xezldwr24さんの「カタハネ」の感想

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これからも残ってほしい。暖かく良い作品。
 ずっとプレイしたかったが、プレミア価格に足踏みし、購入できていなかった。メガストアの付録につけられたことで、再度安価に入手する途が開け、本当に嬉しい。
 今までもこれからも、メーカーの解散や、ロットアップ、OSの進化に伴う動作不能などで、高い評価を得た作品でもプレイすることが困難になるものが相当数出てくると思われる。これは本当に残念なことだ。

 世界観の構築が素晴らしく、音響、グラフィック、登場人物の雰囲気なども相まって、ずっと浸っていたいと思わせるような趣のある雰囲気の醸成に成功している。そのなかで展開される物語と、ココルートで一気に行われる伏線回収は、読んでいて心地が良かった。ほっこりしつつよく練られた物語を堪能でき、ラストには感動が待っている良作だった。

 エンディングは、放心してしまうほど素晴らしかった。
2つに分けて置かれた花束。人形であり、決して人間と同じレベルには物事を理解していないココ。しかし、過去のことを、ずっと心の中で想いつづけてきたココ。
>「アーイーン。……バイ、バイ」
 「バイバイ」(“bye‐bye”)をあえて区切った演出は見事としか言いようがない。読み過ぎだろうが(そしてこの読みは外れているのだろうが)、ココがカタコトの喋り方をする設定なのは、この部分のためだ、と思ってしまうほど見事。
 英語圏では、重い場面で使うことの多い“Bye‐bye”の深さ(ネイティブでも日常会話で使う人はいますけどね)。ココは、隔絶の言葉としてこれを選んだのか。それとも、2人に向けられたもの("Bye"2人分)なのか。単に幼児語としての“Bye‐bye”なのか。「バイバイ」一言にこんなに心動かされ、悩むほど意味を考えたことは初めてだった。

 惜しむらくは、複数の方が指摘しているように、クロハネ編と、伏線が回収されるココルート終盤までにかなりの間隔が生じていること。その間隔の部分にかなり内容の重複があり、未読文章の回収のようになってしまっていること。シロハネ編の演劇の描写が不足していることだ。完全にするのは難しかったかもしれないが、構成があと少し練られていれば90点以上つけていたかもしれない。それだけの潜在的な優しさをもった作品だった。
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