scheiβeさんの「委員長は承認せず! ~It Is a Next CHOice~」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

これ理系の人とか読めないんじゃないかな?
いきなり偏見丸出しな一言ですいません。
まあ俺も理系な人間ですけどね・・・あくまで例えの一つってことでお願いします。とりあえずこれ以上の言い訳は抜きにしてレビューをば。




まずこれは俗に言う委員長モノじゃありません。あくまで設定の一部として使われてるだけなので、委員長モノだから買おうって人は痛い目見ます。気をつけてください。
タイトルとかからそういう先入観のみで買っちゃってあとで憤慨→地雷だ!って人が多すぎるみたいなので・・・。これはメーカー側のミスでもありますけど。


シナリオ
ここが一番評価が分かれる場所な気がします。
バカゲーはバカゲー、戦闘だのシリアスだのはとりあえずスパイスにして楽しんじゃえって感じで割り切っちゃう人は楽しめるし、描写がダメ、台詞回しがダメ、思想が「哲学的じゃない。」などとりあえず欠点を見ちゃう人、まともな読み物として成り立ってるかどうかを見ちゃう人は楽しめません。
でも普通に考えて、公式HPの作品紹介を見た時点で、これが哲学的な思想を取り入れてたり、感情表現をいちいち文にして掘り下げてるなんてしてないことは明白なわけで。そこら辺は個人の判断で買わなきゃならないので、人によってはまあ良作かなってのからなんだこの地雷!ってのまで分かれちゃうわけですよ。
ノリとか雰囲気を楽しめない人や、ジャンルによっては無粋とか邪推になる考え方があるっていうことを理解してない人にとってはお金の無駄になっちゃうので注意が必要です。
まあ器用貧乏ってかここが面白いっていう明確なジャンルがない(あえて言うなら雰囲気とか?)作品にも問題ありなんですけどね

以下細かい内容。
正直、シナリオ全体の流れとしてはツッコミどころ多すぎて困ります。

とりあえず場面場面で見るなら結構テンプレ的なモノが多いですね。屈んだときにパンツが見えたり、コケて胸に顔突っ込んじゃったり・・・これは見る人によっては相当ドタマにくるみたいです、というかきます。
あと、こっちが「恥ず・・・。」って思うようなそれでいてベタな展開が多めです。まあ公衆の面前で(ギャグ的なノリで)性体験暴露とかそういうものですけどね。その流れへのもっていき方が正に「勢い」なので、俺個人としては楽しめたけど閉口する人が多いんじゃないかと思います。

キャラそれぞれの悩みやフラグの立ち方なんかだと、途中を省き過ぎな感はありました。もうちょい追加できるだろっていう。
メアリーを例にすると「自分は今の委員会とその活動の在り方に疑問を感じている。委員長という立場になってもそれを変えることは出来ず、更にその立場のせいで真っ直ぐに間違ったことに意見してきてくれる人が居ない。」という悩みを抱えていて、そこにズバッと意見してくれる主人公登場→環境などの圧迫や焦燥もあって真っ直ぐ向かってきてくれる(と思った)主人公に出オチ的に惚れるみたいな。
環境の圧迫とか焦燥はプレイヤーの容易に出来るであろう想像で賄って、メアリー自身の感情の揺れ動きについては後で口頭でサクッと説明されてるだけ。
いやそこはもうちょい書けるでしょ・・・というか上記と矛盾するけど書いて欲しかった。

あと、とりあえず愚痴を聞いて欲しいとかとりあえず慰めて欲しいとかある意味女性的な感情が丸出しの部分が多々あるのも問題です。精神論100%な内容が主人公からヒロインへの解答として多々使われてるのは無責任かなと。
まあそういう言葉に出来ない感情の部分は表現難しいんですけどね・・・そこで批判の余地与えるのはライターが悪いですから。


シナリオ全体の大まかな流れとしては、出会う→互いに惚れあう→ライクからラヴに変わるのと平行してヒロインの所属委員会とその周りで問題発生→ラブラブな日常ちょい描いて一時別れ→主人公がヒロインを救おうと飛び回る→ヒロインがアウトになる寸前にババーンと登場して解決→ENDでほぼ固定です。
まあこれは壊すのが難しいし、ライターが違うっていうのも影響してか毎回黒幕と見せ方が変わってるのがある程度評価できるので色々言わないでおきます。
ただ、もしこの流れを会社側とかが縛って作ってるんだとしたら、作品の質を下げたなって感じはします。


細かいご都合主義なところ(葛刃ルート等)は多すぎるので省略。ただそういう現実的だのなんだのはまずこのゲームの設定からしてありえないわけだし、言うべきことではないと思います。が、そこはユーザーにメーカーが甘えてしまってる部分なのでここら辺どうにかしないと将来的にヤバイんじゃないかと・・・。



CG
結構いいんじゃないかと思います。
ただ、イベントCGの時に体の構図がおかしかったり、顔が微妙に変わっちゃってたりするのが気になりましたね。麟瞳のエチシーンとかは流石にヤバかったし・・・。
まあその辺は今後変わってくるとは思うんですけど。
絵柄的には俺の色眼鏡で見てそんな悪くはないと思います。
ただ一つ致命的なところがあるとすればCGの使いまわしの多さ。立ち絵では白衣着てない→CGになった途端着てるとかがざらにあります。ここは完璧な手抜きなのでキツイですね。




キャラ
これは個人の好みもあるのであまり言うことじゃないんでしょうけど。ライターさんの個性奪うことにもなりかねないし。
ただ経の口調とかは最初引きましたね・・・。作品の中でも結構出てくるんですけど、2ちゃんねる(VIP)の中で出てくるネタが多すぎです。人によっては全くわからないものをあそこまで多用しちゃだめでしょっていう。元ネタ知ってる人にとっても、不快を与えるようなものだったんじゃないかと思います。ちょっとやりすぎかなぁと。

ちょっとキツイものに麟瞳の立ち絵があるんですがこれはヤバイです。同じものを2つ並べるとか・・・これは否定できないほどの手抜きでしょう。もちろん意見や発言が被っているときとかは問題ないんですけどね。上手く使えそうなネタなのにそっちが気になっちゃってキャラを潰してるような・・・もったいない。

あとはメアリーと麟瞳が最初被って見えてしょうがなかったですね。まあ後半慣れてきますけど、もう少し露骨に分けたほうがいいんじゃないかなって思います。




システム
正直これはヒドイですね。いくら第一作目と言ってもここまでバグだらけだとデバックやってないんじゃないかって疑いたくなります。
パッチはあてないと悲惨なことになるので必ずあてましょう。あて方間違えるともっと悲惨なことになるのでメーカーの注意事項は必ず読みましょう。再インスト経験者は俺だけじゃないはず・・・。
商業メーカーとしては問題外です。




エチシーン
結構数やテキスト量は充実してました。1キャラにつき4シーンくらいあってオーラル2本番2みたいな構成です。本番の前にオーラルのみの行為が必ずあるのは、婚前交渉は避けたいだの怖いからまだ無理だの色々理由つけられてますがまあ問題ないのでは。
そこでリアルじゃないだのなんだの言うと、本番では実際ヘタレちゃう男とかだっているわけで。実際、初めての時に怖いから拒否する人や日時決めてやるなんてのもまあありますしね。
ユーザーが望むような仮想の現実感とかを常にライターに求めるなら上記の表現方法は間違いですけど。でもそれは別の意図とかが介入してたとしても個々のライターの表現方法に任せるべきであって、否定するべきところじゃないです。




総評
総評というか私的全開な意見なんですけど。
とりあえず読む人によっては物凄い地雷とかに成り得るゲームです。購入前に体験版をプレイすることを推奨します。少しでも合わないと感じたなら買わない方が吉。
まあここはライターの腕の悪さもあるんですけど、そういう部分は想像で補ってくださいと言わんばかりに本文中には感情の揺れ動きや悩み云々の描写が出てないので。普通はそういう部分書かないにしても、もう少し匂わすくらいの表現は出来たんじゃないかなと思うんですけどね。

前述しましたが、雰囲気やノリが合わない人も買っちゃいけません。それが作品の面白さの8割とかは担ってるんで・・・。難しいこと言おうとしてる作品や心に訴えかけようとしてる作品を求めてるなら、これを買った時点で買った側のミスと言ってもいいくらいです。ラノベに人間失格みたいなもん求めてるようなもんです。どう考えてもジャンルの選択ミスです本当にありがとうございました。

作品自体はまあ勢いで物事を誤魔化してる感はあります。ただ設定は面白いですし、キャラも面白いものが多いです。もうちょい煮詰めてほしい・・・というか煮詰めなきゃだめだろって部分はありますけど、雰囲気とかノリを楽しめればいいって割り切れるなら面白いでしょう。

自分は楽しむことが出来たし、次回作ではある程度改善がなされてるという期待も込めてこの点数で。



※不適切な表現を少し削除。

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