imotaさんの「Bad Name」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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90Bad Name
彼女は内気でお人好しな、ごく普通の少女である。彼女が巻き込まれた不幸にしても、この世界では特別な事ではない。だがその結果、彼女は孤高の人として、この世界に悪名を残したのだ。
背徳感というのは不思議なもので、してはいけない行為ほど、した時のカタルシスは大きくなる。
だから近親相姦という、世間一般では抑圧される禁忌が、創作の世界では当たり前のように解放される。

しかし、ガス抜きをしすぎた結果、肝となる背徳感は薄れ、リアルに訴えかける力を失ってきた様にも見える。
結局エロゲでは、規制緩和前の限界に挑戦した、腐り姫とこころナビ以上の作品は生まれないのだろうか。

突然こんな事を書いたのは、このBadNameが実はそういう作品だからである。

少女視点凌辱サウンドノベルというのは事実の半分で、もう半分は父娘姦を真正面から描いた物語なのだ。
それも少女らしい純粋で危うい視点から、普通の中年な父親へ傾倒していく過程を、懇切丁寧にだ。

ノーマルルートで、痴漢どころか露出やアナル等の凌辱調教を受け続け、ストックホルム症候群の手前まで来ていた彼女。
しかしトゥルールートでは、父親に助けられ、本当の快楽を教えられ、凌辱による快楽をはっきりと否定する。

バイブ付き貞操帯を強制し、果ては媚薬を使ってまで執拗に少女を狙う輩から、身体を張って守る父親。
単なる保護者以上の存在として、お父さんは娘の中でどんどん大きくなり、まるで少女漫画の世界と化してくる。
しかし、それは娘の一方的な想いであり、父親はあくまで非常手段として、快楽に溺れそうな娘を慰めただけだった。

恐ろしく淫靡な雰囲気を発する娘に対し、決して射精など、まして本番などしない驚異の自制心を持つ父。
そんな父に対して、必死で食い下がる娘。「何でお母さんが良くて、私は駄目なの…!?」という心からの叫び。
良識によって家庭を守る鉄壁ミュラーと、純粋すぎる愛情によって全艦突撃するビッテンフェルト。

帝国軍人達が密かに夢想する好カードの結果は、できれば直接見ていただきたい。
その方が楽しいし、何年待つか分からないが、BadNameとあゆまりん続編が出る可能性が上がるかもしれない。
BadNameの方は、今作まででも余韻を残す感じでまとまっているが、あゆまりんは後編が出ないと皆が泣くぞー。


私も可能性に投資すべく、作品についてもう少し詳しく語ろう。

本作の独自性は、シチュエーション以上にヒロインのキャラ造型だろう。
一般的な萌えから離れた、だがリアルでは存在を危ぶまれ、結局二次にだけいそうな、大人しめな「普通」の少女。
月吉ヒロキ氏の『夏蟲』で、痴漢の更生を頓挫させた、存在自体がそそられる少女を思い出す。

彼女が普通っぽいのに妙に惹かれるのは、CGに負うところも大きいだろう。
正直上手い部類の絵ではないが、製作中に大きな成長があり、何よりエロとして魅力がある。
あゆまりんのヒットも、単なるニッチ市場での一人勝ちではないのだ。

その彼女の声なきモノローグが多数を占め、凌辱中ですら丁寧に描写される。
私は女性視点作品を網羅してはいないが、他人の視線や行為によって自分からゾロリと湧き上がる欲望の描写は秀逸だと思う。
特に、バイブ付き貞操帯に苦しみながらの授業と帰宅電車、アナルが弱点と発覚してからのご馳走を後でじっくり楽しむ連続シーンは。

「気が弱い女はアナルが弱い」というのは、何とも可哀想であるが、それが生々しさとエロスを引き立てているのは事実。
本人も「そっちは危険だ」という認識があって回避に必死だが、愛する父親に対しては異常な期待感と共に誘惑するのがたまらない…!
ウォーズマンの1200万パワー理論の如く、好きな属性というのは加算でなく乗算なのだと再認識。

ノーマルルートについては、痴漢が主から従になり、屋内で3人がかりの少女調教が主に。
リーダー格の佐伯が、単なる凌辱者から歪んだ愛情を持ったサディストに軟化。続編での鬼畜ルートが待たれるところ。


私の言葉で作品の魅力を語り尽くせたかは分からないが、多少は興味や期待を持ってもらえたなら幸いです。
エンディングで雑踏に紛れて行った少女に目を向け、手を伸ばして、続編が出るまで共にストーカーしようじゃないか。

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