namazu2014114さんの「車輪の国、向日葵の少女」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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自分が初めてプレイしたノベルゲーム
まだギャルゲ、エロゲの存在すら知らなかった頃、恋愛ものでいい作品がないかと調べていた際、偶然見かけたのがこの作品。
なぜゆずソフトでもKeyでもサガプラでもなく、今作が目に留まったのかは本当にわかりません・・・
まあ実際は恋愛主軸の作品ではなかったわけですが、当時、アニメや漫画とは異なる新たな娯楽を求めていた私にとって、総合芸術としてのノベルゲーの魅力はとんでもないものでした。
クリアしたのは数年前のため、記憶はかなりあやふやですが、無能なナナのアニメも始まったことだし、少しだけ振り返ってみます。

★シナリオ
テーマは、どんなに理不尽な絶望にさらされても、なお輝き続ける人のもつ強さ、でしょうか。
ヒロインは、さち、灯花、夏咲、璃々子の4人。ライターはるーすぼーい氏。
もっぱら叙述トリックばかりが注目されている人ですが、車輪で私が最も心動かされたのは、5章の姉の登場シーンでも森田の麻薬の罠でもなく、それぞれのヒロインの章でのヒューマンドラマなんですよね。
ぶっちゃけ、さちルートがなければ、今の自分がノベルゲーを読み続けることなんてなかったろうと思えるくらいには、心動かされました。
振り返ってみればありきたりなシナリオ展開ではあったんですが、車輪の国の舞台設定の巧みさと、るーす氏の天才的なテキスト力により、誰にも真似できない魅力を放つ一作になっています。

★キャラ(特に思い入れのあるキャラのみ)
三ツ廣さち
シナリオ補正もあり、一番心に残ったヒロインですね。
やらなくちゃならないとわっかっていても怠惰になってしまい、結果的に取り返しのつかない事態に発展してしまうというのは、誰しも経験する普遍的なものですし、その分感情移入もしやすかったです。
まなや賢一に一方的に当たりまくるシーンが不快と感じる人も多そうですが、それも含めて、最後のまなとの別れのシーンをより美しく見せるのに一役買っていたと思います。

法月将臣
るーす氏十八番のいかつい悪漢。
ヒロインたちを遥かに凌ぐその存在感と、若本ボイスによって紡がれる数々の名言。
続編の悠久の少年少女で明かされるその真意。全てが完璧と言っていいでしょう。
個人的なるーす氏一番の強みは、読み手をゾクゾクさせる台詞回しだと思っていて、法月にはこれらがギュッと凝縮されていましたね。
ちなみに氏が現在連載中の無能なナナの、鶴岡タツミという男にも、法月から続くそのエッセンスを感じることができます。

★CG
原画は有葉氏
時代を感じる絵ですし、さすがに今となっては古臭いですが、一枚絵の迫力ある構図など、シナリオの盛り上げに貢献していましたね。大好きな絵でした。
お気に入りは、夕日の中崖際に立ち尽くす夏咲、向日葵畑で絵を描くさち、あたりですかね。
あと、背景もかなり綺麗で、最近の作品よりも夏感がでています。

★BGM
いやー素晴らしい!文句ないです。
初のノベルゲームだったこともあり、思い出補正かもしれないと思っていましたが、聴き返してみると全く色褪せない最高の楽曲たちでした。
m&P、わずらい、reason to be、夏の花、光の先に、溶解、watch out!あたりは流れるシーンも相まって本当にお気に入りです。

★総評
傑作です。これを初のノベルゲームに選んだ当時の自分を褒めたい。
今やってもきっと面白いと思いますので、少しでも興味を持ったならやってみたらいかがでしょう?

余談
OP後、森田が転入時つぶやいてたセリフ
森田
「転校したことがあるかい?」
「おれはない。だが、おれの好きなSF小説に出てくる転入生はいつでも物語の波乱の予感を与える」
「実は超能力を持っていたり、サイボーグだったり、殺し屋だったりする」
「んで、たいていは美少女」

無能なナナ1話の構想はこの時点で存在した!?
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