azumiさんの「天に高く地に深く」の感想

『意味を失くしたものは 一体何処へ向かえばよいのだろう?』 廃ビルという一つの「場」を舞台に、それぞれの理由で集い出会った8人の男女の青春群像劇。そこで描かれるのは、次第に日常となっていくビルで過ごす時間と、少しづつ変わっていくそれぞれの人間関係。登場人物それぞれの視点を通して語られるそれは、自己と他者の距離感であり、物語を通してのその変化が、それぞれの自分が存在する理由と向かい合っていくことに繋がっていく。それぞれに「弱さ」を抱えるが故に人間らしい、登場人物達の想いに共感することが出来れば感動とはまた別の心に残るものがあり、自分自身を見つめ直すきっかけにもになり得る。単に作品の出来を越えて、この作品からしか得られない何かのある、そんな作品
『意味を失くしたものは 一体何処へ向かえばよいのだろう?』

廃ビルという一つの「場」を舞台に、それぞれの理由で集い出会った8人の男女の青春群像劇。
そこで描かれるのは、次第に日常となっていくビルで過ごす時間と、少しづつ変わっていくそれぞれの人間関係。
登場人物それぞれの視点を通して語られるそれは、自己と他者の距離感であり、
物語を通してのその変化が、それぞれの自分が存在する理由と向かい合っていくことに繋がっていく。

振り返ってみれば、わずか数週間の間の事に過ぎなくても、その廃ビルで過ごした時間は
それぞれにとって掛け替えのない時間であり、新たな一歩を踏み出させるものとなる。

それぞれに「弱さ」を抱えるが故に人間らしい、登場人物達の想いに共感することが出来れば
感動とはまた別の心に残るものがあり、自分自身を見つめ直すきっかけにもになり得る。

シナリオの題材や、物語の構成において、これほど私的嗜好に合致した
作品が存在していることにまず驚いたくらいに、自分の好みを突かれた作品故に
評価が甘くなっていることは否定できませんし、所謂「名作」とされる作品と比べれば
客観的な評価は低くなるとは思いますが、「面白さ」や「感動」の度合いで言えば
比ぶるべくもないのですが、この作品からしか得られないものが感じられた、
そしてそれが自分にとって希少で価値があるものと感じられたからこそ、
高く評価したいと思います。

OHPの体験版は、ボリュームもかなりの量があり、
本編の雰囲気を掴むのに十分なので、興味を持たれた方はまずはPLAYされてみることをお勧めします。
そこに流れる空気は本編も体験版も変わらないため、体験版が合わなかった人は、本編をやる価値はあまりないでしょうが、
逆に体験版で惹かれるものがあった人は、本編をPLAYすればきっと得るものがあると思います。
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azumiさんの「天に高く地に深く」の感想へのレス

azumiさん、はじめまして、acidfairと申します。今回azumiさんの感想を読ませて頂き、一言お礼を申し上げたくてコメントさせて頂きました。

と言うのも、私はこの「天に高く 地に深く」という作品、数ヶ月ほど前に購入はしたのですが、まだ体験版の部分しかプレイしていないのです。

勿論、つまらないからではありません。
私のプレイスタイルが「期待の大きな作品ほど、なるべく長くねかせておく」というもので、デモムービー、体験版などを通して、この作品が、正にそれに当てはまってしまったからなのです。

購入から数ヶ月が過ぎ、そろそろプレイに取り掛かろうと思っていたのですが、同人ソフトという性質のためか、(他サイトでも)あまり目立った感想が見受けられませんでした。

前情報(評価)なしで、自分の感性を頼りにしてこの作品を選んだのですが、その直感が外れていたらどうしよう、などの一抹の、恐らくとても独りよがりな不安がありました。

そんな折、azumiさんの感想を読ませて頂き、勝手ながら「自分がプレイしたら、こういう感想を持つのではないか」という思いをいだいてしまいました。もっと素直に言うと、「自分が好きになれそうな作品」に対して、「自分が言って欲しかった言葉」をかけてくれた人がいた事をとても嬉しく感じてしまったのです。

azumiさんの感想を読ませて頂き、この作品に対するモチベーションが一段と強くなりました、ありがとうございます。

多分、とても好きになれると思うこの作品、後日じっくりと読み進めていこうと思っています。
 
拙い文章で申し訳ありませんでした。
2005年06月03日20時18分53秒
どうも、acidfairさんはじめまして。コメントならびに投票ありがとうございます。
予想外の反応ではありましたが、自分の書き込みがacidfairさんにとって
この作品をプレイするにおいて、意味のある一種のきっかけになったと言うことであれば
心から好きになった作品の一つなだけに、大変嬉しく思います。

自分の場合も、CG数点と、あらすじだけのわずかな紹介を雑誌で見かけただけで、
「ひょっとしたら自分はとても好きになれる作品ではないか」と感じ、
体験版をプレイして、その思いを確信へと変えて、直ぐに購入という
感性頼りでの選択でしたが、当初予想していた以上にこの作品を好きになれて
自分の感性を信じて良かったと思うと共に、より思い入れが深まるものがありました。

Web全体を見回しても、その作品の出来に比して、あまりに感想やレビューが少なすぎる作品だと感じますし
この作品に触れて下さる人が一人でも多く増えて欲しいですし、
acidfairさんが、この作品をプレイされて、感想を書かれるのを楽しみに待たせて頂きます。
その感想が、自分と同様にこの作品を好きになったという内容であることを願いたいと思います。
2005年06月06日23時50分02秒
 azumiさん、丁寧なレスありがとうございます。
自分の感性を頼りに作品を選ぶというのは、良くも悪くも先入観を持たずにその作品と向き合えるので、とても素直な感想を抱けると思います。

 前記の通り、私の場合、それに対してどうしても多少の不安もつきまとってしまうのですが、azumiさんも述べられていたように、予想以上の結果となったときには、より一層その作品に愛着が持てるようになるので、なんだかんだ言いつつも、これからも自分の感性を大切にしていきたいと思っています。
 
 最近、まとまった時間が取りにくいため、「天に高く」を集中してプレイできるのはもう少し先になりそうですが、OHPによると8月にファンディスクらしきものも出るとのことで、まだまだモチベーションが下がることは無さそうです。
  
 本編未コンプなため、とりとめのない、私的な話しかできずに申し訳ありません。azumiさんの(過去のものも含めて)感想をこれからも参考にさせて頂きたいと思っています。 

 ※お時間を裂いて頂くのは恐縮ですので、返信は結構です。
2005年06月08日00時17分30秒

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