11921192さんの「SEVEN-BRIDGE」の感想

非常に惜しい作品。「未完の名作」と言っても過言ではないだろう。
 非常に惜しいの一言がまず先に出てくる。ただ、もしかするとこの作品は未完成だからこそ素晴らしいなと思うのかもしれない。たとえばミロのヴィーナスがその腕がないからこそ逆に美しいとされるように、この作品が未完成だからこそ想像して素晴らしく思えるのかもしれない。その意味で「未完の名作」であろうか。
 舞台設定、世界観、キャラクター、セリフ、プロット、BGM、絵、すべてが面白く、ワクワクし、興味深く、「次はどうなるんだ?」と思いながら進めたゲームであった。ライトノベルチックであり、面白い。
 作家(ストーリー原案・脚本)の方の文章は人をひきつけるのに十分な魅力を持っていて、舞台設定がパラレルワールドの世界だが、その歴史の説明が半分が実際にあった世界史で、半分が虚構(フィクション)なのだが、注意しないと間違って歴史を覚えてしまうくらい自然で上手だ。世界観の描き方も秀逸。
 キャラクターも魅力があり、それぞれの性格の描き方、セリフ回しもうまい。セリフは特に思わせぶりなものや意味深長的なものがあって、気を引くのには充分過ぎるほどである。BGMにエンディングの歌もいい。雰囲気にぴったりである。キャラは全知の魔女スカサハが特にお気に入り。彼女のセリフ「雨さえ私を不意打ちにはしてくれないの。」は名ゼリフ。ほかにも気になるかっこいいキャラ(テルツォ、モーガンなど)と魔法、世界が広がっていて楽しい。こういう鉄道旅行物が好きな自分にとってはツボにはいるので特にいい。
 ただし、これだけ褒めているが名作にならなかったのはいろいろと残念なところがあるからだ。
1物語が竜頭蛇尾。最初と中盤は盛り上がるが最後が説明不足のままあっさりと終了してしまう。最後が駆け足なのが残念。
2最後の方に声優の声が(Hシーン除く)ない。容量の問題なのか声が途中でなくなるのが残念。
 個人的には主人公、男にも声優がついていてほしかった。声優さんの声があるキャラが全員でないのが残念。
 以上の二点が解消されれば、この作品は最高傑作のひとつになれたはずなのに、非常に惜しい作品である。ぜひ、リメイク版を作ってほしい。

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