katsu_mtさんの「Happy Planning ~しあわせの総和~」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

『幸せの総量は決まっている』主題はなかなか見ないものですし、深く考えようとすれば面白い解釈が出来るのですが、色々と惜しい。
『ねぇ、シアワセの総量って一定なんだよ。知ってた?』
『だから、あたし達が幸せになる為には、たくさんの人たちが不幸にならなきゃいけないんだ。』

メインヒロインの意味深なこの言葉から、最初はゆきうたの代償を必要とする話だとかあの空の向こう側の選択をすることを絡めた話を連想しました。
しかし実際は全くの別物で。

再会した幼なじみの二人の周りで起こる怪現象、これこそが惹き合う二人の間での幸せの総量を表す指標なのだと思ったら…実はそんなことはなかった。

このヒロインの背景には小さい頃に宗教団体に誘拐(?)されていた過去がありまして。その団体ってのがまた『この世界の幸せは一定なんだ、その幸せを手に入れるために皆で道を開きましょう』との理想を掲げているいわばオカルトと言って差し支えない。
要は子供心に洗脳されてしまった彼女が『幸せの総量』を口にする電波シナリオでした。
しかも直感像拡大投射能力とかなるほどわからんものが出てきたりするのでなんともサイケデリックで説明しがたい。

一方で幸せの総量というものを強引にルートに当てはめるならば、電波ながらも意外と色々考えるところがあるシナリオなのも事実。
美紗ルートでは『たくさんの人たちが不幸にならなきゃいけない』という考えも結局は『愛の前にはそんなの関係ない』と若干ご都合ながらもそれなりに作中では上手く収めてると思う。

そして私が一番おっとなったのが敦子ルート、本来主人公が美紗以外を選ぶと主人公+ヒロインは幸せに、美紗は不幸になり幸せの総量が成立するというこの作品の根本を覆してくれました。
主人公は敦子と、美紗は信一郎とくっつくことで美紗の中の最大の幸せは形を変えている。皆が幸せにみえるのは実はこのルートのみ。
このルートは裏で密輸の話が絡んだりするので、厳密に言うと敦子は騙されているある意味で不幸を背負っているのですが、知らぬが仏を地でいっているので敦子自身にはなにも後ろめたさがない。

総評

考える部分がある…とは言ってもコンプまで10時間程度で作品ボリュームは少なめで描写不足気味、文章が縦表示でCGを見にくくしてしまうなど難点は多い。
電波で尖ったところだらけなのですが、普通のシナリオではないだけに噛み砕いてみると味がある作品です。
取説に載っている『幸福4次方程式』はなんのこっちゃて感じですが。

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