minadukinanokaさんの「Fate/stay night」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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長くて大変でしたけど、もう一周プレイしたくなりました。ただ・・・。●絵(非常に良い)●音楽(良い)●シナリオ(非常に良い)/ネタバレ度:大
●総評
「月姫」と比較して、絵は明らかに向上、音楽は微妙、シナリオは構成で上回っていますが感動と萌えはやや後退、といった所です。

●セイバー
パッケージの絵を見ただけで、まずセイバーに目が行きます。物凄い惹きの強さです。金髪碧眼、銀の鎧、清楚で上品な私服。特に髪型が非常に良いですね。武内氏の最高傑作だと思います。個人的に「月姫」のアルクェイドよりも外見、性格共ずっと好みなんですが、シナリオはアルクェイドほど感動できませんでした。無念・・・。

まず、別れのシーンですが、ちょっとあっさりしすぎだと思います。ここはセイバーの涙が見たかった、と心底思いました。確かにセイバーは伝説の英雄で、冷静沈着で、潔いのかもしれませんが男と女は違います。女なら絶対泣くところだと私は思います。あざといかもしれませんが、セイバーには少しでもいいから未練を、女の弱さを見せて欲しかったですね。そんなセイバーの強さが悲しいといえば悲しいですが。

別れのシーンで感動できなかったので、エピローグでは今度こそ、と思いましたが期待はまたしても裏切られました。「少し、夢を見ていた。」・・・それだけ?「シロウに逢えて良かった」とか「自分の人生は間違ってなかった」とか、そういった類のことを言わせてもよかったのでは・・・(例えば部下が湖に剣を返しに行っている間の独白として)。まあ、見直してみると、アーサー王の最期ですから余計なものを入れるわけにはいかないのかもしれない、という気もしましたが・・・。

セイバーを失った喪失感こそ有りましたが、もう一押しが足らなかったと思います。もったいない!!

●絵について
特に一枚絵が良くなっていると思います。相変わらず輪郭の線は太いですが、黒ではない部分もありそれほど気になりません。「月姫」ではアレな出来だったHシーンの絵もほとんど違和感は無くなりました。枚数が多いのも嬉しいですね。1シーンにつき1~2枚だけという作品が多いので・・・。武器や背景等も高レベルです。
それに比べると立ち絵はやや落ちますね。表情がもう少し魅力的にならないかな、と思います。特にセイバーの正面顔の表情が気になりました。

●音楽について
良い曲もありますが全体的にイマイチですね。特にOP曲のショボいピコピコ音はなんとかならないでしょうか。インストver.は荘厳で、作品に合った素晴らしいアレンジだと思いますが・・・。容量の関係もあるのかもしれませんが、はっきり言って作品に釣り合っていません。次回作での改善を望みます。

●シナリオ(テキスト)について
テキストは、相変わらず「てにをは」等の文法的誤りや間違った表現の使い方(意図的なものではなく)等があり、決して読みやすいとはいえません。ただ、誤字脱字等も含めて月姫よりは良くなっていると思います。校正の担当者がもっと頑張るしかないでしょう。

シナリオも相変わらず魅力的で、先の展開が気になりなかなか止められません。ただ、「戦争」なので主人公が不利な状況の時には無理して動かないことが多く、結果として月姫ほど緊迫感は無い感じです。これを「間延びしている」と言っては言い過ぎかもしれませんが。

長い上に共通部分が少ないというサービス精神も相変わらずで、各ルートで展開が違うため全く飽きさせない作りになっています。それに、各ルートがそれぞれ完結していながら、前のルートが後のルート(特に桜ルート)の伏線にもなっているという構成は見事ではないでしょうか。私は、桜ルートをプレイしていて「那須氏はこれがやりたかったんだ」と感じました。前の2つのルートがあるからこそ、自分の理想よりもヒロインを取るという選択に重みが出ます。ただ、だからといって那須氏は前の2つのルートを否定しているわけではないでしょう。士郎やセイバーやアーチャーが「間違っていなかった」ことは変わりません。桜ルートは士郎がアーチャーや切嗣とは別の道を辿る可能性に関する那須氏なりの解答なのでしょう。
「『気づいていないだけだ。おまえには自分という概念がない。だがそのおまえが、まさか一つの命に拘るとはな。いや、それとも―――』多くの命に拘る、のではなく。一つの命に拘るが如く、全ての命に拘ったのか」
詭弁に聞こえなくはないですが、要するに単純な数の比較ではない、ということでしょう。

そんな桜ルートの問題点は、セイバーや凛ほど桜のキャラが立っていないことでしょうか(^^; 人によっては致命的?

前の2つのルートが前フリだと考えれば、桜ルートで士郎がセイバーを殺さなければならないのは必然です。両方とも助けることはできない、桜の味方であることを貫くのであれば、たとえセイバーであっても殺さなければならないのです。セイバーほどのキャラを捨石にできる那須氏は潔いと思います。セイバーが魅力的であればあるほど、このシーンは衝撃的なものになるはずなんですが・・・。実際にプレイしていて、それほどの衝撃はありませんでした。それが、間に凛ルートを挟んでいたからか、それとも敵になってからの時間が長かったからか、それとも他に問題が有るのか分かりませんが・・・。

結局、全体的な印象として、話は面白かったが何か物足りない感じ・・・になってしまいます。具体的には触れませんでしたが、凛ルートも期待したほど感動出来ませんでした。それに、「ツン」に比べて「デレ」が不足していると思います。そんな訳で微妙なんですが、一応「月姫」と同点にしておきます。
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