motsuさんの「狭間の月」の感想

個人的には名作なんだが、なぜかあまり知られていない
昔からの伝記や伝説で使われる「山の中の鬼女」を扱った作品。

ここ数年の伝記ブームの割にはこの題材は割りと少ない。
この作品はそれを扱った数少ない作品で、題材を書ききった名作。

「山の中の鬼女」という存在は
「(ブラム=ストーカー形の)吸血鬼」のように人の社会に潜むものではない。
山賊や対立民族の象徴である「鬼の集団」のように組織化されてもいない。
かといって「神、精霊」あるいは「悪魔、怨霊」のように人外で孤高の存在でもない。

「山の中の鬼女」のイメージソースは
「妖怪の領域にいるパートナーのいない女性」であり、
行動の動機は清姫伝説のように
「パートナーとなる男性を妖怪の領域につなぎとめる」ことである。

「山の中の鬼女」に見初められた男性が妖怪の領域に呼ばれ、
「鬼女からの愛情」「鬼の生活の残酷さ」「鬼の力の強さ」「人間に呼び戻す者」
そういったものに出会ったときの感情の流れを見事に描いている。

そしてそれらの状況、感情が
「どのような理由、事件が積み重なって出来上がったのか」を
丁寧に描いているので派手に頼ることなく世界に引き込んでくる。


ひょっとしたらエロゲーファンの方向とは合わないのかも知れないが、
こういった作品が作れるところが18禁PCゲームのよいところだと思う。


点数は分析とか加点減点なしで90点

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