11921192さんの「傀儡の教室」の感想

催眠術万歳。森鴎外『魔睡』谷崎潤一郎『魔術師』ですらこんなに催眠術はすごくはない。まさに催眠術万能の、このゲーム宣伝とは違う意味で恐ろしい作品。
 明治三十六年に催眠術ブームが日本で起こった。明治四十一年、警察犯処罰令の第二条にやたらに催眠術を使用しないこと、と警告している。が、その心配が通じるくらいこのゲームは催眠術が危険なものとなっている。なにせ、ちょっとしたことで人を簡単に、しかも場合には生死すら危うくなりかねないのだ。先にも書いたが、当時そのブームの影響で、雑誌に小説、森鴎外『魔睡』谷崎潤一郎『魔術師』が掲載されたが、それですらこんなに催眠術はすごくはない。最初はホラーサスペンス風だが、結末まで見るとそこまで怖くなく、一応筋は通っている…催眠術が万能であることが前提であるが。こういうことには、いちいち、粗探し的なことをしないのが暗黙のルールだが、それでもこう言いたくなる。「催眠術はそこまで万能ではない」と。
 システムについても不満がある。自分の評価の基本は中身だが、この作品は点数にシステムの問題が影響している。システムがよろしくない。回想シーンが無いのと、マルチエンドでないのはいいが、わかりにくい、物語の進め方、声のところがセリフと同時に出るが、遅いという問題がある。以上によって中身がエロが濃くても抜きゲーとしても機能がいまひとつである。この作品の隠された真実とオチもいまひとつな感じがある。
 総じて催眠術ネタが好きでシステムに目をつぶれる人だけは中古で購入しても一応損はないかなとは言えるが、さして品薄ではないし、余裕があれば買ってもいいと思うが、お薦めはしない。

長文感想へのレスを書くには
 ・ユーザーIDを有している
 ・COOKIEが有効である
 ・COOKIEを有効にした状態でログインしたことがある
 ・5つ以上一言コメントを書いている
 ・長文感想を書いたユーザーが長文感想へのレスを許可している
の5つの条件を満たしている必要があります。

コメントデータ

このコメントはだいたい610回くらい参照されています。