Predawnvagabondさんの「JK妹。」の感想

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71JK妹。
妹と記憶喪失の兄という設定は面白かった。JKと言いつつ制服の出番が少ないのは残念だった。
・シンプルな抜きゲー

非常にシンプルな構成の抜きゲーで、記憶喪失の兄の記憶を取り戻すために妹たちが兄とエッチなことを繰り返すというバカっぽい(誉め言葉)ストーリーとなっている。
記憶を取り戻すためというエッチをするための理由が最初から用意されていること、妹たちの好感度が最初から非常に高いこともあって、短い前振りの後は物語らしい物語も殆どなくエッチシーンが連続するため、まさに抜きゲーと言える内容だった。
主人公は大学生、妹たちはJKだが、インフルエンザが蔓延しており教育機関は閉鎖されているという設定のため、物語も殆どが自宅の中で完結しており、肝心の"JK"要素が薄いのは残念だったが、ヒロインたちは魅力的だった。
記憶喪失ゆえに一方的に妹たちに距離感を縮められるというのは独特の感覚で、記憶喪失前はどんな関係だったのか想像を巡らしながらプレイするというのは新鮮で面白かった。
とはいえ、最初から妹たちは主人公のことを異性として意識しており、記憶を取り戻すためとはいえエッチなことをあっさり許してくれたりと、物語開始時点で既に普通の兄妹の距離感ではないため、「一方的に兄妹の距離感」という本作独特の設定を活かしきれていたかどうかは疑問な部分もあった。

本作はマップ上に表示されるヒロインを選択する形式なため、ヒロイン間の絡みが少ないのが残念な点で、兄を取り合って互いに牽制しつつも仲の良い感じが好きだったので、プロローグ以外でも兄を取り合ったりする場面がほしかった。
主人公の記憶に関しては個別ルートに入り、ヒロインと恋人関係になる(ヒロインと本番行為をする)と記憶を喪失した前後のみが思い出せない状態にまで回復する。
その状態から、普通に恋人っぽくエッチしながら残りの記憶や記憶喪失の原因を探すルートと、生活に問題ないんだしまあいいやとエッチを楽しむルートに分岐するため、各ヒロインに2ルートずつ用意されていることになる。
記憶喪失の原因には主人公が大学で所属している「空想科学部」が大きく関わっており、それがストーリーとして関わってくる場合と、空想科学部で作った道具でエッチなことをするルートに分岐すると言い換えることもできる。
ただ、ストーリーと言ってもスパイス程度の要素なので、単純に恋人っぽさ重視のルートとエロさを重視したルートに分かれていると認識しておく程度でいいと思う。
記憶喪失から回復することで主人公は名実ともにヒロインたちの兄兼恋人となるわけだが、実際のところビフォーアフターの変化はあまり感じられなかったので、記憶喪失から回復した後はもう少し兄妹らしさを押し出してほしいと感じた。


・バランスの良いエッチシーン

本作のエッチシーン数は57回となっており、内訳は愛結架と恋が16回、紬が18回、レズシーン3回、ハーレム3回となっている。
挿入とフェラ時の射精箇所を事前に選択可能なことや、エロ効果音が5種類に分かれており、それぞれボリューム設定が可能な点は便利だったが、射精の差分は自動回収されないのは残念だった。
卑語の音声修正はなく、モザイクも薄く、面積が小さめなのもよかった。
レズシーンは催淫効果のある空想科学アイテムによって発情してしまったヒロイン二人がシックスナインや貝合わせするもので、何故かハーレムルートではなく共通ルートの序盤にあるのは謎だったが、ゲーム序盤でいきなりだったのでインパクトは強かった。
精液描写は非常に濃かったのだが、余りにも異常な量のためにぶっかけているシーンでは精液に見えない程だったので、もうちょっと控えめな描写の方が個人的には好みだった。

上述したように、本作は各ヒロインごとに2ルート用意されており、普通の恋人らしいエッチを重視したルートと、マニアックなエッチを重視したルートに分かれている。
エッチシーンについて書くとき、マニアックな内容の方が印象に強く、ついついマニアックなシーンばかりについて書いてしまうのだが、自分は別にマニアックなエッチにしか興味がないというわけではなく、普通のエッチシーンも好きであり、そういった意味では本作の空想科学要素のあるエッチと普通のエッチのバランスは丁度よかったと感じた。
紬ルートの主人公の透明人間化が一番空想科学っぽい内容だったが、愛結架ルートの相手を催眠状態にして操作できる催眠枕は主人公が愛結架に使うだけでなく、逆に愛結架が使うシーンもあって面白かった。
恋は登場するアイテムが長期間発情状態になる入浴剤のため、空想科学らしさは薄かったが、発情状態と素の状態では違いが大きいため、恋人ルートとは違った雰囲気があった。


・タイトルに反して制服の出番は少ない

本作のCG枚数は80枚となっており、内訳は各ヒロインが24枚ずつに複数プレイが8枚となっているため、回想数には若干の違いがあったが、ヒロインの扱いは完全に平等と言えるものだった。
立ち絵には目パチアニメーションと要所要所でパイ揺れのアニメーションが、一部のエッチシーンのCGにもアニメーションありだったのだが、個人的には違和感が大きくて早い段階でオフにしてしまったので、アニメーションの総合的な判断はすることができない。
しかしながら、アニメーション有無に関係なく本作のグラフィックは素晴らしく、ヒロインが魅力的に描かれていた。

タイトルにJKと書かれているだけあり、本作のヒロインたちの制服は素晴らしく、しかも3人が異なる学園に通っているために3種類の制服がある。
制服のデザインは3人ともエロゲーの制服としてはシンプルなリアル寄りのもので、製作者のコダワリが感じられた。
着こなしも、しっかりと着用している愛結架と紬に対し、奔放な恋は胸元のボタンを留めていなかったりと、ヒロインのキャラクター性に合わせたものになっていた。
その反面、インフルエンザ蔓延により学園は閉鎖しているという設定上、制服着用状態のCGは1割程度と非常に少なく、”JK妹”のタイトルに反して、JKの象徴とも言える制服の出番が少ないのは残念だった。
とはいえ、物語の大半で着用しているヒロインの私服のデザインは3人とも肩を大胆に露出したもので、個人的にはこちらも非常に好みだった。


・UIの酷いコンフィグ

本作のコンフィグは必要な項目は一応は大体揃っていたのだが、微妙に不便な点も多かった。
ウィンドウサイズが変更できないことや、マルチモニター環境でフルスクリーン状態の時は、フォーカスがサブモニターに移ると勝手に最小化されてしまう仕様なのは残念だった。
右クリックやキーボードのスペースバーでメッセージウィンドウを消去できないのも地味に不便な点だった。
右クリックの件は別として、それ以外の標準的な仕様やコンフィグは他のアトリエかぐや作品と変わらないのだが、本作ではUIの酷さが特に目立っていた。
WindowsのデフォルトのUIをそのまま使用しているいようで、右クリックを押すとWindowsの右クリックメニューと同じメニューが表示されて、そこからセーブ/ロード画面を開いたり、コンフィグメニューを開くことができる。
コンフィグメニューもWindowsのデフォルトの設定メニューと同じUIとなっており、今も昔も当たり前に搭載されているコンフィグ画面というものが本作には存在しなかった。
設定できる項目自体は必要なものが揃っているため、大きな減点要素と言うつもりはないのだが、他のアトリエかぐや作品同様にコンフィグ画面を用意しておいてほしかった。


・まとめ

妹と記憶喪失の兄という組み合わせは面白かったが、最初から妹たちの好感度が高すぎることもあって兄妹らしさが薄く、せっかくの設定を活かしきれていないと感じる部分もあった。
エッチシーンのバランスが良く、グラフィックの質が高い点も素晴らしかったが、タイトルの割に制服の出番が少ないのは残念だった。
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