YonmaiGUYさんの「青い空のカミュ」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

終わった後には考えれば考えるほど難解で、なるほどこれは久々に考えるゲームに出会ってしまったな・・・と、なっていた。
前半は考察を書いて、後半に感想を書こうと思います。ムツカシイ目が痛くなるのが要らない方は後半の感想だけ見ていただけたらと思います





まず蛍と燐が迷い込んでしまった世界と、その世界の終わりはなんだったのかなというのが終わった後に考えた。
この世界は座敷童を利用し、幸運を留め続けてできた歪みが決壊してできた世界だとオオモト様からの説明であった

その世界は偶然によって作られた。聡が仕事にここへ来たという偶然、儀式の人へと選ばれてしまった偶然
蛍と燐が巻き込まれてしまったのも偶然、物語ではそうは言っていたがいわゆるこれは「必然に近い偶然」だったのだろうなあという気がする。あれですね、オオモト様が手毬を投げて「でももしかしたら途中でカラスに持って行かれるかもしれない。それは誰もにもわからないこと」って説明をしていたやつですね


自身の欲望を渇望するだけの世界で町民は形のある"幸運"である座敷童の蛍を求め、探して追い続けて。だが局所のピンチも運と都合の良い状況によって切り抜けていく。やっぱ物語進んでいくにして「ココは都合よく出来すぎた展開だなあ。」なんて思うこともよくあった、もちろんだからといって冷めていったわけでもない

そこで自分が最後のエピローグまで見て出た結論としては、「この世界は座敷童自身である蛍を中心として繰り広げられた世界」だったんだろうなと。

その時にだけ役割を持ったかのように通電した自動販売機や、その先の山道で見つけた軽自動車、さらに巨人の遭遇。なかなかに都合の良い方向に転がるのも座敷童の世界であり、座敷童の蛍の無意識の力の所以なんだろうなと後から納得が付いてきた。しかしこれだけではなぜ蛍の世界だったかという説明には不足する

して、そう思った根拠としてはやっぱり「危機的状況の時に青いドアの家の世界にアクセスしていた」からだろうと僕は思った。最初は無意識で、しかし何度もアクセスを繰り返し、燐と共に考え、オオモト様の話を聞き
最後ではスイッチを切り替えるのを思考のトリガーとして世界を動かす力を認知した。



(おそらく)その世界を動かす力を自覚したシーンであるサトくんを助けるために戻った瞬間、そしてレバーを動かしたあの瞬間。「この線路を元に戻すと何かを起こせる」そう思い続け蛍は必死で行動して、「本来なら線路が変わるだけの行動で、下には雨水が溜まっているだけ」。その事実を変えてレバーを動かし、世界を終焉させた。

といった形で蛍がこの世界を終わらせた というのが自分なりの考察になった。その世界が砕けた先にあったのが青いドアの家のある世界だったのも、もう一つ考えなきゃなとこかもしれないが、これについではゴニョゴニョ・・・(分からなかった、考察だれかしてるかな)



その先の世界(青いドアの家のある世界)も、もしかしたら蛍ちゃんの世界なのかなという考えもあった。

電車が来て、そこから離別してしまったのは偶然だったのかもしれない。燐ちゃんの瞳が青いドアの家に縛り付けられていたのも、理由があったのだろう・・・。自分の大切な存在である燐と別れるかもしれない、そう青ざめる描写もあった。手放すものかと、どうあっても一緒に居るんだと


だが、一度握った手は"離れてしまったのか、離してしまったのか。"


その後に世界の青と白が弾けた。その青と白の中に居る燐を見て「なんて綺麗な・・・完璧な、世界。」と、漏らす。
ずっと一緒に居たかった、だがその完璧な世界を欲してしまった。結局は完璧な世界を欲してしまった

そして最後に情報という残滓・・・というか幽霊か、そういった心のありかとしての存在として燐が居るようになったのが、エピローグの蛍の世界なのかな・・・

以上がふと考えたくてやった考察になります。








そしてゲームしての感想も少し書いていこうかと


まずは非常に雰囲気が好みの作品でした。KAIの作品は過去作をやったことなかったのですが、この作品だけ毛色が違ったように思い体験版をプレイしました。体験版プレイ以降は発売が楽しみになってしまいましたね(しかし、プレイしたのは遅れて7月になってしまいましたが!!)

このゲームをプレイし終わって自分の中で出てきた率直な感想は「少女と少女が、幸福と幸せを噛み締める話」だなぁと思いました。


蛍と燐は歪みきった世界で寄り添い、沢山のシーンでお互いを語らいだ。それらのシーンが僕は好きでたまらなかったです。中でも中学校のプールで浮かんで語らうシーン、軽自動車の中でラジオの音楽を聴きながら雨の中走らせるシーン、森の線路を手を繋いで歩くシーン。この3つが特に好きでした


綺麗な月夜の下で、友であると確かめ合う・・・蛍と燐が大切であるとお互い噛み締めた瞬間であっただろう。運転しながらなんて少女と少女には少し違和感のある構図だったかもしれない、その中でその瞬間を共有し合っただろう。雨の降りしきる森のトンネルで手を繋いで、二人は支え合い信用しているのを実感した瞬間であっただろう。
少女ふたりだけの世界がこのゲームにはたくさんあった。それが愛おしくて尊くてたまらない・・・それがこのゲームの一番の好きと言える所です。


ラストの展開も僕は大好きです。最後に蛍は、燐を手放すものかと必死に足掻く。だが彼女は弾けた青と白の完璧な世界を見てしまい燐を手放してしまう、悲しみと恐怖を置き去りにするほどその世界に魅入られて・・・

そして最後は悲しみと寂しさが押し寄せ蛍は涙する。過ぎ去った幸せというのを噛み締めて涙する・・・胸の潰れそうな想いに僕も泣きそうになりました。

この先最愛の友を失った蛍はどう過ごしてゆくのか、その先の描写は書かれず完結する。
その答えは僕の想像の先だけであってほしい。そう僕は願った・・・





感想は以上になります。色んな解釈が生まれそうな作品で、ほかの人の感想が見るのが楽しみになりますね。良い作品をありがとうございました

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