boningenさんの「アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-」の感想

全体的に高水準で纏まっており欠点らしい欠点のない優等生のような作品。終盤の伏線の回収劇は一見の価値あり。やってよかったと思える数少ない作品の一つとなりました。



シナリオ担当の冬茜トム氏の関わっている作品は全てプレイ済み。
評価順は 「Magical Charming!」 = 「アメイジング・グレイス」 > 「もののあはれは彩の頃。」 > 「運命線上のφ」となっています。
シナリオライターと原画家の組み合わせから「Magical Charming!」を連想させるものとなっていたので以前から期待していたが、見事に期待通りの作品を世に送り出してくれた事に感謝の念を禁じえない。

また今作品では「もののあはれは彩の頃。」のように美術についての雑学を吸収することの出来るので、そういった意味では「Magical Charming!」をも超えているかもしれない。

ただし「Magical Charming!」のようにクリア後に強い余韻を残すような作品ではなく、料理で例えるならば薄いが上品な味付けとなっているのであちらほどの強い余韻を感じることは無い。



・シナリオ

今作品で最も評価している点。物語後半での伏線の回収は素晴らしい。見事に読み手の死角を付いている。
文章自体も非常に読みやすく、テンポも良いので飽きを感じることも無い。

今作品では美術が非常に重要なものとなっており、その過程で宗教画の成り立ちから美術そのものに対する哲学といった部分にまで言及されており、美術に一切興味の無かった私でも十二分に楽しむことが出来た。
作品から雑学をも吸収することが出来ので非常に満足しています。

またクリスマスも重要な題材の一つとなっているので、クリスマス直前にプレイすることを強くお勧めします。

雰囲気もとても良いものがあるので、繰り返しの過程で重要となってくるいつまでもこの時が続けば良いのにといった部分には深い共感を覚えた。
ただし繰り返しの部分については、有名な作品である「STEINS;GATE」のようなものとは根本的に異なるので、あちらのようなものを期待するのは誤りである。



・絵

安定していて特に違和感を感じることは無かった。
背景もよく出来ており評価。



・音楽

どれも高水準に纏まっており、雰囲気作りに重要な貢献を果たしている。

唯一残念だったのはユネの歌が存在しない点。
おまけに登録されないとか別人が歌っているとかではなく文章だけの説明しかないので残念。

お気に入りのBGM
「あの角を曲がれば」・・・このBGMの為だけに別売りのOSTを購入するか真剣に検討中。
「Jingle Bells」・・・クリスマス定番の曲を良い感じにアレンジしている。トップ画面でのBGMにもなっているのでクリスマス色を前面に押し出すのに一役買っている。

お気に入りの音楽
「夜明けの虹を越えて」・・・作品の余韻とこれ以上無いほどに良く合っている名曲。



・システム

設定画面は簡素ながらも必要な機能は全て揃っている。
おまけ画面ではBGM鑑賞画面で変更したものがページ移動してもそのまま流れ続ける仕様となっているのも評価。
背景も登録されているので後で見返すことが出来るのは有難い。



・声

サクヤ役の藤咲ウサ氏以外は独特な配役となっているが、役柄とよく合っており大変満足しています。
特に月白まひる氏に至っては同日発売の「封緘のグラセスタ」でもメインヒロインを演じており、デビュー作品のどちらも高評価となっているのは大変珍しい。
声質や演技も素晴らしく、今後の活躍が期待される。






・総評

個人的にクリスマスの定番作品といえば長らく「しろくまベルスターズ」であったが、それを軽く超える素晴らしい作品でした。
またいずれクリスマスに再度プレイしようとも思える。
内容としても万人受けし易い作品なので初心者にもお勧めできる作品でもあります。
少しでも購入を検討されているのならば迷わず購入することを強くお勧めします。

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