rattanさんの「神凪ノ杜 妖狐奇譚」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

随所に雨のモチーフが使用されている乙女ゲーム。梅雨の時期にプレイすれば、より作品を楽しめるだろう。雨が土に染み込むように、しっとりと心に残るお話だった。
幼い頃から人には見えないものを見ることがあった少女・木南瑞希は母の死をきっかけに都会から遠く離れた雨月村にやって来た。 病で伏せっている祖父の代わりに、神や妖に関する問題を解決する〈よろず妖屋〉を 任されるが……。

【攻略】
攻略対象は三人。二人は初回から攻略可能。市丸ルートは、二人のハッピーエンドをクリア後、攻略可能。
選択肢はオーソドックスなノベル形式。選択肢をクリックすると、好感度大・小と表示されるので分かりやすい。好感度のパラメーターも用意されており、容易に自力攻略ができる。

【シナリオ】
全編を通して真っ当な恋愛を描いている。攻略対象たちはヒロインを監禁したり、暴力を振るったりしない。心理的に追い詰めることもしない。かといって、過剰にヒロインを甘やかしたり、「可愛い」と持ち上げたりすることもない。イライラしているときは冷たく接し、相手を思いやるときは優しい言葉をかける。そんなどこにでもいるごく普通の男女の距離感を丁寧に描いている。
攻略対象たちはそれぞれ問題を抱えているが、自力でその壁を乗り越える。ヒロインが彼らに何かしたというより、ヒロインが攻略対象の側に寄り添うことで、彼らが問題に立ち向かう勇気を得たという印象を受けた。

【キャラクター】
★沢木宋太
ヒロインの同級生。どこにでもいそうな人当たりの良い高校生。そんな彼には暗い秘密があった。家族を切り捨てるという選択もできるのに、それを実行できないのは、宗太がまだ若いからではないかと思った。
同級生を巡るエピソードでは、はたして「彼の記憶を消す」しか方法がなかったのかモヤモヤが残り、後味が悪かった。他人の記憶を本人の了承なく改竄する行為の罪深さについてもっと言及してほしい。

★仁科直
宋太クリア後に攻略。宋太と同じ家族問題が議題に上がるが、解決方法はこちらの方が納得できた。仮にも血の繋がりがある関係、そう簡単に断ち切ることができないのがもどかしい。

★市丸
購入動機となったキャラクター。共通ルートでは冷たい印象を受けたが、個別に入ると、熱いものが苦手だったり、負けず嫌いだったりと可愛い一面が見えてくる。ベタな設定だがそこがイイ。
ハッピーエンドはややビター。ヒロインと市丸には短くも充実した生を全うしてほしい。


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