明星さんの「RUN」の感想

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75RUN
父親の形見のバイクで自分探しに出かけた主人公と、序盤でヒッチハイクする素性不明の女の子が旅をする作品。 どちらかというと旅そのものより、たどり着いた町でのヒロインとの交流に重点が置かれている。 ボリュームこそ少ないが、中身の詰まった作品と言えるのではないだろうか。
ヒロインはヒッチハイカーのナナ(≒まな)を含めて5人いるが、ナナ・まな以外のヒロインはそれぞれ横のつながりは無で、個別ルートもそれぞれ独立した内容となっている。
さらに義妹の芹乃を除く3人は旅先で滞在する町で出会う人物である。
それらの町では資金稼ぎのためにアルバイトしたり、事故の療養などでしばらく滞在することになる。

まず琴子は、主人公がバイクで事故った先の病院で看護師として出会った元幼なじみである。
バイクが直るまでの間、ナナを交えた3人で生活することになるが、もともとナナと主人公が両想いに近い関係だったこともあり仲睦まじい同棲生活が続く。
このルートの山場は同僚の彼氏持ちの医者から誘われるシーンであろうか。
ここは心理描写が秀逸で、琴子の「主人公がいずれ旅立ってしまうことへの寂しさ・不安」が理解できるし、琴子が誘いに乗ってしまうとその医者とのHシーンになるが、それが主人公にバレた後の彼女の懺悔が痛々しく、それでも自身の気持ちを全て吐露し、主人公がそれを咀嚼して未来に望みを託す場面は印象に残った。
NTRシーンを選択すると琴子ルートへのフラグが無くなってしまうが、あえてバットエンドを選択しなかった制作側にも理解を示したい。

姫美子は酒場で出会ったOLで、ベロンベロンに酔った彼女を介抱してから接近することになる。
彼女は実家の家業を継いだことにコンプレックスを抱いており、はじめ自分の職業を偽っている。
同棲生活中にも酔いつぶれた彼女を迎えに行くシーンがあるが、それからの身の上話にもつれ込み下りは良かった。
職業上まなとも面識があり、少しだけ関わることになる。
なお、このルートではナナは共同生活しない。

愛唯は甘味処の娘で、祖父が手掛ける甘味の味を広めたいと思っている女の子だ。
このルートはアルバイトする傍らで甘味処を手伝うことになるが、ある時彼女の祖父が搬送されて真面目に向き合うようになる。
先述の2人と比較して普遍的な内容であること、ナナの態度がやや刺々しいこともあって満足度としてはやや落ちてしまうだろうか。

芹乃は物語スタート時点でも登場する義妹で、道中の滞在先で転がり込んでくることになる。
家事をしながらデートを重ねて親密になる妹ものにありがちな話だが、草柳順子さんの声も相まってなかなかどうして悪くない。
ただ許嫁のくだりは特にいらなかった。

ナナは巫女さんであるまなに憑く霊で、二重人格とは似て非なるものとなっているが、エンディングも差分程度ではあるが明確な差異が設けられている。
ナナとして過ごした経験はまなの記憶にも残っているそうだ。
実質的なトゥルーエンドであるまなルートは、「RUN」というタイトルを持つ本作に相応しいエンディングであった。

と個別ルートの感想を述べてみたが、4-5時間程度というプレイ時間は当時としても短めだったのではないだろうか。
あとツーリングに関しては各ルートで町を1、2つ回すかどうかというレベルなので、そちらに期待すると肩透かしに感じる可能性がある。
良作だとは思うが、やや小粒感が否めない内容となっていた。


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