Medotsuさんの「ワールドエンド・シンドローム」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

設定はよいのだがストーリーが粗削りなのが足を引っ張る。またとある理由により恋愛部分はあまり期待しない方がいい。個別ルートは一応あるけど正直なところ恋愛的な意味で「最後まで攻略」出来ているヒロインは多めに見て2人?とかなり微妙。ミステリー部分に関してはちょっと強引かなという部分が多くあり。長文はいつも通りネタバレありだが今回はミステリーというジャンルなので前知識0の状態で始めたい人は注意
舞台となる魅果町は小さな田舎町であるが100年に1度死者が甦り生者に災いを為すという黄泉人伝説が語り継がれ今年がちょうどその100年目である。
また、この町の住人が書いたワールドエンドシンドロームという小説が爆発的に売れ映画化の話も上がっている。
何かと話題のこの町に主人公が引っ越してきたところから物語は始まる。
導入はこんな感じ

このゲームは主人公が引っ越してきてから夏休みに入るまでがプロローグになるが一週目は強制バッドエンドである。
訳が分からないままいきなり主人公とヒロインが殺される。

2週目からは新たな選択肢が追加されようやく本編が始まる
ここからマップ選択式のAdvになり目当てのヒロインを追いかけると個別ルートに進める。

自分は最初は沙也から攻略した。このルート、以前話したボディガードになって欲しいと言う話を受けていただけませんか?といわれる場面があるのだが攻略しててこの台詞を聞いた覚えがなかった。
もしかしたら特定の会話でこのような話が出てるのかもしれないがそのフラグを拾わなくても個別に入れるならフラグ管理が甘いかなと思う。まあでもこの件については、さらっと話が出たのを自分が忘れただけかもしれないのでとりあえずは置いておく。
それでまあそれなりにイチャイチャしながら仲良くなって恋人になる。
その後祭りで謎の集団に襲われるトラブルに見舞われるが何とか乗り越えてエンディング。
これ自体はまあいい。
推理、ミステリー、伝奇では個別ヒロインのルートは真ルートの布石の側面が強く、消化不良になりがちなことが多いのは過去の経験から予想できたしこのゲームも何だかんだ真相の解明がメインになると思っていたから物足りなさは感じたがまあ大方は予想通りだった。
だがエピローグで主人公とヒロインがまたも死ぬのだ。
これに関しては個別ルートなのでは?と思っていたから衝撃だった。

次は舞美を攻略。
共通で学校の先輩にコクられて付き合い始める・・・かと思いきや実は断っているため別に寝取りルートではい。
病気療養中の九那と出会い励ましたりしてる内に実はラジオ番組ワールドエンドシンドロームのメインパーソナリティであることが判明。
その後またも夏祭りで謎の集団に襲われる。
一体彼らは何なのか。
そして予想していたことだがまたも主人公とヒロインは死ぬ。
あと壬生が舞美をスポンサー権力で強引に自分のものにしようとするなどクズ過ぎる

次は山田花子(ニカレイ)
他のルートでもそうだけどこのゲームは恋愛要素があまり濃くなく日常の1コマといった感じ。
彼女の場合は更にアイドルと言うこともあるので会える時間が限られていたりする。
父親がクズで金をせびりに来るがその問題を乗り越えたりしながら何だかんだいい中に。
このルートは誰か死ぬ訳じゃなくエピローグではニカレイの過去が描写されて終わりだった気がする。
他のルートに比べたらまだ良い方かなと。

次は雪乃
恋愛描写は他より更に薄い。
これには理由があるから後程。
実は女子高生殺しの犯人は壬生ではないかと雪乃の推理
開き直る壬生。何とか危機を乗り越え壬生が逮捕される
そして町を旅立つ雪乃
あっさりしすぎて釈然としなかったが実は一番重要なポジションであるキャラである
それは真ルートでわかる

そして未海ルート
物語当初から重要なキャラの匂いを漂わせているミステリアスな少女。
鷹の目という重要な役目を担う一族で人の魂の性質を知ることが出来る
兄の大和は実働部隊で毎年黄泉人を排除している
実は黄泉人は毎年定期的に現れている事が明かされる
今年も黄泉人は発生しておりそれが誰なのかというのがこのルートで遂に判明
その正体は山城先生であった。
壬生と口論の末橋の上から落とされ死亡。その後黄泉人として復活した。
このシーン、壬生がクズ過ぎて全く共感できない。
しかも清々しいまでのクズならともかくただの甘ちゃんなのだから更に評価が下がる。
山城先生程のスペック高い彼女がいながら浮気を繰り返しそれを指摘され別れを切り出されたら逆ギレして橋から落とすクズだからだ。悪役としては全然ダメだし同情を買うようなキャラかと思えば同情の余地もないクズ
ちなみに山城先生と壬生が物語で他人同士だったのは黄泉人は最も大切な人の記憶を失うという設定が有るからだ。
山城先生は壬生に殺された翌日には黄泉人になり、突き落として動揺した壬生は翌日いざ本人に会ってみるとまるで知らないフリ。これこそが香織の俺に対する復讐なのだと思った、と本人も語っているように黄泉人は最も大切な人の記憶はまるで覚えていない。
しかしこんなことをされてまで最も大切な人を壬生と認識している山城先生を見ると悲しくなってくる。
その後は奇跡が起こり山城先生が壬生の事を思いだし別れようと言ったのは本意でなかった。少し期間をおきたかっただけという事実を告白し山城先生は消滅する。
いや、本当に山城先生はどこに惹かれたんだ?
こいつは舞美にも手を出そうとするクズだぞ。
その後反省してる場面有るけどクズ過ぎて説得力がない
未海とは恋人になっているため恋愛もしつつ黄泉人も判明するという事でやっぱ真ヒロインなんだなという終わりかた。

これで全部かなと思ったが実はこの後真ルートが解放される。

真相
実は主人公が最初に名乗った名前は偽名で本当の名前は音無ソラ
雪乃の弟だ。
車を買った雪乃に無理をいって無免許で主人公が運転したところ事故が起きてしまい雪乃は死亡。
sns等で拡散した結果誹謗中傷を受け続けいられなくなったので魅果町に逃げるように移住してきた。
ソラは列車で会ってから死んだ姉の雪乃とずっと過ごしている。
普通なら相当驚く場面だと思うが電車で有ったときまるで夢のようだと言っておりその後も動揺する場面がない。
最初は黄泉人が最も大切な人の記憶を失くすという情報も無いはずだが、ごく普通に受け入れてるのがちょっと違和感有った。
そしてこのルートでも奇跡が起きたのかソラのことを思いだし皆に見守られる形で消滅する。
雪乃ルートで街を出ていくのは黄泉人は魅果町でしか生きていけないから。また夏祭りの日も雪乃は家にいるだけで祭りのイベントがない。これは風車に弱いという黄泉人は祭りに参加できないため。
この辺が伏線になってた。
関係ないことだが主人公は雪乃ルートでキスしたりしてるので相当にシスコン。だが全年齢で近親恋愛は取り扱いづらいだろうからあの恋愛描写の薄さであったのだろう。

このような感じであるためもともにヒロインとして機能してるのは未海と甘めに見てニカレイくらい。
他は恋愛的な意味でヒロインとしてはあまり機能してない。
さらに強引な解釈が多く、物語の引き金となった壬生はガチのクズ、もう1人の引き金の主人公も自業自得の為悲劇というより因果応報だろう。閉鎖的な村に良くある忌まわしい風習だとか、人々の複雑な思いがけな絡み合い招いた悲劇とかそういうのを予想していたから肩透かしを食らった。以上の理由からストーリーも微妙だ。

ただ、それでも及第点以上をつけたのは着眼点は良かったからだ。
強引な展開が多いが物語として破綻しきっているわけではなくとりあえず話も何とかまとめきっている
ちょっとしたクエストやTips集めもそれなりに楽しかった。
主人公は厭世的な感じなのとその原因が完全に自分のせいということもあり微妙だったがまあそこまで酷いとまではいかなかったし絵やキャラも良かった。
何より伝奇物自体が今の時代あまり出ないこともあるので一定の評価は与えられるかなと。

続編も匂わせているしこれからに期待したいと思う。

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