gluttonykingさんの「全ての恋に、花束を。」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

「頑張りたくても、どうしようもなく辛い」、「本当は頭の中では分かっていても――」と悩める弱者達に寄り添う作品。
〇あらすじ
夢追う事を諦め、東京からド田舎へUターンしてきた”なぎさ”
現実離れしたほどに何もないド田舎で「何か」をするわけでもなく時間を食いつぶそうとするなぎさ。
そんな彼女の元に摩訶不思議な訪問者たちがやってくる。
それはヒトではないんだけど、人で……ついでになぎさの記憶に心当たりがある者たちで……
破天荒な訪問者に気力をガツガツ削られるも、
「一人でいるより、寂しくないし、それに……なんか家があったかい」
彼女たちと触れ合える時間に今までになかったものを感じたなぎさは、成り行きで皆と住むことに。



〇どんな作品

『上手くなんて、できなくてもいいのよ。願う事や思う事に資格なんて無いんだもの』

なり果ててしまった人、生きるのに疲れてしまった人、そんな人達に向けて
「あなたみたいな人が他にいないわけないでしょ? だから弱音を入ったっていいじゃない? むしろ弱音を吐かないと経済回らないのよ」
と軽口をたたくかのように僕たちに語りかけ、肩の力を抜かせてくれる作品です。
その反面、肩に力がこもるように、ぐいと背中を押してくれる作風も感じられました。


『この世に無駄なものなんて一つもない』

自分を勇気づけたり、何か気づかせてくれるものってどこにあるの?
もしかしたら、今まで自分が"捨ててきたもの"にもあるかもしれない。
あなたが行き詰まってしまったら、自分を見返してみたらどうだろう。
記憶の彼方にあるものを掘り出して――。そこに現状を打開できる、向きあえるヒントがきっとあるはず――
と、この作品は顧みることの大切さを問いかけています。主にアリサ√で。
初心忘るべからずともいうように、当人の原動力は何も考えないでいると、時間と環境の変化ですぐに薄れていってしまいます。
いつになってもなにかを追いかける人間にとって、初心というのは大切なこと、
結果的に違う方向に進むことになったとしてもーー無駄なものとしてなかったことにしてはいけない。この世に無駄なものなんてないのだから。
「本来なら捨てられている」キャラクター達とも相まって、上記のような人生訓が強く頭に残ったのを覚えています。


〇感想
さっくり終わる容量に対して格言や人生訓という面で密度のある作品だったと思います。
自分はそれに対してくどさもうざさも感じず、ストレスなく進められたのでむしろ良い刺激をもらったと思ってるほどです。楽しめました。
個人的に本作を通じて感じたことは上記の内容なだけあって、「全ての恋に」と謳う要素についてやや疑問が残りました。「恋愛要素を人助けからどこまで感じられるか」という点で消化不良かなと。


〇その他
「他者から教えをもらう」というスタンスはやっぱり説得力が増すなあとイザベルの言動を見て感じました。
決まって背中を押してくれるオカマさんに『スパイダーマン』で有名な”ベンおじさん”っぽい深みがあってじーんと来てしまったのは不覚。


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