ACiD8926さんの「想いを捧げる乙女のメロディー」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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前作が良かった反動もあって残念な部分ばかりが目立つ。キャラゲーとしても女装モノとしても微妙。期待していただけにガッカリ。長文には細かな不満点や、女装モノとして個人的にありえないと感じた部分について。
前作の「乙女が彩る恋のエッセンス」がかなり楽しめたというのと、自分は女装モノが好きなのでかなり期待してプレイ。
結果は一言感想にもあるとおりかなり微妙だった。そしてその微妙な原因は全てシナリオにあると思う。
色々書いていったら長くなったので女装モノに対しての不満点は下のほうに。


シナリオが短すぎる。このブランド自体、どの作品も短めな印象があるが、今作は短すぎる。ミドルプライスも真っ青な尺の無さ。
エロゲって共通ルートでヒロインの魅力を引き出して、そこから個別ルートに繋げるみたいな構成になっていると思うのだが、共通ルートが短すぎて、個別の分岐の時点でヒロインの魅力というか、いい部分がほとんどわからない。
そんな状態では、このヒロインが攻略したいからこのルートにいこう!!とはならない。攻略したいヒロインが見つからない。キャラゲーでこれって致命的だと思う。キャラクターを前面に押しだしているゲームなのに、どのヒロインにも共通ルートが終わった時点で、魅力が感じられないということなのだし。
この時点でありえないのだが、共通が駄目なら個別でヒロインの魅力を感じよう!ってなっても、その個別ルートも短くて全然駄目。これじゃヒロインのことを好きになるのが無理なレベル。
勘違いして欲しくないのは、ヒロインがクソと言っているわけではないということである。ヒロインの個性だとかビジュアルはとてもいいと思う。しかしそれを生かすシナリオがクソだったということである。

イチャラブも少ないし、好きになっていく過程だとかの描写もほとんど無い。特に千夏ルートの超展開はヤバイ。町で出会った見ず知らずの男性とちょっと話しただけで好きになるとかヤバイ。チョロインとか別に嫌いじゃないけど流石にやりすぎでしょってレベルで、ほとんど特別なイベント等の前触れも無く好きになってる感じ。
これはイベントの構成も原因だと思う。特に個別ルートにいえることなのだが、本作品では基本的に演奏会という大イベントに向け、みんで頑張っていこう!といったシナリオになっている。しかし、その演奏会までの苦難だったり努力みたいな描写がほとんどなく、イベントも少なめになっている。
最後のほうなんか、「朝起きました!今日も一日頑張るぞ!」「そうして今日も授業が終わった・・・放課後は演奏会に向けた練習だ!」「まあそんなこんなで今日も遅くまで残って練習したのであった・・・」と言ったようなほとんど地の文だけで構成されるダイジェスト仕様で一日が終わる。
そしてその合間に申し訳程度にあるイベントも無理やり突っ込んできている感が半端ない。そしてなにより雑であると感じた。きちんと描写してくれていなくてとても短い。もっと尺使って丁寧に書いて欲しかった。超絶短いイベントを連続で次々にぶち込まれてもなにも面白くないし、ヒロインの魅力も感じられない。場所によっては抜きゲも真っ青なレベルでエロシーンが連続する部分もある。
なんでこんなシナリオになってしまったのかとても残念。いつも通りくらいのシナリオ量を確保して、あとは丁寧にイベントを描写してくれるだけでよかったのに・・・
短いのをなんとかしているだけでもかなりマシになったと思う。とりあえずいくらシナリオが短いアンサンブルでもこれはありえないと思う。


女装モノとしての不満点は細かいものを除けば大きく三つ。
・主人公の魅力が足りない。
女装モノは主人公をもう一人のヒロインとして楽しむことができるものだと思う。そのため、個別ルートに入った場合、普通の作品ならヒロイン一人に焦点をあてるものになるのだが、女装モノでは主人公とヒロインの二人にあてられ二倍楽しむことができる。
そういった意味で女装モノは主人公に魅力がない時点で、作品自体の面白さが半減してしまう。
この作品の主人公はビジュアルもいいし、声もいい。性格もいい。こうやってみると一見完璧なのだが、魅力がない。
ぱっと見は完璧なのになぜ魅力がないと感じてしまうのかと言うと、シナリオが主人公の魅力を全く引き出せていないからだと思う。その理由は上に書いたとおり。シナリオが短いから。主人公に魅力を感じられるようなイベントがほとんどないからである。

・女装に対してのイベント関係
この作品は女装しているからこそ起きるイベントというものが適当すぎると思う。
まず主人公が女装という、慣れないことに対して悩んだり試行錯誤したりするシーンがほとんどない。まあ女装に慣れてきた中盤以降ならそれでもいいのだが、初っ端から周囲に適応しすぎでしょ。まあ最近の女装モノは女子力高くて・・・といったように適応能力が高い主人公がおおいけど、それでも悩むシーンがほぼないというのはどうかと思う。化粧が・・だとか服が・・・とか下着が・・・とか洗濯が・・・とか男と女で趣向が違う(食べ物とかさっきかいた服とか流行モノとか)モノに戸惑う・・というものがほとんどない。お風呂で悩むシーンがあるくらい。こんなんじゃ、もう主人公は女装男子じゃなくて女の子でいいんじゃないかな。
女装がバレそうでヒヤヒヤみたいなシーンもほとんどない。これもお風呂でそういうシーンがいくつかあるくらい。
ずっとヒヤヒヤしているのも嫌だけど、ほとんどないというのはどうなの?って思う。公式サイトには「今まで一番インポッシブルな女装生活!!??」みたいなことが書いてあるけど、ヒヤヒヤするシーンがほとんどないんじゃあ、アンサンブル史上最高のクッソ楽勝女装物語になってしまっている。
もう一つは女装バレがあっさりしていること。個人的にはシリアスシーンが好きではないこともあって、女装バレがあっさり終わるのはとてもいいのだが、そんな自分でも違和感覚えるくらいにあっさりしすぎている。琴音ルートの実はバレてて・・・という展開は好きだったのだが、それ以外は雑すぎる。女装バレという、女装モノ最大のイベントがこんな雑で、他にもこれはないでしょ・・ってのがこんなにでてくるなんてもう女装モノである必要性が感じられない。

・ヒロインとの関係性
女装モノというものは、主人公が周りから見て女の子になっているということで、例えばヒロインが主人公に友達への好意ではなく、恋愛的な意味での好意を持った場合、それは女の子から女の子への好意。つまり同性愛ということになる。普通の恋愛とは違うわけで、それにヒロインは戸惑ったりするわけである。例外として女装しているけどその中に男性らしさを発見し、そこに惹かれるというのもあると思うけど、普通の恋愛とは違う以上、好きになっていく過程というものを普通の作品より大事に丁寧に描写していかないといけないと思う。しかしこの作品では、その描写が普通の作品よりも適当になっている。女装モノとしてありえないと思う。

他には細かな不満として、主人公の顔まで写っているCGが少なく、エロシーンとなるとほぼ無い点がきになった。



まあそれでも一応アンサンブルというか、女装モノとして、女装しているけどきちんと女の子には欲情するだとかの女装しているけど、男としての性質は残しているだとかの最低限女装モノとしてなきゃいけないものは網羅していた。
といっても一応網羅しているだけ。
また、女装モノで一番重要な部分として、主人公の言動とかがもう女の子にしかみえなくて、男性らしさがなさすぎる。女装モノはそれでは駄目でしょというものがあると思うが、個人的にはそういうのはとても好き。そういった意味ではこの作品には不満は無い。


良かった点としては教師と生徒の両方の二重生活?が楽しめる点である。
ある時は生徒として接し、ある時は先生として接す。そのためヒロインから二パターンの態度が楽しめた。そして付き合い始めたら同級生、先生に加え恋人としての三つ目のパターンが楽しめる。これはかなりよかった。毎年のように女装モノを出しているブランドだが、飽きさせないようにというか、今までになかった新たな設定にチャレンジしてくれているのはとてもいいと思う。

他は結構楽器を出している作品多いのだし、そろそろCGでヴァイオリン、弓の持ち方とか弾き方がおかしいのをきちんとしてほしいくらい。


まとめるとキャラクターはいいのにシナリオのせいで台無しになっているなと感じた作品だった。

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