エストさんの「ニュートンと林檎の樹」の感想

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「難しいことはあまり考えないコミカルタイムトラベル」(※殆どネタバレないと思うけど一応付けときます)
唐突に学問的知識を織り交ぜたシリアスパートが始まったかと思えば作者自身どうにでもなれとでも思ってそうな投げやりなギャグパートが始まり、完全にキャラゲーとかバカゲ―のノリなのかと思えば物語重視の作品が多く採用する階段式(脱落式)攻略分岐の物語構造を持つという闇鍋的作品の本作。

ほとんどごった煮状態になってしまっているがそれぞれの要素が妙に調和していた。タイムトラベル物や歴史物として目を見張るような新要素のあるシナリオではないし手垢のついた展開も多いのだけど、展開の切り替えの早さと軽快なギャグパートのおかげでテンポよく読み進められる事が本作の最大の魅力なのだと思う。止め所が見つからないくらいにスルスル読み進めることが出来た。
物理法則の説明やキャラの立て方もスムーズで非常に読みやすい。「難しいことはあまり考えないコミカルタイムトラベル」とはよく言ったもので、物語展開の合理性とか妥当性(なぜ主人公達はこのタイミングでその行動をとるのか?など)を考えるよりも目まぐるしい展開とギャグに翻弄されてしまった方が楽しめるタイプの作品なのかもしれない。

この物語には「重さ」は「重厚さ」はほぼ感じられない。登場人物たちの感情の描き方もかなりあっさりしたものだ。人類史を揺るがすほどの大事件や身内の生死などに焦点が当たっても登場人物たちが大きく苦悩する姿に長い尺がとられたりはしない。タイムトラベル物と言えば長い時間を積み重ねる中での人々の思いや悩みがある程度の「重み」をもって描かれる傾向にあると思うが、この作品は(おそらく)そういったものをあえて排除している。
そしてそれだからこそスルスル読めるこのテンポが生まれるのだろう。私はこういう作風も有りか無しかで言えば「有り」だと思う。ブランドコンセプトが良くわかる作りだった。

尺も商業フルプライス基準では短いし総じて「ライト」な作品ではあるのだけど私はLaplacian様のこのカオスな感じ、嫌いじゃない。というか好きだ。滅茶苦茶な部分含めて素直に読んでいて「楽しい」と思える作品だった。そのライトさ故かキャラへの愛着も湧きやすく、基本的には「大いに笑って少しホロリ」というコンセプトにあった内容だったと思う。

とはいえ改善の余地は大いにある。特に個別ENDは改善の余地ありで、作風としてあっさり気味の作りで物語を読み終えた際の余韻が残りにくい本作には、何も考えないで済む純粋なハッピーエンドでホロリとさせる方向が相応しかったのではないかと感じた。また個別√中の展開はいささか駆け足気味で山場も薄いため「えっ、これで終わり?」と思う人も多いだろう。こういったライトな作りならミドルプライスのボリューム帯の方が合っているようにも思う。SFの織り交ぜ方含めまだまだ面白いものが出せるように思うので今後のブランドの動きに期待したい。
次回作もエキセントリックゥ!な作品を待っている。

少し追記
ラビ不憫すぎるよ!というラビファンの方へ
もう一度ラビ√に入り直してください。
驚きの展開が待ってます。
これノーヒントで気づくのしんどいと思うので書いときます。
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