ktwccaさんの「シンソウノイズ ~受信探偵の事件簿~」の感想

全体的なクオリティーは非常に高い。しかし、購入をオススメできなくなる程の傷がいくつかある。参考になれば……(ネタバレ無し)
   ネタバレ無しで書きます。購入検討の方の参考にどうぞ。不便なネット認証については情報多数なので割愛。

追記:ストーリー展開のために主人公が無能になるタイプの作品が嫌いなら絶対避けたほうがいい。
追記:trueエンドともう一つのエンドがあるが、メインヒロインの好みによっては、もう一つのエンドの方を後にやった方がいい。人によってはtrueではなく、もう一つのエンドのほうが本筋に感じるはず。



好き嫌いはあれど、全体のクオリティーは間違いなく高い。これは多くの人が認めるだろう。
素早い展開で飽きさせない。推理パートで事件に参加できるのも良い(完全な推理モノ・本格ミステリーというわけではない)。絵はとてもキレイで、キャラクターはそれぞれ魅力的である。(エロは少ない)


しかし、全体として非常に良いだけに、むしろ悪い点が目に付いてしまう。

悪い点1:まず、各登場人物の「心の動き」がよくあるラノベレベルで雑。具体的には勝手に落ちる「チョロイン」ばかりだということだ。推理パートでは問題ないのだが、日常パートでは気が付いたら一瞬でヒロインが落ちている。主人公を「冴えないし、吃音だし、暗いし、コミュニケーション下手な人」くらいに思っているヒロインが、即恋に落ちる……といった適当展開ばかり。


心を読むテレパス能力者が主人公、という心理描写を重視したコンセプトなんだから、いくらでもそのヒロインの「心の揺らぎ」や「主人公に惹かれるきっかけ」を挟めたはずなのに、残念。どうせ即落ちさせるなら、最初から主人公をもう少しイケてる雰囲気にすれば自然だったはず。


キメるべきところは全くキメられず、ひたすら焦ったりどもってばかりのダメダメ主人公に、「素敵。私あなたが好き。抱いて」と迫るヒロインたちはインスタントラーメンレベルである。エロなしのストーリーにエロシーンを挿入するために適当に恋愛要素を入れたのでは?という邪推すらしてしまう。


実際、なんの脈略もなく「いきなりだけど私とセックスしよ?」とヒロイン達は迫ってくる。そのあとは付き合う付き合わないの話すら全く出ず、何事もなかったかのように次の話が進んでいく。これにはハテナマークがいっぱいになった。(きちんと理由付けされている「私とセックスしよ?」もあるが、全体的にテキトーである)


といっても、こういった「即落ち」はラノベやエロゲでは日常茶飯事なので、普段から気になる人はきっと本作でも気になるよ、という程度である。従って、この点はたいした問題ではない。むしろこの作品を台無しにしているのは、次の「悪い点2」の方だ。




悪い点2:次にダメなポイントは、ひどい胸糞展開かつご都合主義展開があること。これについて述べている方が感想欄に他にもいるので、確認されたし。


胸糞展開だけならまだしも、さらに悪いことに「その展開を無理やり入れる為に登場人物を突如全員無能にする」というありがちなご都合主義を本作はおこしてしまっている。


別にファンタジーやコメディーだったら、登場人物が無能になろうがアホなことしようが気にならない。しかし、主人公の視点で推理を楽しめる本作で、主人公が意味不明かつ小学生レベルの行動をとってしまうと、もう感情移入できなくなってしまう。「え??????そんなことしたらやばいんじゃ??…………あ、やっぱり」と、開いた口が塞がらなくなることは保証する。


 



素人の推測に過ぎないが、胸糞展開含む各エロシーンをストーリーと別に作ったのではないだろうか。面白くて説得力もあるストーリーが先に存在していたのに、エロと恋愛を入れるためにストーリーを曲げられてしまい、結果ちぐはぐになってしまった、という印象を受ける。制作サイド的にはエロシーンの需要と必要性があったのだからしょうがないのだろうが。つまり……この作品をダメにしたはんにゃん、犯人はエロシーンである。まあエロゲーだから買ったのであって、エロシーンが無ければ絶対買わないが。










以下追記:一応続きをやってみたが、そのあとも悪い点が増える一方だった。前半と後半でライターが違うのだろうか。前半は明らかにクオリティーが高かったのに、中盤以降ストーリーの破綻が次の破綻を呼び、茶番になってしまっている。ネタバレ無しでこの点を以下で述べる。




中盤で主人公含む各登場人物がなぜか突然無能になる。その頭のお粗末さを悪役に付け込まれて胸糞展開になったことは先述した。あろうことか、なんとその後も同じような手法でストーリーが展開がされていく。


 主人公が明らかに無理のある間違いをする→当然悪役にそれをつけこまれる→大惨事がおきる→BADEND。主人公「くっ、俺が遅かったばかりに防げなかった……」


「くっ、俺が遅かったから防げなかった……」とかそういう問題ではない。普通の人間なら、そもそもの主人公の行動に違和感を覚えてしまうはずだ。


あらかじめいくらでも対処できるはずの問題に全く触れず、対策も打っていない。他の関係者達は問題が起こることを予見できたはずなのに放置している。どうみてもストーリーの為に主人公が人形のように動かされている。



全く本作に関係ないシチュエーションで喩えるなら、ナイフとサブマシンガンを両手に握りしめて、よだれを垂らしながら奇怪な声をあげている不審者が、夕食を食べる一家団欒の自宅に入ってきたことを想像してほしい。普通はまず驚いて何かしら行動するだろう。どうみても放置できる状況ではない。ところがこの主人公は、警察に通報もせず、逃げもせず、戦いもせず、かといって話かけて何者か(不審者の意図を)探るわけでもなく、気づいていないかのようにミートパイのおかわりをしているのだ。  ※この話はあくまで比喩である。こんな風な支離滅裂な行動が当たり前のように展開されてシリアスが台無しになっている、ということだ。




明らかにストーリー展開に無理があるせいで、興覚めしてしまう。BADENDで「くっ、大惨事を防げなかった……俺つらいぜ」とか言われても、「そりゃそうだろ」としか言えないし、何一つ共感できない。完全に茶番である。


BADENDでないルートに進んだとしても、「なんとか間に合ったぜ!」などと、したり顔でほざく主人公の姿はもはや滑稽である。「お前がのんきにミートパイなんか食べてたのが原因だろ」と突っ込まずにいられない。もしや笑わせにきているのだろうか?




結論:上記の通り、ストーリー展開の為に主人公が作者の手によってアホにされるタイプの作品が嫌いな方には絶対おすすめしない。ひどいご都合主義に、ひどい胸糞を組み合わせた新感覚コメディーをぜひお試しください。









【他の悪い点】(思いついたら順次追加)
・推理モノだったはずがいつのまにかチープな能力バトルに
・最初から最後まで主人公無能
・しかも精神も比較的幼く、他人の思考を読めるわりにただのコミュ症的な行動しかとらない
・いちいち主人公が大事なセリフを噛み、ダサい
・その噛みネタが、相当しつこく繰り返される
・これが冗談抜きで本当にしつこく繰り返される
・人が死んだり監禁されたりした数時間後に近くの部屋で「セックスしよ?」→セックス
・個別パートはほとんど無いに等しく、短い
・したがって実質ヒロインは一人のみ
・誰得な中途半端な凌辱要素

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