morufaさんの「彼女と俺の恋愛日常」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

Parasolにしては頑張った方
歴代Parasol作品の中では大分頑張った方、というよりかは一番よかったのではないだろうか。

タグは学園、部活、寮生活と学園物としてはありきたりな部分のみで特筆すべき点はない。



プロット構成としては共通部で既にある程度面識のある各ヒロインとの交流を経て、主人公が描く人物画の
モデルを選ぶ段階で個別ルートへと突入する同時派生方の構成。

まず共通部であるが、物語の舞台は学園ものらしく8割ほどが学園と学生寮内で描かれる。
しかしながらこの作品の物語が展開されるスパンが大よそ2ヶ月ほど(コンクールに出展、結果発表)
という設定の中、ほとんどの時間が

「モデル対象であるヒロインのことを深く知りたい」

という主人公の目的のために費やされるので、個別ルートのほぼ全てにおいてヒロインの抱える
問題解決のために主人公とヒロインが奔走する内容となっている。

そして本来の主人公の目標である人物画でのコンクール入選という部分は個別ルートのラストで
さっっっっくりと描写されて終了する



個別に関しては上で述べた通りのことを大本に、基本的には一般的なキャラゲーと同じ個別の役割で、

個別入り→ヒロインの抱える問題発覚→主人公と一緒に解決

のテンプレで進行していく。

なのだが、如何せん2ヶ月という短いスパンの間の、ほぼ1ヶ月ほどの期間のみを描写しているせいもあり、
ヒロインとのイベント関連がほぼ皆無という状態になっている。

一応この2ヶ月の間に学園祭が必ず入ってくるので、どのルートに入っても学園祭自体はイベントとして
発生はするが、共通するイベントはそれのみで後は各々がデートスポットに公園や遊園地、ゲームセンターを
もってくるだけで、それ以外の定番催しが一切ない。

またこれもキャラゲーとしては珍しく、共通部における各ヒロインの絡みがほぼ存在しない。

一応ではあるが互いに面識があり言葉も交わし、時には主人公のために料理を教えてあげたりと
一部交流が描かれるヒロインもいるが、基本的には主人公とヒロインの一対一で物語が進行して行き、
ヒロインたちが一堂に介することは作品中でおそらく一度もなかったのではないだろうか。



後これが非常に気になった点だが、登場人物が全員何かの分野において天才的な才能を
持っているからなのか、日常の中でのやり取りが以上に説明っぽく、見ていて気持ちが悪かった。

特に結花を交えた各ヒロインが互いに褒めあうシーンは必見で、

「真白先輩って素敵ですよね」

「私なんか全然よ」

こんなやり取りが全ヒロイン分との絡みで確実に入り込んでくる。
可愛いって言ってる私可愛いかっ!と思わず突っ込みを入れたくなってしまう。



とこのように、実は上げていけばキリがないほど内容については粗が多い。
UIに関しても全体的にテキストボックスが下部に押し込められすぎて圧迫感と疲労感を感じさせるし、
部屋着で主人公の部屋に訪れたかと思えば制服姿でおっぱじめる始末。

ただヒロイン一人一人の可愛さや魅力は及第点をいっていたし、その他ヒロインが一切絡んでこない
共通部の作りもタイトルとコンセプトを貫き通したといえば、ここで言う程の悪い要素とはなり得ない。

特に結花の主人公に対する愛情の熱量は幼馴染というだけあって非常に強く、
優等生である設定とのギャップもあいまって非常に愛らしく描かれていたように思う。

その他ヒロインも魅力あふれる描写が多かったが、しずかだけは某48の初代センターのような印象が
こびりついてはなれずに愛できれずに終わってしまった。



他のレビュワーたちが言うように、Parasolらしくはないけど、実にParasolらしい一作であったように思う。

相変わらず共通と個別の切り分けや効果のない技法でまとまりを欠いてはいるが、
ヒロインたちの可愛さと声優さんたちの技術でごまかし続けているのはある意味奇跡なのかもしれない。

ヒロインとの1対1のイチャラブを売りにするのは今のParasolにはまだ技術的に足りない面が多すぎるので、
次回作ではまずしっかりと共通部からヒロイン同士を絡ませ、その中でヒロインの魅力を引き出す形で
頑張って欲しい
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