bluedishyokoさんの「Lilitales -リリテイルズ-」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

ボリュームは少ないが中身が濃い。私の闘技場には裸の銅像が立ちました(笑)
エロ傾向は凌辱、売春、奴隷調教のみです。純愛はありません。そもそも相手がいません。
絵の枚数、イベント数など、価格相応に少なめなのに何故か非常にエロい。
絵柄とかシチュエーションとか好みというのもあるけれど、個人的に感じたのはテキストの秀逸さですね。それ程長い文ではないのですが、主人公の心理面に重点を置いている点が特徴的ですね。
例えば、処女売春のイベント。他の作品だと臭いがどうとか、痛みがだんだん快楽に変わっていくとか、中でどう動いているみたいな五感の説明が続いていくことが多いと思うのですが、そういった点はあっさりしている。
その代わり、金額交渉しながら体を売ってしまったことに対する後ろめたさを感じたりとか、パイズリしながら「これで突かれたら」みたいなことを考えたり、事に及んでいる最中に、体を売っている状況を楽しんでしまっている自分を俯瞰的に見て愕然としたりするわけです。私、こういうの大好きです。

ゲームそのものはオールドゲーマー好みの調整といった感じです。制作者の方がRPG大好きなんでしょうね。
まず、初見殺しが今時珍しいほど多い。また、原則固定エンカウントでレベリングが制限されている上、特定のアイテムですとか、スキルを使用しないと戦闘で詰まる、いわゆる詰将棋的バランスが徹底されております。ですので、アイテム入手のためマップを隅々まで調べないといけませんし、スキル取得のレベルに達していなければイベント自体後回しにする必要も生じる。処女プレイもできないわけではないですが、初見ではまず無理かなと。そもそもやったところで自己満足しかありませんが。
エロのシチュエーションが敗北凌辱か売春しかありませんが、別にわざと負けなくとも自然と埋まっていきます。そのくらい厳しい。ヒントは出ますが、ユーザーに失敗から学習することを要求するオールドスタイルのゲームバランスですね。女性主人公の敗北Hモノで、こういうバランスを採るというのは、かなり思い切ったことをやっているなと。
また、ストーリー進行上、序盤から大金が必要になるのに戦闘での入手Gが雀の涙程度。一応抜け道はありますが、初見だと概ねストリップショーでバイトするか、まな板ショーの危険を冒して闘技場に挑むか、街娼をするかの三択にならざるを得ない。
エロを見たいからわざと、ではなく、ユーザー側も選択の余地が無いほど必然的にエロに進むという、ゲームのシステムとエロ要素が見事なまでに噛み合っていると感じます。
この系統の作品は敢えて女性主人公を嬲り者にして遊ぶスタイルが多いと思いますし、まあ本作も実際そういうところはあるのですが、むしろ犯されないように頭を使う必要があるぐらいの調整は珍しいのではないかと。

古代文明の負の遺産的な部分は割とありきたりで同人的だな、と思うのですが、中東風の、金と力と色に塗れた奴隷商業都市に女騎士が一人乗り込むという設定も面白い。ストーリーの展開も大変楽しめた。
強いて欠点を言うならば、重厚なカオスルートに比べてロウルートの印象が薄いかと。結末は変わらないので、周回用のオマケルートという感じしかしませんでした。

塗りとか絵そのものは同人の域を抜けないと思います。また、ゲーム自体計算し尽された調整というよりは、やりたいことを入れるため試行錯誤しているうちに奇跡的なバランスに収まったような印象ではあります。
ただ、同人とは言え3000円という価格を考えると、かなりのお値打ち作品だと思います。ボリュームは金額相当だと思いますが、中身の非常に濃い、評判通りの名作だと思います。
是非アペンドまで入れて、闘技場に裸の銅像が立つまでやり込んで欲しい逸品です。

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