attribさんの「Sexyビーチ プレミアムリゾート」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

スタジオ狙いなら検討してもいいが、保証はしない。前作より優れた面はほぼ画質のみ(MODについても少々追記、スタジオ中心)
 さて、発売されてから約一ヶ月と半月が経ち、今だから言えることがあるのではないかと思い、私は今キーボードを叩いている。

 私のこの感想を読んでいる貴方は、恐らくこのゲーム「Sexyビーチ プレミアムリゾート(SBPR)」の悪評を耳にしていることであろう。その悪評は大方正しく、大方間違っている。

【動作について】
 仮にスタジオをゲームの一部とするならば、「高スペックでも固まるゲーム」という評判は半分正しい。動作が重いシーンはゲームの本編全般である。「ゲームの本編が重ければダメじゃないか」という指摘は受け付けない。ゲームを始めた時の急激な負荷。これには私も驚いた。今まで様々な高画質PCゲームを乗り越えてきた私自慢の自作PCが、エロゲ一1つに完敗したのだ。三年前のゲーミングパソコンではあるが、CPUはi7-3770k、GPUはGTX680SLI構成だ。負けるはずはなかった。だが、完敗したのだ。のび太君がジャイアンに喧嘩を売るが如く、見事に。
 聞くところによると、このゲームはGPUに処理をさせずCPUに処理を任せているらしい。またプレイすれば分かるが、マップの見えないところも無理矢理描写し、負荷を掛けている。地面の下に海が見えたときは苦笑いを浮かべてしまった。なんと素晴らしいベンチマークテストだろうか。最高設定はFFのベンチより重い。
 読み込み時間は非常に遅く、カスタム画面でのキャラのロードに固まった時は、どうしたものかと慌てたものだ。本編に至っては、ゲームが開始されても未だにロードは終わらない。何を言っているか分からないと思うが、ゲームが開始されても、ロードが終わっていないのだ。止まらないロード表示に、昔の私は目を疑ったものだ。HDDからSSDに移そうかとも思ったが、移す価値がないことに気が付き、止めた。カスタム画面で重いのだから、ゲーム本編など始めた日には中々始まらない。いや、始まるが遅い。そして始まると重い。三倍満だ。まだ役満ではない。

【ゲーム性について】
 散々動作について述べてきたが、本編はどうなのか?
 上記の様な「遅い」「重い」を乗り越えた先に待っているのはオープンワールド、もとい荒野。ホームページを見て期待してはいけない。イリュージョンの広報担当は本当に筋が良い。恐らくこの広報担当が退社すれば、この会社は即日倒産するだろう。それほどのものだ。
 さて、「肝心のゲーム性は?」と言えば、つまらないの一言に限る。
 空腹で死にそうになる主人公を操りながら、魚釣りやホテルの客探しに勤しむ一方、謎の集団とバトルを繰り広げるというゲーム。ザックリ言えばこうなる。探索ゲームとしても中途半端だ。もし貴方が、探索型オープンワールドと聞いて「Skyrim」や「Fallout」などを脳裏に浮かべたのなら即刻、その期待は犬にでも食わせ、泥水を頭から被って頭を冷やしたほうがよい。現実は至極残酷である。
 では肝心な女の子はどうなのか? これもまた酷い。主人公はヒロイン達のパシリ、都合のいい男として放浪し、翻弄され、御褒美にセックスさせて貰う。夢も何もあったもんじゃない。甘い恋人生活? そんなものは即刻、豚にでも食わせ、雪を頭から被ったほうがよい。頭を冷やせ。そんなものは、ない。もしかしたら、イリュージョンは恋人に振り回される彼氏を表現したかったのかもしれない。そう思ってしまう程の一品だ。
 ――とここまで書いているが、正直本編は途中で投げた。最近のパッチが当たっているものは分からない。それほどやる気がわかないのだ。
「遅い」「重い」に加えて「つまらない」だ。役満、おめでとう。

【カスタムについて】
 さて、私にとってはここが大切だ。このゲームの注目すべき点は、やはり「キャラのグラフィック」と「カスタム性の高さ」であろう。飽くまでキャラのグラフィックだ。オブジェクトではない。
 カスタム性の高さは他のイリュージョン作品と比べて、進化していると言っても過言ではない。ただし、髪型のバリエーションは今までのイリュージョンであると、ここで述べておこう。
 何より身長スライダーが追加され、頭の大きさから胸の形、開き、眼の細かなところまで手をいれることが出来る。「もう少しスライダーの範囲が広ければ」と思ったこともあるが、「これは致し方ない。こういうものなのだ」と割り切れるレベルではある。
 服装は水着姿と私服の二種類を設定しなければならない。これを面倒と思うか楽しいと思うかは人それぞれだが、カスタムを楽しみにしていた人達にとっては、苦ではないだろう。逆に言えば早くゲームをしたいという方(そのゲームが悲惨なのだが)には、苦痛ではある。しかし服装ごとのセット読み込みもある為、面倒な場合はそれを用いるとテンポ良くカスタムできるだろう。皆、同じような格好になってしまうが。
 キャラのグラフィックは言わずもがな。これは正当進化を遂げている。この辺りは体験版で実感できるだろうから、是非試してみて欲しい。

【スタジオについて】
 先ず、スタジオを立ち上げて驚いたことがある。軽いことだ。いや、普通のゲームと比べたら負荷は掛かっているのだが、重くは無い。読み込みも遅いには遅いが、本編ほどではない。始めにこれで驚いてしまった。
 次に驚いたことは、ブラーというかノイズというか……エフェクトが濃いことだ。あまりにもエフェクトが掛かり過ぎている為、本編で作成したキャラと肌の色が異なってしまったり、印象が変わってしまったりという問題が発生してしまう。これには私も頭を抱えてしまった。本編で作成したキャラとは異なるキャラをスタジオで動かすようなものだ。それは頭も抱える。
 スタジオの内容としては、プレイクラブから進化している面もあれば、劣る面もある。今までの作品を総集してスタジオを作成すれば、非常に濃いものが出来上がるのではないかと思うが、それをしないのがイリュージョンである。素晴らしい。
 上記でも記載した通り、プレイクラブにないものが存在したり、プレイクラブに存在するものがなかったりするのだが、具体的に述べよう。これは私が使いこなせていないのか分からないが、スタジオ内においてのアイテムの親子設定がSBPRには存在しない。これは非常に痛い。例えば婦警さんを作ったとしよう。婦警さんに銃や警棒を持たせ撮影しようものなら、毎度毎度ポーズごとにアイテムの位置をずらし、角度を調整しなければならない。面倒なことこの上ない。また大量にアイテムを配置しようものなら、削除や選択を行うのにはUIの仕様上、非常に骨が折れる作業となる。そのアイテムやマップ自体、プレイクラブから幾つか減っているのだが……これは置いておこう。マップに至っては本編で出てきた地形すら存在しなかったりする。
 また今作はポーズの取らせ方も少々異なる。プレイクラブではFK、IKを用いて自作ポーズを取らせていたと思うが、今作ではIKしか用いることは出来ない。といってもIKとFKの集合体の様な雰囲気ではあるのだが、非常に扱い難い。アイコンがゴチャゴチャと画面を埋め尽くしてしまうためだ。これの対策のためか、後に運営はパッチを配布したのだが、少々改善されただけで大きく解消された訳ではない。更にUIも大きく異なっている。注意が必要だ。
 元々用意されているポーズの数は前作と比べ、数えてはいないが増えている印象は受ける。しかしHアニメの数は確実に前作より少ない。代わりに通常のアニメーションが増えているのだが、これがまた「多いように見えるだけ」であるから太刀が悪い。通常のアニメーションを選択すると、アニメリストに本編で登場する全キャラクターの名前が表示される。この表示された名前をクリックすれば、そのキャラが行うポーズやアニメーションがスタジオに反映され、配置したキャラがポーズを取るという形だ。この項目だけを見ると表示に豊富そうに見えるのだが、これの「半分以上」が被っている。もしかしたら三分の二かもしれない。数えていないので分からないが、大半は同じアニメーションだ。期待してはいけない。
 以上の様な操作性、UIの使い難さ、前作から増減しているアイテム、ポーズなど、「これらを除けば」画質の良い優秀なスタジオである。MODを推奨する訳ではないが、ブラー、エフェクトに関してはMODでどうにかなる範囲なので、これはやろうと思えば対応できる。但し、現在(SBPR修正パッチver.11)ではそのノイズ除去MODである『SBPR Studio Noise Remover』は更新されておらず、対応していない。その点は留意する必要性がある。掲示板では更新を望む声もあり、今後更新される可能性はあるが、期待はしないほうがいいだろう。また根本的な解決にはならないが、ブラーを調整する『Post Process Control』と呼ばれるPluginが存在するため、気になる人はそれで調整し、好みの色に合わせることは可能だ。

 ※追記12/03※
『SBPR Studio Noise Remover』が修正パッチver.12からまた更新を始めた。
 作者曰く「多忙だった為MODに手を出せなかった」とのこと。
 今後もノイズ除去MODは更新していく姿勢が見受られるため、安心してもいいかもしれないが、今回のように作者の都合も勿論考慮した上で、MODは導入していくとよいだろう。

 ここまではほぼ悪態をついた形となってしまったが、良い点も勿論存在する。これは私個人の主観的評価となってしまうが、前作までの「涙表現」や「紅潮表現」は正直不自然なもので好かなかった。しかし、今作は非常に自然なものとなっており、見ていても不自然という印象は抱かない。また胸をスタジオ内で、操作することが可能になり、上向きにしたいときなどは非常に便利である。(但し、少ししか動かないので注意が必要だ)
 更に前作ではスタジオ内の時刻は各マップごとに指定され固定であったが、今作では一時間毎ではあるが、朝から夜まで好きな時刻にあわせることが出来る。つまりは好きなマップで、好きな景色を撮影することが出来るのだ。天候こそは設定できないものの、朝、昼、夜と時間を進められるようになったのは非常にでかい。
 もしスタジオのみを目的にしている人がいるのなら、上記に注目し熟考してみるとよいだろう。
 前作をプレイ済みならば「グラがよく、通常アニメーションが追加され、マップの時刻を設定出来る」のはセクシービーチ、それ以外は「プレイクラブ」という認識でよい。
 但し、プレイクラブで作ったものをセクシービーチで作ろうものなら、製作時間が倍になるのは避けられないだろう。

【パッチについて】
 このゲームの酷さは今作のパッチ情報を見れば、火を見るよりも明らかだ。
 あまりにも修正、追加内容が多すぎて、画面一杯にパッチ情報が広がる。
 本編の内容も修正、追加が入っているが、最近の傾向として大半はスタジオによっている。恐らくだが、本編の修正は諦めたのだろう。
 しかしこの膨大な数の修正は無意味ではなかった。始めに述べたと思うが、これが「悪評は大方正しく、大方間違っている」所以である。この多くのパッチにより、今では悪評のいくつかは取り除かれ、最低限のプレイは出来るような状況になった。飯マズ嫁が作ってくれた夕飯に、調味料を振り掛け、いくつか味を誤魔化したかのようなものだが、無いよりはマシである。
 以前はフリーHですら信じられない重さであったが(当方のPCでカクくレベル)「フリーHの軽量化修正」によって、問題なく動作するようになった。本編は相変わらずであるが、未だマシなほうであろう。

【総評】
 つらつらと述べてしまったが、要するに「スタジオにおいては前作より劣っている点もあるが、画質だけはいいので、画質を求める人は6,795円での購入を検討しても良い」ということを述べたかった。保証はしないが(正直この内容でこれは高い)
 しかし現在イリュージョンは、新規プロジェクトを検討しているという。ここまで今作で大暴れし、幾多数多というユーザに絶望を振り撒いたイリュージョンだが、次回はどうなるのか。
 確実に地雷である今作を我慢して、ポジティブに前を向き、イリュージョンが掲げている「未来へのチャレンジ」に身を預けるのもいいかもしれない。それもまた、一興であろう。

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