merrinさんの「恋×シンアイ彼女」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

星奏ルートに関しては確かに賛否両論あるかと思いますが、私は肯定派です。星奏ルートに焦点がいきがちですが、しかし、私は彩音ルートも非常に素晴らしかったと思えます。
これから書く感想は、あくまで私の主観的なものであり、もし、私のこの感想を読んでくださる方がいたのなら、「こんな風に感じるやつもいるんだなあ」程度に思っていただければ幸甚です。

私がこの作品をやろうと思ったのは、単純に水月陵さんが音楽を担当していたから、ということになります。あとは、個別ルートが結構叩かれているし、ライターが何かやらかしたのかな?程度の前情報しかありませんでした。
なので、この作品をクリアしたあと余韻を引きずって、しばらくスタート画面(小学生の洸太郎と星奏が並んで歩いている画面)を見ながらボーっとしていましたし、いろんな感情が胸の中にうずまいて、この言葉にならない感情をどう表現すればいいのだろう、もし自分が洸太郎なら、こういうときも小説を書くのだろうか、などいろんなことを考えてしまいました。それほど、この作品は私の心に強く響きました。

それでは攻略順に、個別ルートの感想を書いていきたいと思います。

凛香ルート
生徒会長でみんなの先頭に立って、勉強も運動も出来て、一見完璧な凛香は、自分には何もない、のだという。
確かに、なんでも出来て、それでみんなに頼られて、完璧に見える人ほど案外孤独なのかもしれない。そういった人は誰を頼ればいいのかだろうか、誰に心を許せばいいのか。

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「天才かて一人じゃどうにもならへん。逆に、周りが助けてくれたら凡人でもどうにかなる」
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これは凛香ルートで如月先輩が洸太郎に言ったセリフである。
私は、凛香ルートはこの言葉に集約されていると思う。選挙をやって負けたり、旧校舎のこと、洸太郎が髪留めをプレゼントしたり、何故か野球をやったり、飼い主に見放された犬を助けたりと、いろんなことがあったと思う。
凛香は、そういった出来事を通して、人に支えてもらうことを知り、そして洸太郎と出会い変わっていったのだろう。

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壁が崩れたような、そんな気がした。
(中略)
何かに支えられている、誰かに支えられている、それを実感できているからこそ、自分を表に出すことができる―――。
今まで一人で立ってきた先輩は、支え合う仲間と実感を得て、新しい魅力を開花させたに違いない
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おそらく、この瞬間に洸太郎は四條凛香に恋したのだろう。

生徒会長選挙で、如月先輩に敗れたあとに凛香が言ったセリフも印象的だった。

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「風が気持ちいいわね。それに、素晴らしいと思わない?自分のしたいことができるというのは」
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結論的には、凛香ルートの感想はいわゆる普通の学園モノのキャラゲーだった、という他ないと感じた。付き合うまでの流れ、付き合ってからのイチャラブ、そしてエンディング、シナリオ上特に大きな山も谷もなく、退屈までとはいかないが、普通、と感じてしまう内容だったかと思う。けれども、上記にあるような洸太郎の心情、凛香や如月先輩のセリフには光るものがあったと思う。

ゆいルート
ゆいは、好きなことに関しては全力で、とても一生懸命で、いざというときは大胆になれる、そういう女の子だと思う。
ゆいは栽培部ということもあり、ゆいルートは花壇が舞台の中心となって物語が進んでいく。
ゆいと洸太郎の出会いは、やはり花壇だった。ゆいが花壇で怪我をして、そこに洸太郎が現れ手当てをしてあげる。(肥料を運ぶのを手伝ったんでしたっけ?記憶がちょっと曖昧です・・・)
そしてゆいは洸太郎を好きになった。
洸太郎はどのタイミングでゆいのことを好きになったのだろう。一緒に花壇の手入れをしたり、花壇取り壊しを反対する署名を集めたり、そういったゆいと一緒にいる時間を積み重ねていきながら、同時にゆいへの好意も積み重なっていったのだろう。
そして、ゆいが熱を出して洸太郎がお見舞いに行ったときである。ここで、寝言だが洸太郎のことを好きだと言っているのを聞いてしまう。寝言で言ってしまうということは、ゆいが今もっとも関心のあることであり、それが自分への好意だと知ってしまう洸太郎。そして、ゆいのことを真剣に考え始めて、そして付き合う。
ゆいルートのイチャラブは個人的にはかなり良かったと思う。ゆいからのメールで、改行がずっと続いたあとに『好きです』と書いてあったり、校舎が違うため日中はなかなか会えず、放課後が待ち遠しい様子だったりとか、非常にニヤニヤできた。
また、栽培部創設者で絵本作家でもあったゆいの母親の回想、ゆいの母親が描いた絵本の内容、など結構涙腺にくる展開だったと個人的には思う。

彩音ルート
彩音ルートをクリアしたときに、彩音はなんて一途な子なのだろう、その彩音に想われている洸太郎は、なんて幸せなのだろう。と思った。
凛香、ゆいルートでは、三章まで共通ルートが同じだが、彩音ルートでは異なってくる。
三章で洸太郎は、彩音からのラブレターを発見するのである。
御影浜時代、最初彩音は洸太郎が嫌いだと言っていた。いつも気だるげやる気がなく、それを物事がうまくいかなかったときの言い訳にしている、頑張るときに頑張らない人、そういう人間が嫌いだと。彩音は合唱コンクールの練習をしようとしてもクラスがまとまらず、途方に暮れていた。しかし、突然洸太郎が大声で歌い出し、クラスの他の連中もなんとなくつられて歌い始めて、ようやくクラスがまとまってくれた。そのときの彩音の安堵感はいかほどものか。そして彩音は洸太郎を好きになっていた。好きになる瞬間とは、突然やってくるもので、気づいたら好きになっている。
しかし、一緒に桜代の専門科に行こうと言っていた洸太郎が、御影ヶ丘の普通科に行くと言い出したものだから、彩音は洸太郎にラブレターを出すが、それが読まれることはなかった・・。
これはまさしく洸太郎と同じであり、彩音も星奏にラブレターを渡した洸太郎と同じような気持ちを抱いて過ごしていたのだろうと想像せざるをえない。
こういう見せ方もあるのかと、素直に感心した。
しかも彩音が服飾の専門科をやめて普通科に来た理由は、洸太郎が好きだったから、だと言った。ラブレターを出したのに返事をもらえず、きっと振られたのだと考えたこともあったはずだ。そんな相手でも、好きだから諦められない。彩音にとって、『好き』という洸太郎への気持ちは理屈では一切説明できない、特別な感情だったのだろう。本当に彩音は一途だ。そして、勇敢な心の持ち主だ。服飾科のときの彩音はストイックだったという噂もあったが、それは、ひとえに洸太郎を思っていたから故なのかもしれない。服飾の勉強も好きでやっていたはずだが、洸太郎を想う気持ちが勝って、彩音は普通科にやってきたのだ。
坂口安吾の『恋愛論』では、恋とは、熱狂的に求めるものだ、と書いてあった。まさにその通りだろう。彩音は洸太郎を熱狂的に求めていた。決して理屈ではなかった。
素晴らしかったのが、彩音の告白シーンだ。彩音からのラブレターを発見した洸太郎は、彩音に問う。まだ、俺のことが好きなのか?と。彩音は好きじゃないというが、やはり好きだと言った。このシーンはこの作品の中でも、最高に心揺さぶられる場面ではないだろうか。
彩音の、今まで秘めていた想いが声になって洸太郎に伝わる瞬間。非常に印象的な告白シーンであった。
洸太郎に告白したあと、彩音は洸太郎と一緒にいるのがつらいと言っていた。ここでの彩音の心情として、やはり洸太郎は星奏が好きなのだろうか、ラブレターもダメで、声に出してみてもダメで、もう結局洸太郎とは結ばれないのか、様々な気持ちが彩音の中にあっただろう。
洸太郎も、彩音に告白されたことで、彼女のことを真剣に考えてみたりする。
その答えは、洸太郎が黒板に書いた『好きだ』という言葉だろう。
好きという感情に動かされて、気がついたら手が動いていた。自分の中の気持ちを素直に表現したら、それが彩音への答えだった。

雨あがり、あつい雲が晴れた後には、まぶしい光がおりてくる。
その光は、いきなり生まれたわけじゃない。
ずっと雲の向こうに存在していたんだ。
彼女への思いは、ちょうどそんな感じがした。

この洸太郎の心情を考えるに、少なからず彩音への好意は存在していたはずだ。
しかし、洸太郎には星奏へのラブレターの件があった。それが、ここでいう雲の部分であり、彩音の告白によって、その雲が晴れ、彩音への好きという光が差した、そう考えざるをえません。

そして、洸太郎からOKの返事。彩音の不安だった気持ちが一気に解消され、そして、洸太郎へのキスである。心の底から、彩音と洸太郎が結ばれてくれて良かったと思った。
彩音ルートにて語られる洸太郎の恋愛観も結構印象的であった。

「もし、そういうものを取っ払っていくと、『付き合ってる』ってこと自体には・・・・・なんか、もっとささやかな、ものだけが残るのかなーって思う」
「でもささやかなものって時々不安だし、騒ぎたいのが人情だから、いっぱいいろんなものを付け足したりしてさ」
「付き合うって、そういう作業なのかなって思ったりする」

彩音ルートは、彼女の健気さ、一途な想い、そういったものを非常に感じることが出来た。本作においては、星奏ルートに並ぶ程に心揺さぶられた物語だった。私の中で星奏ルートが『結末』によって印象づけられたとするなら、彩音ルートはひとえに彩音の、洸太郎を想う『一途さ』によって印象づけられている。
このような素晴らしい物語に出会えたことに、素直に感謝したい。
ここまで感想を書いたが、まだまだ彩音ルートの素晴らしさをうまく文章化出来ていないので、彩音ルートで特に印象的だったシーンを抜き出していきたいと思う。

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愛美「人の気持ちを想像するとか簡単に言うけど、それって、本当はすごいことなんじゃないのかなって」
(中略)
愛美「だからもし、本当にその人のために苦しんで考えられるとしたら」
愛美「その人のことが好きなのかもね」
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コメント
これは愛美さんのセリフだが、彩音ルートにしっくりとくるセリフだと思います。あとで書きますが、彩音が言った、「想像力がほしいなあ」というセリフはまさにこのためではないでしょうか。星奏のことで苦しんだり悩んだりしていた洸太郎の気持ちを、想像できたらなあ。それができるってことは、洸太郎のことが本当に好きなんだ、洸太郎に恋しているこの気持ちは本当で、専門科をやめてまで洸太郎を追いかけてきたあ自分の行動は間違いじゃなかったと、自分を肯定してあげられる。そういう彩音の心情を示唆しているように、感じざるをえませんでした。

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彩音「誰よりも、國見君の考えてること知りたいし・・・答えたいから」
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コメント
彩音の、洸太郎を想う気持ちが素直に表れていて、とても印象に残っています。四章のタイトルでもありますもんね。しかし、全てを捧げるのではなくキチンと貞操観念を持って洸太郎に接する彩音にとても好印象を感じました(結局は洸太郎の思いのままになっていましたが・・・)

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彩音「私、私が・・・その、洸太郎のこと好きっていうばっかりで・・・洸太郎にだって、いろんな事情があるって考えなかった」
彩音「なんで約束破って普通科いったのよとか、怒ってた」
彩音「きっと想像力が足りなかったんだね・・・」
彩音「もっと想像力があれば、いいなぁ」
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コメント
ここでも、彩音が洸太郎を想う気持ちが伝わってきました。「想像力があるといいなぁ」っていうセリフには、洸太郎の気持ちをもっと知りたい、洸太郎が喜ぶこと、もっとしてあげたい、そういう彩音の気持ちを含んでいるのかな、と想います。

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彩音「あの頃と同じ距離にいきたかった」
彩音「いかないと、どうしようもなかった」
彩音「私、重いんだ」
彩音「でも、それだけ私にとっては大事なことだったんだ」
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コメント
ストレートに、桜代時代の彩音の気持ちが伝わってきます。洸太郎と離れてしまって、だけど会いたくてどうしようもない。そんな彩音の、洸太郎のことが好きという気持ちが痛いほどわかります。洸太郎も、可愛い女の子にこんなセリフを言われて、男冥利に尽きる、というものです。

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洸太郎「彩音に助けられたのに、そのくせ、彩音のことをちゃんと見てなかった」
洸太郎「だから今は、君を見て、はっきりと、言うよ」
洸太郎「なんだか、ちゃんと、言えてなかったような気がするから」
洸太郎「俺、君が好きだ」
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コメント
洸太郎が真剣に彩音の気持ちに向き合ったシーンだと想います。彼の中ではもう完全に星奏のことについては決着がついたのでしょう。それで、このスカッと清々しいこのセリフなのだと想います。ここの洸太郎は本当にカッコよかった。

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彩音「あの時、もしちゃんと私のラブレター読んでたら、どうしてた?」
洸太郎「・・・・・・」
洸太郎「どうとも、答えられなかったと思う」
洸太郎「でも・・・おーけーはしなかったと思う」
彩音「うん。なんとなく分かってた」
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コメント
切ない!!切なすぎる!!!きっと彩音はこの質問をするのに、少なからず勇気をふりしぼったのだと想像できます。洸太郎も、当時は星奏のこととか、いろいろあったのだと思います。彩音に直接告白されて、そこから洸太郎の中で彩音への気持ちが変わったのでしょう。


星奏ルート及び終章
星奏ルートをクリアして、こんな結末もあるのかと視野が広がったと思う。星奏ルートは賛否両論あるのは否めないが、私的には、まさかこれほど綺麗に終わるとは想わなかった、というのが素直な感想だ。

星奏ルートを終えて、私は(おそらくは他のユーザーも)疑問を抱いた。はたして、星奏は洸太郎のことを愛していたのだろうか。
そして、愛していたのなら、何故洸太郎の前から突然消えてしまったのか。好きな人を置いて行ってしまったのか。
ユーザーによってはこの結末を、星奏の裏切り、星奏は薄情者などと思うこともあるだろう。
しかし、真相、つまり星奏の本心について本編では多くは語られていないため、ユーザーは星奏の心情について思考することとなる。
これこそが、本作の醍醐味ではないだろうか。5年ぶりに再会した星奏は、御影ヶ丘に『星の音』を探しに来たと言った。私の解釈では、この『星の音』というのは、洸太郎に感じていた恋のときめきのようなものだと考える。小学生のときに洸太郎に出会った星奏は、洸太郎のことが好きだった。洸太郎と過ごす毎日はときめいていた。そして、星奏は作曲の才能もあった。子供というのは秘めたポテンシャルを持っているものだ。話題を取りたかったというのもあるかもしれないが、『星の音』を聞いた星奏の曲は、大人たちの心に響いたのだろう。そして星奏は、グロリアスデイズと出会う。
本編では、星奏の転校はグロリアスデイズの活動拠点である北海道に移り住むためだったと記憶している。つまり、好きだった洸太郎よりも、音楽を選んだのだ。そして、星奏は別れ際に洸太郎からラブレターをもらう。このラブレターは、星奏のグロリアスデイズで作曲活動をおこなう、原動力のようなものになっていたと考えられる。そして、グロリアスデイズの活動がうまくいかなくなり、再び『星の音』を聞くために、御影ヶ丘に思い出を探しに、もとい洸太郎に会いに来たのだ。

あの日ラブレターに込めた気持ちを、声に出して星奏に告白する洸太郎。このシーンも私的には素晴らしい告白シーンだと思った。心を動かされた。
しかし、星奏は再び洸太郎の前から姿を消す。やはり星奏は音楽を選んだのだ。やはり洸太郎を利用しただけだったのか。好き故に何か理由があったのだろうか。真相はやはりわからない。繰り返しになるが、やはりこの部分を考察することこそ、本作の醍醐味だと私は思う。

終章では、星奏のグロリアスデイズでの顛末を知ることが出来る。そして社会人になった洸太郎はまた、星奏と再会を果たす。
ここで星奏が洸太郎の前に現れた理由は、やはり学園時代のときと同じく、『星の音』を聞きに来たのだろう。洸太郎は一つの結論を出していた。星奏は洸太郎に全力ではなく、音楽に、自分の道に全力だったのだと。しかし洸太郎は、グロリアスデイズは解散したという事実を知ることになる。そして、星奏と再び2人で生きていきたいと考える。星奏も、音楽で全てをやりきった、もう思い残すことはないと言い、2人で暮らすことになる。
もし、この作品がここで終わっていたのなら、私の中での本作の評価は、まあまあ面白い普通の学園モノキャラゲーだな、という評価になっていただろう。ここら辺をプレイしている私の心境としては、このまま2人がくっついて幸せに終わってくれてもいい、けれども何か物足りない、まだこの物語を見続けていたい。そういう気持ちで読み進めていた。そして、私の期待通り(結末は予想できなかったが)に物語は進んでくれた。星奏はまた、洸太郎の前から姿を消す。今度は完全に、余韻を一切残さず、完膚無きまでに突きつけられた、別れである。
私の心はかき乱された。こんな結末の作品が今まであったのだろうか?少なくとも、私はプレイしたことがなかった。ここまで心揺さぶられる作品に出会えたことを、幸福だと思い、そして感謝した。

洸太郎はルポライターとして、解散したグロリアスデイズの真相を追いかける。いや、星奏ただ一人を追いかけていた。そして、グロリアスデイズが解散したあとも星奏が曲を作っていたことを突き止める。しかし、星奏は完全に『星の音』を失ってしまったのだろう。空虚で、ウソくさい曲しか作れなくなってしまい、もう脚光を浴びることはなくなってしまっていた。

洸太郎と星奏が過ごした時間は、とても美しく輝いていた。
それは、2人にとってなにものにもかえがたい宝物であるだろう。
結局、星奏は星奏が全力であるものに全力だった。洸太郎は、星奏に全力だった。全力で星奏のことが好きだった。完全な別れを告げられても、それでもやはり洸太郎は星奏が好きだったのだ。

そしてラストのベンチでのシーン。居眠りをしていた洸太郎は微かな足音を聞いた気がした。
ここのCGでは、眠っている洸太郎を星奏が優しい眼差しで見つめているが、これば事実なのだろうか?洸太郎は夢を見ていた、という風にも考えられる。洸太郎があの場面で目を開けていたらどうなっていたか?隣に星奏がいて、微笑んでいるだろうか?それとも、足音は夢で、目を開けてもそこには誰もいないだろうか?どういう結末が美しいかは、ユーザー次第だと思う。私は、どちらかはわからない。夢でもあってほしいし、実際にそこに星奏がいたとしてもいい。確実に言えるのは、2人はもう一緒になることはない、ということだ。この物語を美しいままにしておくには、そうであってほしいと願わずにはいられない。

星奏ルートは特別として、彩音ルートにおいても彼女の一途さに彩られた物語は非常に楽しめたし、良い意味で心に残った。凛香ルート、ゆいルートは普通の学園モノという印象だが、CG、音楽、サブキャラなど総合的に見てもかなりレベルの高い作品であったことは間違いない。

個別ルートの感想では触れていないが、サブキャラも良かったと思う。特に、主人公と妹である菜子との会話はとても楽しめたし、癒された。なんだかんだで兄を心配する菜子の姿はとても健気で可愛らしいものだった。

BGMについてもとても素晴らしく、この物語の世界を美しく彩る曲ばかりであった。ボーカル曲は3曲とも大好きだし、BGMについては『flower』、『とけかけの小豆アイス』が特に大好きです。

文章を書くのが苦手なので、この自分の中にあるこの作品に対する思いを100%言葉で表せないのが、非常にもどかしいです。洸太郎なら、こういうときに小説を書くのかなあ、と思います。
星奏ルートが批判されてるいから、という理由だけでこの作品をやらないのは、非常にもったいないと思います。感想はそれこそ十人十色なので、自分以外の感想を見ると、とても参考になります。星奏ルートが賛否両論あるのでこの作品はなかなか人に勧めづらいものだと感じます。それでも、より多くの人にこの作品に触れてもらっていろんな意見を聞きたいと思うのは私のエゴでしょうか。しかし、どうしてもそのように感じざるをえません。
まだまだ言いたいことは多くありますが、それを言語化する技術が、私にはありません。ですので、ここで一度感想を終わりたいと思います。この作品を再びプレイしたあと、ここに追記していけたらと思います。
もし、ここまで読んでくださった方がいましたら、本当にありがとうございます。
こんな文章に付き合ってくださったことに、感謝せざるをえません。

以上―――――――――――――――――――――――――

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