エロゲにはエロゲの良さがある。さんの「パルフェ」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

名作も 移植次第で 凡作に
本作は,2005年に18禁ゲームとして戯画から発売された「パルフェ ~ショコラ second brew~」をリメイクしたPS2版の
「パルフェ - Chocolat Second Style -」をPSVに移植した作品です。
なので,原作やリメイク版をプレイしたことのある方は,携帯機でのプレイか限定版特典であるサントラ目当てでない限り,
あまり魅力はないでしょう。
私も原作をプレイ済みなので,サントラ目当てで購入しましたが,本作を未プレイの方は,是非原作の方をプレイすること
をお勧めします。

本作のストーリーは,半年前の火事で義姉の経営する喫茶店を失った主人公(仁)が,当時のメンバーに新メンバーを加え,
再び新店舗で喫茶店を始めるうちに,周囲の女性と恋に落ちるというものです。

本作の特徴は,何といっても,丸戸氏の描くアットホームな雰囲気と心温まるストーリーです。
本作は,ぶっちゃけメインヒロインの「里伽子」を救うのか,それとも里伽子以外のヒロインと結ばれるのかという構造で,
丸戸氏お得意の,「過去に因縁があったヒロイン」である里伽子を気に入るかどうかがで本作の評価は変わってくると思い
ます。
ちなみに,里伽子√は最後にやることをお勧めします。

以下,ざっとヒロインごとの感想を。

●玲愛√
もはや「ツンデレ」の代名詞とも呼ばれるヒロインです。
彼女の√は,姉である「由飛」を含めた三角関係がメインですが,個人的に玲愛は,自分の√よりも他のヒロイン√での未練
たっぷりの負け犬姿の方が印象的ですね(特に,由飛√)。

シナリオとしての感動はありませんが,キャラゲーとして見れば十分楽しめると思います。
やっぱり,仁と対等な関係で好き勝手言い合えるヒロインは玲愛くらいなので,その辺りの距離感が強みでしょうか。
パッケージヒロインの面目躍如ですね(笑)

ちなみに,無料配信のカスタムテーマにおける玲愛アイコンの多さにびっくりしました。


●由飛√
原作のパッケージヒロインだったのに,なぜか影の薄い残念なヒロインです。
彼女の√は,主人公との恋愛よりも「玲愛」との確執がメインなので,玲愛√とセットでやるべき内容でしょうね。

由飛自身は,ピアノの天才で周囲を振り回すマイペースなキャラなので,個人的には苦手なタイプのキャラでした。
しかし,由飛のトラウマ発動から玲愛が奮起して由飛を救うまでの展開は,ギャルゲーにありがちな選ばれなかったヒロインが
空気化することなく,むしろ主人公以上に格好良さを見せてくれた心温まるストーリーで良かったです。


●明日香√
年下で巨乳という正にマスコット的なヒロインです。
彼女の√は,鈍感な主人公に対してアプローチを繰り返す明日香の健気な姿が印象的でしたが,他にも,仁が年上らしく明日香
の窮地を救う学園祭シーンなど,数少ない主人公の見せ場も魅力的でした。


●かすり√
職場のムードメーカーにして,お茶目なヒロインです。
彼女の√は,お店や仁の役に立てないことを憂うかすりが周りを巻き込んでの痴話喧嘩をするというギャグ色の強い内容ですが,
かすりは,他のヒロイン√でのお茶目な印象があまりに強いので,どうしてもシリアスには向かないですね(笑)


●恵麻√
年上でブラコンなおっとり系ヒロインです。
彼女の√は,恵麻と里伽子の三角関係がメインですので,里伽子√とセットでやるべき内容でしょうね。
ぶっちゃけ恵麻は,里伽子√で明らかになるように,里伽子の嫉妬の対象なので,どうしても√を通してドロドロした三角関係
が続きますが,最後の最後で仁と恵麻,それに里伽子を加えた3人が一緒に働いている姿を唯一見られる√でもあるので,色々
と感慨深いですね。


●里伽子√
一見クールですが,本作で一番仁を甘やかせている情に厚いメインヒロインです。
冒頭にも書きましたが,本作は巷で「里伽子ゲー」と言われるほど,物語の核心に位置するヒロインで,彼女なくしてパルフェ
を語ることはできません。

物語の冒頭から度々顔を出し,何気ないシーンでも色々と伏線を張っている彼女ですが,その理由が判明してから仁がプロポーズ
するまでのシーンは涙なしには見られませんでした。そして,ED後に里伽子が娘を抱いているシーンはベタですが,やっぱりHAPPY
エンドとして欠かせませんね(笑)


●瑞奈√
PS2版の追加ヒロインその1です。
彼女は,後述する「美緒」と違い,原作ですでに登場していたキャラでしたので,その点での違和感はありませんでしたが,話の
展開が「かすり」に近く,どうしても二番煎じというか既視感が伴う内容でした。瑞奈は,かすり同様にサブキャラとしての方が
魅力があるので,おまけの√くらいに気楽に考えていた方がいいですね(苦笑)


●美緒√
PS2版の追加ヒロインその2です。
彼女は,原作で登場していなかったにもかかわらず,しれっと恵麻と一緒にメンバーに加わるのですが,ぶっちゃけ蛇足なヒロイ
ンでした。
確かに,瑞奈√よりは√自体の完成度は高かったと思いますが,それでも里伽子√の二番煎じのような内容でしたし,キャラとし
ても,彼女自身は真面目で優等生な,「明日香」と「里伽子」を足して2で割ったようなキャラなので,どうしてもキャラが被っ
てしまいます。
それに,共通√でも彼女が加わることで「スタッフ不足」や「メンバー同士の役割分担」などの設定が所々破綻してしまっている
ように感じられました。


◎総評
本作では,主人公の仁がみんなから好かれている鈍感で八方美人なキャラなので,「またハーレム系作品にありがちな主人公か」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが,恋に奥手な部分にしっかりと理由付け(説得力があるかは別問題ですが)されて
いますし,いざという時にはしっかりと漢を見せてくれる良主人公だったと思います。

本作は,エロゲのCS版作品ですので,色々と原作から改変されてしまった部分があり,しかも,それが悪い方に働いてしまった
残念な作品だったと思います。本作は,おそらくシナリオ重視の作品に分類されると思いますが,それでもHシーンがあるかないか
でヒロインに対する感情移入度がかなり違ってきますし,ましてHシーン中の会話に重要な伏線を入れることの多い丸戸作品ではそ
れがカットされるだけでも前後の会話にここまで不自然さが出てしまうなんて(苦笑)

名作とはいえ原作発売から10年ほど経過しており,今更感がある本作を敢えて発売するのですから,フォセットの追加ストーリー
を一緒に収録したり,プレイ後に各話を回想で見られる仕様にするなど,もう少しユーザーフレンドリーな移植であったらと思うと
残念でなりません。

いろいろと酷評しましたが,原作は名作と呼ぶに相応しい完成度の作品だと思いますので,興味を持たれた方は是非原作の方をプレ
イして頂きたいです。
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