feeさんの「相思相愛ロリータ」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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満員電車に揺られて仕事に行って、上司には怒られ、疲れて帰ってきて。有能であることを求められて、愚痴を言うなんて情けないと自分で戒めて、みんな普通にやっている事が自分には半分もできなくて、こんな自分は誰からも好かれないんだと思ったりもして。それでも本当は無条件に褒められたい、ただ撫でてもらいたい。 作中、ヒロインの台詞「(仕事に行くなんて)えらいですねぇ」で涙腺が緩んだ自分は、きっと疲れてるんだと思う。
本作に漂うこの寂しさは、どこから来るのだろう。
勿論、友達がいないというのは大きいとは思う。ブラック企業に勤めているのも、相当キツいだろう。
しかしそれら以上に寂しいのは、やはりヒロインが『ロリータ』であるというところではなかろうか。


主人公の丘くんは、同年代の人間には心を開けないのだろう。
社会人として、男としてしっかりしなくてはという思いが強いから。
けれど、ロリータなら。
まだ、世間一般の常識に染まらない、まこちゃんだけに心を許すことができる。
甘えることができる。
そんな丘くんの心象が、とても寂しいのだろう。
そして、そんなまこちゃん(推定年齢11歳くらい)という、世間的には恐らく祝福されないだろう相手に逃げ込む事しかできないが故に、丘くんはこれからも孤独を抱き続ける……恐らく、まこちゃん以外には埋められない孤独を。


そんな、丘くんにとって、まこちゃんとの子供が出来るエンディングは、ハッピーエンドに近いものだろう。
まこちゃんが成長するにつれて、恐らくは社会の仕組みに染まってしまったり、他の男性を知っていく可能性は決して低くない。そしてそうなった場合、丘くんの元に留まり続ける可能性は、決して高くないからだ。
けれど、子供という楔があれば、まこちゃんは丘くんの元に留まり続ける可能性が飛躍的に増す。
そして何より、まこちゃんだけではなく新しい子供もまた、丘くんの孤独を癒す大きな力となるだろう。


けれど、それでも……丘くんの心の中で、無垢な『ロリータ』の人生をある程度決定づけてしまった事への罪悪感が生まれないと言い切ることはできない。
その罪悪感を、大人になったまこちゃんは癒してあげることができるのだろうか?


この場合、年齢差自体は問題ではない。
まだ義務教育も終えていない子供の可能性を、自分が決めてしまったという、そのことが彼の心の重荷にならなければ良いのだが……。
それでも、それがわかっていても。まこちゃんに逃げこまざるを得ない、そんな丘くんの心象がただただ悲しい。


そして大人になったまこちゃんは、成長してもなお、丘くんを愛し続けることが出来るだろうか?
自分の人生を後悔したりはしないだろうか?


今はただ、子を授かり、家族となった二人のハッピーエンドを祝おう。
ハッピーエンドがずっと続いていくことを祈ろう。





……タイトルからは想像していなかったんですが、かなりの鬱ゲーでした……。


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