BARANCEさんの「ソーサリージョーカーズ」の感想

良いシナリオゲー。キャラクターの個性がしっかり活かされている。期待を裏切らない出来。
ネタバレを抑えつつ、できるだけ詳しく評価したいと思います。
シナリオ以外の面(演出・システム)は自重する必要はないと思うので、詳しく説明します。

【良かった点】
シナリオ:
序盤のつかみは申し分ないし、途中だれることもなかった。
3rdEyeの前作に比べて、十分問題点を解消できていると思う。
キャラクターの配置・役割が練られていて、後半の展開を隠す材料にしたり、バトル描写のエッセンスになっていたりして大変面白い。
それでいて、最終的に謎はしっかり明かされるので、気持ちよくクリアできる。

キャラクター:
不要なキャラクターが一人もおらず、全キャラクターに強い個性と、シナリオ上の役割がある。
もちろん、サブキャラクター達も。
クリア後には誰が一番か決められなくなっていることだろう。

音楽(歌/BGM):
状況に合ったBGMが多数用意されているため、聞いていて飽きない。
それでいて、盛り上がる曲、落ち着く曲など曲ごとに緩急がついているので、聴き応えもある。
クリア後には、特典サントラを垂れ流して作業するのが日常化した。

システム:
完全に読み物系のゲームなので、後述するザッピングシステムを除き、プレイヤーが介入する余地はない。
ゲーム性以外の部分では、コンティニューシステムがあるので、セーブが基本的に不要で便利。
その他の機能も、標準以上のものは揃っている。

【悪かった点】
演出:
前作よりは良くなったが、相変わらずバトルシーンの映像表現が良いとは言いがたい。
表情が変わる程度の一枚絵+エフェクトのみで表現しているので、厳しい戦いになるほど文章表現との乖離が大きくなる。
まあ、正直現状より良くしようとしたら、バトルを全編アニメにするしかないとは思うのだが、気になる人もいるだろうと感じたので書いた。

システム:
前作同様のザッピングシステムを搭載してはいるものの、これがあまり機能していない。
同時間軸で動いているキャラクター同士に結構相関があったりするので、特定のキャラクターをさっさと読み進めてしまうと、起こった事象の関連性を把握しにくくなる。
これでは結局、近い時間のシナリオを順番に読むことを強制されているのと変わらない。
また、ある程度読み進めると、他のキャラのシナリオを読み進めない限り先の話を見れなくなっているため、前作のように一キャラ分最後まで読み進めるということもできなくなっている。
これなら紙芝居の各章にタイムスタンプでもつけておくだけで良かったのでは。

【どちらとも言えない点】
シナリオ:
少年漫画的な要素が強い。
結果に理屈を強く求める方には、受け入れられない場面も多いだろう。

W主人公:
複数の視点から物語が把握できるのは良い。
その一方で、特定キャラクターの話ばかり進めるということができない。
個別ルートも実質的にないので、エロゲは特定のキャラクターのルートを進めるものだと思っている方には辛いだろう。

エロ要素:
描写は薄く、回数も少ない。
その上、シナリオ的な意味もあまりないという、微妙な立ち位置。
私はエロを期待していなかったので減点とはしないが、この要素を求める方にはお勧めできない。

【総評】
良かったシーンはいくつもあるが、全体としてのまとまりにも長けていて文句が付けられない。
バトルものや、複雑なストーリーを求めている方にはぜひプレイして頂きたい。

このタイトルをプレイして、次回作への期待が一層高まってしまった。

長文感想へのレスを書くには
 ・ユーザーIDを有している
 ・COOKIEが有効である
 ・COOKIEを有効にした状態でログインしたことがある
 ・5つ以上一言コメントを書いている
 ・長文感想を書いたユーザーが長文感想へのレスを許可している
の5つの条件を満たしている必要があります。

コメントデータ

このコメントはだいたい396回くらい参照されています。