geek_agentさんの「ピュア×コネクト」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

キャラゲーとしての完成度は高い

全体的に作品の雰囲気が良く、個人的には、主人公の不快さが目に付く戯画の「パルフェ」よりも
キャラゲーとしての質は高く感じた。
シナリオゲーではないので、大きな感動や驚きを求める人は注意が必要。
体験版プレイ推奨。




CG関連
細かなバラツキはあるが、作画は比較的安定しているように思った。
ただ女性はともかく、男性の首が異様に細長く見え、一部の立絵のバランスが悪い。
ヒロインの服装や表情のパーツがしっかり複数用意されている点はとても良かった。
背景の過去作流用は、特に質も悪くないので許容範囲。



システム関連
可も無く不可もなく、世にある凡作と同程度の水準。
業界最高クラスのフローチャート&スキップジャンプ機能を持つゆずソフトの「千恋*万花」や
シルキーズプラスの「あけいろ怪奇譚」のシステム周りには遠く及ばない。
本作は結構なボリュームがあり小ネタや見所も多かったので、セーブ枠(100)が少々足りなく感じた。



BGM関連
作中で印象に残るかは別として、サウンドの質は全体的に良い。
OPもいい出来に感じた。
決して手抜きではない。



声関連
もえみんが最初不安定に感じたが、個別ルートに入れば特に気にならなかった。
脇役の男性キャラも違和感の無い声で大きな問題は無かった。
エロシーンの声が安定しないのは、演技よりもやはりテキストに問題があるような…
シルキーズプラスの 「あけいろ怪奇譚」の佳奈ちゃんあたりのヒロインで、
自然にエロさを醸し出す技術(テキスト含む)を学んで欲しい。
「LOVESICK PUPPIES -僕らは恋するために生まれてきた-」の有希役の桐谷華さんの
圧倒的なエロスな演技も参考になるだろう。




シナリオ関連
プロローグにかなりの時間を割いており、主人公の性格や、
ヒロインとの出会いの場面をしっかり描いている点に非常に好感が持てる。
実際、恋愛ゲームにおける “出会い” の過程を軽視するメーカーは意外に多い。
後作の「Making*Lovers」に大きく欠けていた部分の一つでもある。
(プロローグ部分の長さや出来を比較すれば、どちらが優れているのかが明確にわかる)
まさ子(尻)や彩理沙との出会いのシーンなど、序盤だけでも見所は多い。




※感想に全く関係ないから読み飛ばして下さい(笑)
すごぉーーーーーくどうでもいい知識なのだが、冒頭近くの主人公が重機を乗り回すシーン。
あれはショベルカーではなく、バックホーもしくはユンボと呼ぶのが建設業界では正しい。
(ライターがわかりやすくするためにわざと表記したのかもしれないが)
職人さん達とお友達になる際は、そのユンボ素敵ですねと褒めるのが正しい。
ショベルカーなんて言ったら目が点になった後、爆笑されるよ!

あと、コンクリートを斫る工具のブレーカーはそれなりの電力が必要で、
ブレーカー単独ではなく、遠くから(電工ドラム等で)電力を引っ張ってこないと作動しない。
ちなみに建設業の工具は値段が馬鹿高く、盗難の危険性が高い為、作業仕舞はしっかり行う必要がある。
作中の現場監督のように、さくっと職人さん(ここでは主人公)を帰らせてはダメ。
将来ゼネコンや建設業に興味がある人は知っておくといいかも。(そんな人居るわけないかw)



すみません、話が脱線しました。








各ヒロインについて、感想雑記(ネタバレ含む)





幼馴染兼親友キャラという珍しいポジションのヒロイン。
最大の失敗は、共通ルートで彼女が主人公に異性としての好意を微塵も持っていないこと。
ふとした切っ掛けでお互いを意識し合う…というシナリオを表現したかったのかもしれないが、
それは前提として、相手を僅かでも異性として意識する描写が無ければ成立しない。
最初の距離感を見誤った為に、個別ルートに入るとデレて可愛いという印象よりも、
完全に別人に映ってしまい、違和感の方が大きくなってしまったのは残念。
まさ子炎上事件?は笑ったがw
服装も、デートの時より初期のカジュアルな衣装が一番可愛いと思うんだ…。



萌美
賑やかしに見せかけた純情乙女。
SMEEの魅力が凝縮された、しっかりと恋愛過程を描いている安定したルート。
女子力も高く、段階を踏んで主人公に惹かれていく様子をユーザー側も理解できる。
逆告白の流れも自然で、その後の主人公の萌美やその家族への接し方もGOOD。
おそらく、主人公が付き合ったら一番幸せになれるのが彼女のような気がする。
妹より弟に萌えてしまうのは何故なのか…?




彩里沙
真面目ツンデレに見せかけた賑やかしデレ担当。
真面目なのに学力が低いというのは笑った。
この属性は貴重なので、個別ルートでも大事にして欲しかったなぁ。
尻を見た時の反応も面白かった。
プロローグ部分で、空に人間としての好意を明確に持っていることから、
空に近い性格の主人公に惹かれたという理由には十分納得が出来る。
それだけ恋愛ゲームにおいて、ヒロインとのファーストコンタクトは大事だということだ。




あゆみ
巨乳&年下という勝ち属性が付加されたヒロイン。
寝巻き姿も大変けしからん!(良くやった!)
その反動のせいか、個別ルートのシナリオは他のヒロインに劣る印象を受けた。
プロローグ部分ではまさ子達への反応や、アナルウォッシャーなど弄られ属性で大活躍していたのだが、
個別ルートに入ると、照れ屋だった性格が前振りも無く一変してエロ化してしまうのはどうなの?
表現が難しいが、SMEE作品の中に、一人だけアサプロのキャラクターが紛れているような違和感。
ヒロインルートよりも共通の魅力が勝る、ある意味不憫な子。



志帆
28歳可愛いやん!! BBAって言うなしw
プロローグの掴みから抜群に面白かったお姉さん。
立絵がめっちゃ可愛いのに、CGのバランスが一番悪いのはマジでなんとかしてくれ…。
共通ルートで登場した彼女の赤いスポーツカーのモデルはロードスターかな?
私も乗ったことあるけど、本当に車高低すぎて実際の運転は超怖い。
雨の日はハードトップ必須になるから面倒。
高速飛ばすならいいけど、市街地運転にはまず向かないかな…。
現実で28歳になると、社会人として仕事の技量に大きく差が出る。
ダメな奴は本当に使えないし、伸びてくる人間は大きい企業だと主任クラスになっている。
作中の志保さんは間違いなく後者のイメージ。
そんな高値の花ともいえる女性をまだ学生の主人公が落とせるかは疑問が湧くが、
付き合い始めてからのギャップのある演技は中の人の力もあり、大きな見所。








その他、雑感
「かりぐらし恋愛」で SMEE を褒めたので、今回は ASa Project の方が優れている点を指摘したい。
まず ASa Project はサブヒロインにもきちんとルートを用意している姿勢が素晴らしい。
(「スキとスキとでサンカク恋愛」以降継続、「プラマイウォーズ」は予約特典=販促なので除外)
それぞれの出来(長さや質)はともかく、購入者を少しでも喜ばせようとするメーカーの努力は
素直に評価されるべき長所だと思う。

ちなみにSMEE は後作「カノジョ*ステップ」で初めてサブヒロインを用意したが、
とみ子ははたして、モモ美先生や奈々をスルーしてまで選択すべきキャラだったのだろうか?
せっかく声までつけてルートを構築したのに、人選が斜め上すぎてユーザー側が置いていかれたのは
正直もったいないと思った。
ちなみにその後の「Making*Lovers」では、サブヒロインという概念自体が消滅してしまっている。
ユーザーの反応が悪かった故に、あきらめてしまったのだろうか?
「勝ち負けなんか、ちっぽけなこと。大事なことは、本気だったかどうかだ!」
と松岡修造氏の名言を胸に抱いて、完全新作を出す際にもう一度トライしてみてはくれないだろうか?



で、本作は、もっとも可愛い翔子ちゃんが攻略できないと。
いやいや、どう考えてもおかしいだろ?
私が隼人くんの立場なら、他の女全てガン無視してでも全力で翔子ちゃん落としに行くわ。
だって見た目も性格も一番可愛いんだもん。
空との仲の良さも利点として活きるのに、何故攻略ヒロインにしなかったのか?


せっかく “高校生” の舞台を脱却して “大学生” になったというのに、
攻略ヒロインがバイト先×2、高校生×2、幼馴染×1と舞台をワンステージ上に進めた意味が薄いのは残念。
それこそ “大学生” らしく合コンや、同じ学部で知り合う女性達をヒロインに据えて物語を構築したほうが、
もっと目新しい魅力のある作品になったのではないか?

まあ、レビュアーの反応を見るに年上すぎるヒロインの受けがあまり良くないのはわかる。
(私は好きだが)
しかしながら、蔓延する “学園物のラブコメ” に一石を投じた姿勢は素晴らしく、
尚のこと研鑽を重ねて、独自路線でユーザーを楽しませて欲しい。
「Making*Lovers」も、主人公を “フリーター(半社会人?)” に設定した旨み(活動範囲や精神年齢)を、
もう少し作品に活かせていたならば、ワンランク上の作品になっていたのになぁと思う。



ASa Project の方が優れている点二つ目
男性の脇役の力の入れ方(声優も含む)。
(「プラマイウォーズ」の親父達のような濃い男性キャラが居ない)
これだけ濃い主人公を描くことが出来るのに、何故かSMEE には魅力的な男性のサブ役が居ない(薄い)。

Keyの「リトルバスターズ!」の恭介、謙吾や真人のようなパワフルで楽しい『親友』、
コットンソフトの「ナツメグ」のシゲオのような『真友』が居れば、
間違いなく物語はワンステージ上の作風に仕上がる。(これは ASa Project も同様)




ASa Project の方が優れている点三つ目
SD絵の実装。(SMEE作品には一切無かったと思う)
いやいやシナリオさえしっかり書いてくれれば、SMEE にそんなもの入りませんよ?
というユーザーも多いだろうが、蓋を開いて見ると、ASa Project のSD絵はレベルが高い。
過去作から継承されているが、これはもっと褒められてもいいところ。










総評
良作。
全体のボリュームもあり、立絵の表情も細かく手抜き感は無い。
テキストも軽快で面白く、他のメーカーにはない独特の魅力がある。
前述、声関連の2作品のように更にエロさにも秀でることが出来れば、
大きな欠点のない非常に優れたメーカーだと個人的には思う。



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