ubuさんの「さよなら、うつつ。」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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勝俣が超怖い。
こう言っちゃうとアレだけど、
実際に自分たちが生きてる世界が現実がどうかなんて、どうでもいいかなーって。
だってどうしようもないんだから。
仮に虚構だとしても、そこから逃げ出す術がわかんなきゃもうそれは現実と大差ないし。
そういうものだと受け入れるしかない。

だから本物の超能力的なものが出てきたときには、ちょっとびっくりした。
本物の薬なんてなくても、それっぽい道具と言葉さえあれば簡単に人間なんて壊れるよって、そういう話かと思ってたから。
その上で彼を否定できるかどうか。弱い人間だと切り捨てられるかどうか。
そういう部分で試される感じになるのかなーと。
まあ実際のところ、水夜に不思議な力があったのかどうかなんてわかんないけども。
最後のほうのあれだって、夏月が見てる幻覚かもしれないし。
そういう否定しきれない、断言できない怖さみたいなものはあるかもしれない。


仮にこの世界には超能力があるって明言されたとして、そうしたら設定的にはつじつまが合うというか、お話的には多少しっかりする(?)のかもしれないけど。
でもそうすると、主人公の狂いっぷりはかなり陳腐なものなり下がるような。
自分から狂った人間と、不思議な力で狂わされた人間じゃ全然話が変わってくる。

まあ最初の数回はリアルお薬で、残りはビタミン剤でプラシーボってのが一番しっくりくる気がするんですけど。
それじゃ納得できない場合も考えて、超能力とか観測者とか出したんだろうか。


まあそれはさておき。
「自分じゃなくても……」って思春期特有の悩みから薬に手を出しちゃうのは、普通に考えたらヤバい人。
でもオタク的には共感できちゃう。
「間違ってるってわかっていながら何もせず、
 ありもしない正しい方法だけを望み続けるお前らに、
 たとえ間違った方法でも救い救われようとした俺を断罪する権利はない」
考えはするよね。行動には移さないけど。

で、世間一般的には正しいとされてる、道徳の教科書に出てきそうな人間のほうが、オタクにとってはヤバいやつ。
勝俣は義妹のことを不幸だと決め付けてたけど、そんなの本人じゃないとわかんないって。
そういう、個人の違いを飛び越えて、勝手に同情して正義感を振るうタイプ。
個人的にはすごい怖い。
メディアに踊らされて、盲目的に批判ばかり続けるタイプもそう。
相手を思いやってると、正しいことをしてると誤認してる感じがヤバい。
まあ勝俣の場合は、わざとそういう風に見せてる部分もあるんだろうけど。

妹が宗教に関わったことで彼自身が周りから変な目で見られて、何で自分が尻拭いを……ってなる気持ちはわからなくはない。
でもそれで批判されるべきなのは、家族ってだけで同罪と見なす自称まともな人たちのほう。
だって家族って言ったって、結局は他人だしね。
そもそも水夜の先祖がどういうことをしてきたのかそこまで詳しく書かれていないからあれだけども。
過去にも夏月みたいな殺人犯を生み出してしまったんだとしたら、そりゃしょうがないかなって感じでもある。
それが家族に向くのは理不尽としか思えないけども、まともな人間ってとにかく排除欲が強いからしょうがない。


でも自分としては夏月も水夜も全然否定する気にはなれないし、むしろ普通の人間に見えて。
逆に勝俣や沙希にはリアルの人間に通じる恐ろしさを感じた。
でもそんな風に感じちゃうのは、きっとまともじゃないからなんだよなーとも思う。

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