imotaさんの「グレイメルカ」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

この批評する戦場で俺という作品に出会えたことは運命だと思わないかい、エロゲーガール! ドット絵で見た目が地味だって? それは君だけに俺の中身を知ってもらうためさ! 試しに俺の奏でる音楽を聴いてもらえば、君への熱い想いは十分に伝わるはずさ! そして一晩プレイして俺の魅力に気づいた君と、二人きりの部屋でグレイメルカへの愛を語り合おうじゃないかベイベー!
お前は何を言っているんだ、と先にツッコめば護身完成。いや、本作の某キャラを真似しただけなんですよ。
彼は少しだけ愛欲に忠実すぎるだけで、女性キャラならば誰で話しても寝返るだけなんです。
しかも、その時点で女性キャラも相当いるのに、全員分の会話イベントが用意されているという。
やりすぎだバカ!(褒め言葉

こだわりこそが同人ゲームの醍醐味ではあるけど、本作は無料でプレイするのが申し訳ないレベル。
作品としては、名作SRPGファイアーエムブレムの系統であり、特に聖戦の系譜やトラキア776、加賀作品の影響が強いと思われる。
親子世代に渡って語られる愛情や確執、脱出行や防衛戦などのギミック、何より敵から武器を調達しないといけないバランス。
どう見てもおっさんホイホイです、本当にありがとうございます。

もちろんおっさんしか楽しめないわけではない。
イージー、ノーマル、ハードと難易度を選べて、ハードでも武器相性や支援効果をおろそかにしなければ、詰みの状況にはならない。
負傷者は戦力外となってしまうが、物語が進むごとに強力な人物が協力してくれるので、武器さえあれば何とかなる。
というか武器が不足しても素手で格闘することも可能で、とにかく詰まらないように工夫されている。
成長はキャラごとの確率なので、レベルアップで伸び悩む可能性もあるけど、それを補うだけのスキルやアイテムもある。

このスキルがキャラの個性を性能でも性格でも引き立て、途中から編成に自由が出てくると、これが悩ましくて楽しい。
例えば同じ弓使いでも、しぶとさや支援力重視、命中率や移動力重視、射程距離や回復力重視、ランダムでマップ攻撃と個性がある。
回復キャラでも、戦闘力、遠距離支援、再行動支援と使い分けがあり、魔法使いは誰でも強いから大丈夫だ問題ない。

回復コマンドは回数無制限で、本家のようにライブの杖がなくなってリフおじいちゃんと化す心配もない。
そもそも体力全快の治療薬がお手軽に拾えまくるので、本作のデザインが「ターンごと生き残れば何とかなる」なのだろう。
そもそも旗印となるべき人物が自ら攻撃できず、彼を守りながら気づくと逆に鼓舞されて癒されるから恐ろしいね。

他の方の感想を見ても分かるように、キャラ萌え的にもよりどりみどり。
特にカップリング萌えが多分にあると思われ、「男女の友情からの淡い想い」「打算から始まる重い片想い」とかいいよね…。
主人公とか影薄いのに男女問わず総受け状態で、本作で新たな腐男子が生まれてもおかしくなかろう。
個人的には、美形以外の地味、おっさん方面も充実していたことがうれしい。もちろん変人キャラ達には笑わせてもらいました。

物語については、ネタバレせずに語るのが難しい。
当然戦争がメインテーマではあるが、立場ごとの事情や目的、生き方や死に方があり、それらの衝突や和解を描く。
特に政治的な緻密さが際立ち、落としどころを模索し、面倒な敵も簡単に排除せず、禍根を減らそうと努力する、その粘り強さ。

善悪や白黒をはっきりさせた方が楽だろうに、作者も登場人物もそれを良しとしない。
それぞれの生き方や、関係性についてもステレオタイプで誤魔化さず、悩み苦しみながらも向き合っている。
この誠実さこそが、本作の一番の魅力かもしれない。

でも音楽もいいからね。マジで



さて、ここからはネタバレ全開だぜベイベー!
の前にゲームシステムに対する忌憚のない意見も、進言しておこう。

好みが分かれそうなのが、物語前半まで出撃編成を自由にはできず、かつキャラの入れ替わりが多いことだ。
親世代で「剣←槍←斧」と武器の三すくみを、子世代の序盤で「炎←毒←虹」と魔法の三すくみをチュートリアルしながら、
脱出マップや防衛マップでメリハリをつける。そういうデザインだとしても、15話までは長いと思う人もいるだろう。

後半になると、編成時に武器類の売買もできるようになり、各人のスキル習得も進んで、どんどん自軍が充実する楽しみがある。
ただし充実しすぎて、敵の攻撃がほとんど当たらない、当たっても痛くない状況も出始める。
もちろんボス敵はそれに対抗して強化されてはいるが、敵の大軍のほとんどは無名兵士なので、緊張感は段々と薄れていく。

物語と連動していると考えれば良いのだが、強いと評されるキャラクターはステータス上もきちんと強く、
かつスキル関連もクリティカル確定とか、バリア無双とか、反撃されない便乗連撃とか、まさにスーパー抗帝軍大戦。
爽快感はあるけど、なんだか敵役が不憫に思えてきたよママン

ちなみに私は盗みプレイ大好きおじさんなので、ジェヘララちゃんだけレベルがえらく上がってしまい、
たまごを使ったレベルアップ吟味にも気づいた結果、主力は軒並み移動力がカンストしてしまい、
途中で観察眼デス子を引っ込めたけど、主力は軒並み貢献度がカンストしてしまい、やりすぎてしまったと反省。

SRPGに慣れた人間ならば、もっと縛りを入れる必要があったか…。
でもまあ本家の難易度だって、最後まで緊張感を保つのに苦労してるのが実情なのだ。
だから六章の幼子たちを見守る大人達のように、本作ならではの味わいを素直に受け止めるべきなのだと思う。

そして、この大人の視点というのは、本作ではいたるところで見受けられる。

祖国へ癒されぬ傷跡を残した帝国の支配者に対して、復讐する男女。だが、幼い後継者に未来への可能性を見出す。
長くない命の使い道を考え直し始める男。負の遺産だけでなく、息子が少しでも生きやすくなるよう、笑顔で死地へと向かう夫婦。

子煩悩ながらも帝国を第一に考える、公私の難事に対して、非情と思われようと決断を逃げなかった男。
国の繁栄と安定を目指した結果、最も皮肉な形で因果が巡ってくる。

分家の不遇に対して、野心を燃やして抗い続けた男。
玉座に相応しいはずの甥には野望がなく、逆に息子には器量が足りない。そんな分家の現実。

野心と才覚を持ち、小国ながらも帝国に対して牙を向けた男。
一時は追い詰めたが故に容赦のない反撃を受け、せめて孫の助命を図ろうと、皇帝の望んだ玉砕を遂げる。

とある出会いから才覚以上の出世をした口の臭い男。
恩返しをできなかった後悔から、忘れ形見の息子への暑苦しい忠義を貫き、最も苦楽を共にする。

これら親世代だけでも、単純な善悪でなく、「悪の帝国」という先入観を見直させる。
若い子世代であっても、ただ単純に戦うのではなく、原因や結果を考えていて、戦争も外交の一手段になっている。
だって戦争終結前に論功行賞の話や、新しい統治形態の話が普通に出てくるなんて、普通じゃないよ!

親世代だと、レシウスおじいちゃんの人間臭さが好きだった。
腹心とはいえ他人の子なのに、生まれる直前にそわそわしまくって「黒髪も良いと初めて思った」のくだり。
「農民との子だけは駄目だ。急な贅沢を知った人間は面倒を起こす」の直後に「でも孫の顔だけでも見たいなぁ…」とこぼす本音。
だからこそ、皇太子暗殺後のやつれっぷりは、自業自得というには申し訳ない気持ちになってしまった。

その暗殺に関わるデミライト陛下は、途中から呼び捨てされまくりだし、敵役というには小物感が抜けないお方。
でも気楽な次男坊のはずが猜疑心に苛まれ、野望の王国を選んだはずが腹心の部下に情が移ったり、覇王になりきれなさが魅力かも。
旗色が悪くなってもデミライトに従う将兵は、ロマテア人としての誇りに満ちており、敵ながらあっぱれだった。

対する抗帝軍は個性豊かな多国籍軍で、帝国が省みなかったもの、切り捨てたものを受け入れることで、勢力を伸ばす。
王室の生き残り、暗殺者や山賊くずれ、戦災孤児、虐殺される蛮族、再興を願う砂漠の民と、まさにごった煮。
他国の人間との交流で態度が変化して成長する姿を、様々な会話イベントで知るのは、行軍中で一番の楽しみだった。

終盤でようやくタイトルに相応しい凄惨な展開になった時、デミライト政権だったら、結局ここで詰んだよなぁ。
ソヴォが散々甘いと言ってたクレミト殿下だったからこそ、過去と現在に渡るグレイメルカの悲劇を乗り越えられた。
最も頑なで生け捕りも難しい、怨念おじいちゃんの説得に、ハルカの死がきっかけとなったのは、やりきれなくもあったが…。

ていうか、枝まで使ってようやく最強系主人公になったのに突然退場って、うっかり八兵衛すぎるよ!
六章追加でうっかり疑惑は晴れたけど、やはりハルカさんはその後も総受け人生を歩むべきであったと思う。
と思っていたら、未亡人赤裸々会話で新たな疑惑が。
……マジで?



さて、結構書いたはずだが、肝心の暑苦しいキャラ愛をまだ語ってないじゃないかぁぁ!!!
というわけで、構成もへったくれもなく欲望のままに進みます。

主人公の割りに影の薄いハルカさん。
暗殺者なのに罪悪感を背負ってしまったから仕方ないけど、ソヴォの野郎が出張りすぎなんだよ(byガンショップ)。
敵を説得して味方にする役も、主人公らしからぬ少なさ。でもクロウに「上司は選ぼうね…」と苦労話する姿には同情する。
性能的には、予測習得は大前提で、毒殺を追加すると一気に暗殺者っぽくなって良かったです。

メレオネ先生と傷の舐めあい年の差ップルも良いけど、ファテナさん@愛の重い未亡人、メラ嬢@体重成長中も捨てがたい。
まあ一番絆が深いのは、スポポンド@絶体絶命のピンチに全てを投げうって助けるおじさんなんですけどね。
あんなの見たら、最後まで一軍確定だからちくしょう!

その後のバーメイル亡命、抗帝軍に合流まで考えると、スポポンドおじさんの貢献度まじ半端ない。
普段あれだけあつかましく友好的なのに、ハルカ様と敵対しそうな人物には冷徹なあたり、本当に忠義者である。
性能的には、ロングボウと便乗攻撃で削り役として活躍、必殺とか持たないのがむしろ助かりました。

お助けキャラにしか見えないのに、気づいたらヒロインというメレオネ先生。やはりおっぱいは偉大だ。
結婚を前提にお付き合い後、兄の墓前で言いづらそうに年齢告白するのが萌え。あっさりスルーするハルカさんは流石だった。
あと六章で息子を叱ったりと母親してるのも良い。サリーのナンパに今度は素直に喜ぶのも良い。
性能的には、必殺以外にはタフで強くて移動力もある。経験値泥棒でも困るから、専ら教育係だった気がします。

クールな外見とのギャップで根強い人気のメラ嬢。ええ私も大好きです。
一番苦しい亡命サバイバル生活を共にしたのは大きいし、胸は慎ましいのに体重は順調に増え続けるのも愛しい。
好奇心でつい質問して、後悔するくだりが良い。強制参加キャラなら、もっと会話多かったのかなぁ。
性能的には、不殺⇒盗みコンボで頭が上がらない活躍。剣もマスターした割りに出番なく、山越えの方が地味に便利でした。

メラとのコンビから始まり、お宝探しや、弓を覚えて遠距離強奪と、最後まで活躍したジェヘララちゃん。
予測持ちですら強奪できるとか素晴らしいけど、バランスを考えると一回で全部奪えるのはやりすぎだったかも。
ハルカの兄ちゃんがいなくなった後の腑抜けっぷりは、飄々とした彼女の孤独が見えて、ほろ苦くも良い描写でした。

どう見てもあやしいマッチョなのに、きわめて人格者なホワイト先生。
オッゾンおじいちゃんとの孤児対策への議論とか、筋肉マニア女史を真面目に諭すギャグとか、一途な少女の助手とか、
会話を見るうちに気に入ったタイプ。性能的にも、タフな回復役兼教育係で最後まで一軍でした。

戦闘で使ううちに愛着がわいたのが、地味ラーチャーのガシガン。
LV1参入で手間かかるけど、回避力高い相手に必中攻撃は便利だし、幼馴染に振られて何だか不憫だし…
と地味に活躍して地味に一軍昇格。双子討伐でサドラ族の伝統を忘れてバグだー!と焦ったのは、私だけではないと思う。

逆に高レベル参入で苦労したのが、ファテナさん。
多くない出番で必死に虹魔法レベルを上げてニノを覚えたけど、結局使わなかったのは良い思い出。
連撃を覚えて、待ち伏せダイムサンダーだぜ!と悦に入ったけど、もう敵がいなかったのは良い思い出。
貢献度アピールに必死で、前向きに鍵開けまで覚えて宝箱巡りをする姿に、弟と一緒に涙したのも良い思い出。

書いてるうちに、ずいぶんと気に入っていたんだなぁと再認識。
だって、久々に再会したら妙に共感と友好を示して、でもどうも裏があるっぽくて、でもミイラ取りがミイラになって、
「殺してでも奪い取る」とか物騒なこと言い出して、でも結局身を引いて一生独身とか、やんごとなき愛の重さが心地良い。
物事を計算できるのに、微妙に天然なのが良いのです。ファテナ仮面、いったいなにものなんだ…

一軍メンバーを思い出すままに書いてるけど、肝心のクレミト殿下がまだだった。
そりゃもうソヴォに負けないくらい愛情とタマゴを注いで、慈愛習得まで全速力でしたよ。
ただ、萌え的には年齢以上に聡明すぎたかなぁと。まああの底知れぬ器じゃないと、和解に至るのが難しいだろうし。
六章で普通の青年へと成長した姿に涙したショタコンは、私だけではないと思う。

成長したといえば、クレミアの双子はテンマが言った通りのべっぴんになりましたなぁ。
掘り下げの足りなかったキャラが活躍した六章は、目は見えんけどほんま理想のファンディスクに見えましたわ。
炎担当はファテナはんだったんで、わいはキルしか使わんかったけど、一人でも十分な強さでんな。
しかし、まさかスイハがクレミトと結婚するとは。あれはほんまびっくりしましたわ。

驚いたといえば、そろそろ一軍を固めようという時期に、天パ金髪そばかす方言丸出し姫を投げ込む作者の感性だ。
「オラはやぐ村さ帰って牛の世話してぇ」とか言いながら盾役をこなす少女なんて、ああ負けたよ即一軍だよ。
最終決戦のシリアスな場面で「待て変態!」とは、いつか言われてみたい台詞。
エンディングでストパーかけた姿も見れるけど、やっぱ髪マニアの変態は分かってねぇなぁ。
性能的には、便乗攻撃と魔法まで確立ガードだけでも、十分貢献していたと思います。

戦闘に参加しただけでも貢献するのが、オッゾンおじいちゃん。
誰でも倉庫使用可はマジ便利。マドラーヌで削り役もできるけど、玉砕防止に格闘は鍛えない方が良かったかも。
初の共和制選挙で、じじいがじじいを推してブーイング浴びるのは、老いて尚盛んすぎて痛快だった。

おっさんズとしては、頑固親父なフィアカルタ大王も良いキャラクターだった。
でも人嫌いという割にはデレるの早いよ! 剣を習得したら、バリア持ち魔法使いにも十分以上に対抗できました。

他にも個性的な味方がいっぱいで書ききれんぜ、なあ。
悪態つきすぎてウザい、面食いすぎてウザい、下半身に正直すぎてウザい、髪や筋肉にこだわりすぎてウザい、
そんな第一印象のキャラですら、だんだんと憎めなくなってくるのは、作者の愛のなせる技だぜ、おい。

好みとは違うが、嫌われ役も厭わないソヴォの存在感は、やはり大きい。
皇太子の仇であるハルカを殴って、こき使って、周りの暴発を防ぎ、しかし能力に応じた役割は与える。
「昨日の敵は今日の友」が多い本作で、ハルカとソヴォの関係が、最終的には弄り合える間柄になったのは感慨深い。

論功行賞でいえば摂政でも文句なしなのに、戦後の人事バランスを考えて、ただの秘書官としてクレミトを支え、
主君が自ら歩む時期が来たと見るや、余計な枷はいらぬとあっさり隠居して、無頼の親分生活。
「いのちの使い道を他人に委ねる馬鹿」とヘイントには評されたが、ここまで無欲を貫くのは馬鹿にはできまい。

公人として生きたソヴォに対して、ヘイントは個人としての生き方を求め続けた。
童貞臭あふれるザリップ君が、教育パパに豹変にしたのに対して、目的に従属せず輝くいのちを求め続けた。
恋愛にも政治にも背を向けた隠者に対して、弱者救済と口当たりの良い新興宗教が流行っていくのは、皮肉な話だ。
どこかでヘイントとニケが対峙する展開があれば、あの辺の話も後味が多少すっきりしたかも。

敵であるフェクテンやクライデンは、悪という以上に突き抜けていた。
いのちの瞬きを感じるため、殺して糧とする。目的の為には手段を選ばず、怨敵と共鳴した果てに改造人間と化す。
誇りなど省みず、ウィラやカレンクェスと違って和解の余地もなく、はた迷惑なおじさん達だった。

逆にイーバルトやノフォウルといった分家の面々は、人間臭い野望や理想を持った敵だった。
「先祖では兄弟だったのに、なぜ今はこれほど本家と差があるのか」「本家の盾となった犠牲は無駄だったのか」
家へのこだわり故に再び内乱を起こすが、新しい政治への反動勢力と切り捨てるには、惜しい存在だった。

分家について語るなら、六章についても語らねばなるまい。

本編後の内乱騒動と、ハルカやデミライトの子の成長を交えて追加された、単なる後日談にとどまらない章。
ハルカとデミライトの子に空目しても、ある意味正しい。片や裏切った割に未練たらたらだし、方や最後まで様づけだし。
性別は変われど関係の危うさは変わらず、大人たちに反発しつつも少しずつ導かれ、親たちとは違う着地点を見出す。
初めての再会で終われば余韻を残したろうに、微妙な年頃の揺れ動きまで描くのが、作者の誠実さなのだと思う。

六章での和平締結も、すっきりしないのを分かった上で大局的な判断をする。
デミライトやクライデンを逆賊でなく王族として埋葬したのと同様、長い目で考えればわだかまりの解消になっており、
歴史上の人物であるウォレア帝を除籍するくだりは、本作の政に対する誠実さの表れだと思う。

個人的には、本編で出番の少なかったサブキャラを掘り下げてくれたのも、うれしかった。
本編では箱入り娘のピピカ姫が、自国の意識改革を地道に頑張り、異国侍のクロウが、役者不足を返上しようと奮戦する。
味方というには参戦の遅かったアミリアの双子も、物腰に余裕があって心強い。そしてキルが若干天然で和む。
あと「少し前まで私たちの時代だったのに、もう次が出てくるんだから早いなぁ…」というフェネックの言葉も印象深い。

こうして登場人物たちを思い返すたびに、クリア後の回想モードで音楽を聴くたびに、
デト・マギ、シアセット、スカイリード、ハルヴィン城、グレミア、レムス…と当時の戦いと情熱を思い出す。

立場によって求めるもの、求められるものが異なり、それらが出会い、影響し合うことで歴史のうねりが生まれる。
ある出来事が必然なのか、避けられるのかを、激流にいる当人が必死に考えて、最善や次善を探す。

設定や年表の羅列でない、生きた歴史を描こうとした作者と四つ相撲してみたが、年寄りはここまでのようじゃ。
いつかマスターモードで再プレイする日と、大人のグレイメルカでむふふする日を楽しみに生きていくことにします。

隠し子と 鍛冶屋と 髪の毛と カップリング妄想が合わされば 戦争となる



ねんがんの おとなのグレイメルカを てにいれたぞ!

大人のグレイメルカとは、本編で男女として結ばれた彼らを赤裸々に描いちゃう、まさにファンディスク中のファンディスク。
今回披露されたのは、ウィラ×デミライト、ハルカ×メレオネ、ピピカ×ラタ、エミット×カオルの計4話。
これでエロゲとして堂々と紹介できる!と思った紳士は、私だけであるまい。

まずはメニュー画面で恥ずかしそうに座り込むクレミト殿下をまじまじと視姦するのがグレイメルカーとしての儀式。
期待に胸と股間が膨らむも、途中でおばばの顔が浮かんできて、なかなかのハードモードだぜ、おい。
素人の手習いと作者は言っていたが、朝チュンなイメージに逃げずに正面から濡れ場を描いており、モザイクがある事に感動。
ピピカ姫のアナルにはモザイクがなかったことに更なる感動。先生のおっぱいにも感動。

各キャラらしい言動はエロス中でも健在で、それがかえって今までの日常シーンとのギャップを生む。
デミライト様は被害者だとアリバイ工作するウィラの忠心、中出しされずブチキレるピピカ姫、実家が布団屋だったラタ、
兄以外でも血塗れだったメレオネ先生、脱いだら結構筋肉質なハルカさん、年齢明記でより危険な遊びと化した六章ップル。

おまけのキャラクター総括でも、ハルカが凶刃に倒れた理由や、フェクテンが真に求めたものも分かって、これはありがたい…。
作者的には、姐さんや殿下以外も大人のファテナ様とか考えてるようで、デト・マギおじさんとしては期待が止まらない。

本当にグレイメルカ沼は底が見えないなぁ…と作品にどっぷり浸かる幸せよ。
大人のグレイメルカが今後どういう形で配布されるかは不明だが、ファンの期待を裏切らない作者なので、
希望する方はそれを伝えることが大事かと。エロ歴史を動かすにはエロ力が必要なんだぜベイベー!

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