meroronさんの「NO,THANK YOU!!!」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

やったー! 幼女がいるぞーキャッホゥーイ!!! ………と、まぁそんなことも言いつつ本作は紛れも無いBLゲーなのだが、いい意味でも悪い意味でも思うところが色々ありました。 どちらにせよ男同士の交わいなんて絶対見たくないという人は何があっても回避推奨。
攻略順は おっさん →ひろし →琉 →マキちゃん


まずはルートごとの感想を

・おっさん
「筋肉モリモリのおっさんエロシーンはさすがにキツイよなぁ……」と思ったので一番最初に攻略することを決める。
しかし、エロシーンに身構えるものの、しばらくは普通に話が進んでいる。
主人公がバイセクシャルなのは事前情報で知っていたが、なるほど、こういう思考回路かと理解できるような文をちゃんと書いておりそれに対する嫌悪感もない。

テキストが本当に読みやすかった。 すらすら読める割には飛ばす気にも起こらないぐらいの興味を惹かせる文章。
おそらくは、このハルという主人公がどのような思考回路をしているのかというのがとても興味深かったのだ。
知人で、このようなバイセクシャルの人がいたが、ハルはその人とかなり近いような人種だった。
どうやってこの主人公の性格を形成したのかは知らないが、個人的にはリアリティのあるキャラクターだと思った。

そしてとうとう最初のエロシーンに入るわけですが、案外読めますねこれ。
もともとはましまさんの絵が好きなのも影響しているのかもしれませんが、ノンケ相手に寝ぼけているところを襲うのがまた現実的というかなんというか。
ノーマルな人に襲って「即オッケー」じゃないのが良かった。 バイセクシャルによるノーマルの攻略、というのがこの作品のコンセプトのひとつなのかな。
おっさんの尻穴がはっきりと書かれていて人によっては(というより大多数の男性陣は)見るのが辛いと思いますが、はましまさん補正か嫌悪感なく読めてしまった。

続いて、3話で幼女キターーーーーと歓喜。
「ああ、こうやって探偵話をやっていくのかな」と思い、ワクワクしながら読み進めていました。
この2・3話がわりと面白い。(特に面白いと感じたのは琉のルートだが)
さすがにエロシーンだけではいくらAmazonでもあそこまでの高評価はつかないだろうと思っていましたが、なるほど。 こういった探偵パートがあることで話に刺激を持たせているのね。

しかし、本作のメインはやはりエロなのだろう。(なぜ自分はこれをやってしまったんだろうと疑問に思うことは度々あったが)
ノンケのおっさんを攻略していく、というのが主題(?)の本ルートはその攻略の様子がとても丁寧です。
最初は泥酔。 そして次はそれをネタにした脅しによるセックス。 そしてそこから徐々に慣らしていって男同士のセックスに疑問を持たせなくする。
その攻略っぷりに関してはおっさんルートが一番良く出来ていたような気がします。
ハルがすごいイケメンでテクニシャンが目の前に現れたらおっさんのような対応になってしまう人ってそこそこいるんじゃないかなぁって思います。(多分自分もおっさんのようになってしまうかもしれない)

あとは、ハルのことが自分の息子だと一瞬思ったからこその、断れなさはあったのかもしれませんね。
いや、逆に駄目だろとか思うかもしれないけど、そういう性癖になってしまったのなら受け入れてあげるのも優しさなのかなぁとも思いますし。(いや駄目だけどね)

だからこそ、やっぱり息子であってほしかったなぁと思うわけで……。 あの最後の告白の時は結構興奮したんだけど、「なわけないじゃん」 でガッカリしてしまいました。
どうせなら突き抜けてほしかったなぁ……。 それとも自分の読み込み不足で本当は親子の可能性もまだある?

と、そんなおっさんルートでした。


・ひろし
ひろしはなんというか、うーん。
男視点からすると一番「ねーよ!」 ってなりました。 ひろしチョロすぎ。
彼ははなっから潜在的バイじゃなきゃ説明しようがないと思います。 あんな簡単にキスされるだけで頬赤らめるとかファンタジーにも程があるような気がしました。
もともと、萌えゲーにありがちな説得力不足のヒロイン攻略に飽々している人間なので、このひろしルートにはそれと同じようなものを感じてしまいました。
潜在的バイであるにしても、ハルとのやりとりは不足しているように思える。
彼のような純情(という設定)な人間が、あの程度で堕ちるだろうか。 それもバイだと自覚していない男が、だ。

ゆえに彼の話はあまり印象に残っていません。
ただまぁ、ひろしの声優さんがすごく頑張りすぎててお前感じすぎだよ……というのは印象的でしたw


・琉
ネット上を見る限りは彼が一番人気なのだろうか?
いけ好かないメガネのように思わせておいて、すごくかっこいい人だと思いました。 これは惚れる。
仕事に対して妥協がなく、先輩としての態度もちゃんとしている、そしてピアノが弾けるかっこよさ。
ハルが 「琉はいいな」 と思う理由がよくわかります。 確かに流はいい。 これは男でも惚れる。

そしてなによりも彼の高潔さがまた最高にそそりますね。
彼の人物造形も、セックスを受け入れる理由も、2・3話の内容も、最後の告白も、彼のルートはすべて良かった。

だからこそ、残念に思ったのは、妹の例の画像を見せて欲しかった。
どれだけ残酷でも、それを見せてくれることでより残忍さが際立つと思うし、琉のあの呻き声をもっと感じられた気がする。
そこがエロゲーとして可能であったはずなのに突き抜けられなかった点だと思います。 できたのにやらない、というのは素直に勿体無いと思う。

加えて、琉のエピソードがもっと見たいよ……。 もっと話作れたと思うのに、ボリューム不足を感じた。
(プレイ時間的には十分であるのだが)



・マキちゃん
性格で一番かわいいと思ったのがマキちゃんだったので一番最後にやりました。
彼のエロシーンも特に違和感なく見れましたね。 最初から性別をそこまで気にしない、何されてもどうでもいいという自暴自棄な一面があるからこそ、受け入れられる。

しかしマキちゃん自体は良かったものの、ルートとしてはやはり琉ルートのあとにやってしまったため見劣りしてしまう。
最後の「お前がいなくなると寂しい」 はグッと来ましたけどね。 口数が多くないからこそ、ここぞという時の言葉が響きますね。



・総評
特に苦痛もなく読めたし、なによりハルの思考回路を読むのがとても面白かったです。
ただ、2・3話のような探偵話がもっと続くと期待していただけに、意外と短く終わって共通部分が多いのが残念だった。
複数視点で見て明らかになる真相は面白いんですが、そこの良さも琉ルートが持ってっちゃってるし、もっと幅を広げた面白さがあればよかったなぁ……と思います。
あとは、男性向け大ボリュームエロゲーだったら、きっと最後にトゥルーエンドが用意されて、ハルが解放されるシナリオが用意されていたと思うんですよね。
それがなかったのは、BLゲーがまだそこまで至っていないのか、女性がそういったBADエンド志向が強いのか……。
どちらにせよ、BLゲーってこれからもっと発展していく界隈なのかなぁと思いました。 男性向けはいろいろ出すぎて混沌としているけど、BLゲーはもっともっと幅が広がっていく途中なのかもしれません。

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