oku_bswaさんの「天秤のLa DEA。 戦女神MEMORIA」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

待望の初代戦女神のリメイクということで、個人的には現在の遊びやすさで楽しめただけでもう価値がある。実際プレイ前に予想していた通り、ストーリーからはZEROやVERITAのような大作感というものは感じなかったし、分岐も幾つか存在するが最終的な展開には殆ど影響しておらず、小さく纏まっている印象を抱いたがそれが不満な訳でもない。その反面、システム面からは戦闘画面の一新、恒例だった能力配分・熟練度システムの廃止など、単なるリメイクには留まらない大胆な変革が見られ、これから先も戦女神シリーズを続けるにあたっての下地を、今一度新しく作り上げていこうとするエウシュリーの気概を感じた。そこに関しては総攻撃・追撃といった新要素が戦闘の単調化の原因にもなっており、まだまだ改善の余地があるといったところ。気分的にはあっさり終わったのにクリア後のプレイ時間の長さを見て愕然とした。今作も安心安定の時間泥棒作品。
※ZERO、VERITAについても若干言及しているので注意して下さい(致命的なネタバレとかはないはず)


リメイク前は未プレイ。戦女神シリーズはZERO、VERITAのみプレイ。
三周してCG鑑賞99%、シーン回想100%、機能開放コンプ。
難易度エキスパートでEXボス撃破、戦闘メンバー(セリカ、シュリ、カウラ、ヴァレフォル、エウシュリーちゃん)のレベル200と、やれる事は殆どやったと思うので取り敢えずクリア扱いに。

各周回で思ったことを振り返りながら書いていきます。

・一周目
難易度:普通 街勢力:商工会寄り→使徒(正史?)エンド
クリア時のセリカのレベル92

戦闘シーンの画面が一新されたが体験版で確認していたので違和感なく入り込めた。体験版に改良が加えられ更に見やすくなっている。

最初からマップの全体図や宝箱の場所を表示できるようになったので、今回は探索が楽になるなと呑気に構えていたがそんな事は全く無かった。
迷路のように入り込んだダンジョンと難易度の高い謎解きと、むしろ難しくなっている。ブロックを指定の位置に移動させたり水晶の色を変える謎解きはVERITAの時にもあったがややこしさは桁違い。特に宝石を揃えるところは意味が分からなくて結局総当りで突破。
他だとカドラ廃坑地下11階の大砲を避けながら進むところやリンシャのアーライナの櫛イベント(赤球を置いた後にどこに行けばいいのか)など、手間取る場面が多々あった。

個人的には歯ごたえがあった方が楽しいのでこの難易度の高さは歓迎。ただしダンジョン探索については今までと同じく自分で移動してマップを埋めていく形式の方が良かった。
と言うのも、全体マップで表示される情報の先入観に支配されてしまったから。

この先は行き止まりだし宝箱も無い。だから放っといて先に進もう→実は先に進むために必要なスイッチがありました

こんな感じで行き先を分かっているからこそ途中の細かい探索がおざなりになって、結果的に戻る羽目になった場面が幾つかあった。やはり自分で探索しながら進めた方が見逃す事も無いし記憶に残りやすい。
EXダンジョンで石版を一つ見逃して最下層まで来た時はもう全身の力が抜けたよ…。


戦闘は4章でカウラが加入して総攻撃・追撃が使用可能になってからはやるべき事がほぼ固定化したように思う。
ヴァレフォルが宝探しスキルを発動し、後はみんなで武器攻撃してゲージを貯めて総攻撃→追撃
敵の数が多い時はセリカの全体攻撃なども使用したけど基本はこれをオートで流すだけ。

追撃の全体攻撃がかなり強力なので、今回の戦闘は如何に素早く手数を重ねて発動させるかに掛かっている。そのため待機・硬直時間が長い魔術が日の目を見る場面が殆ど無かった。熟練度システムが無くなり覚えた技をすぐ使えるようになったのは嬉しいけど、その恩恵に預かる戦闘が少なかったのはちょっと寂しい。

特にボス戦は短期決戦が中心で、支援キャラが行動するまで長引くのも稀になる。ボスが待機中或いは一回か二回行動した時点でもう決着が着くので、ギリギリの状況の中で辛うじて勝つ…といった燃える展開にはならなかった。これはラスボス戦でも同様。
二周目以降ならまだしも、一周目でこうもあっさり勝てたので拍子抜けというかダンジョン探索と道中の雑魚敵(瑠璃の座閣のグレーターデーモンとか)の方が印象に残っている。
敵の行動に備えて防御→行動解除のような過去作で重宝した行動に頼る場面も少なかった。

自分のダメージソースはカウラ。攻撃回数を増やす蛇神の腕輪・右を二つ装備させて後は殴るだけ。
戦女神のダメージ計算は確か(自分の攻撃力-敵の防御力)×攻撃回数なので、元から攻撃力がずば抜けて高いカウラの攻撃回数を補えば安定して高ダメージを与えてくれる。

六章でメティサーナが加入してからはリリエム→メティサーナに変更。変えた理由はメティサーナの方が好きだから。そしてそのままセリカ、シュリ、カウラ、メティサーナ、ヴァレフォルがラスボス撃破のメンバーに。

セリカ…攻守において安定。敵が多い時は飛燕剣の全体技で一掃。
シュリ…回復・補助要員。かわいい
カウラ…攻撃回数を上げて物理で殴ればいい。
メティサーナ…範囲攻撃と即死効果がおいしい。
ヴァレフォル…宝探しスキルは全ての戦闘で必須。投擲系もそれなりの威力がある。フールマールズで回避強化も。

レヴィア、イルザーブ、リ・クアルーは加入時期が遅いので使わず。ロカも何故か使わなかった。レフィンは担ぎ上げ要因。
ルーが最終的な仲間にならなかったことでフラグ立てに失敗している事に薄々気付く。メティサーナも確かに分かりづらい(神殿で撃破した後にはぐれ魔神化。異様な気配…ではなく視線を感じるがポイント)が、ルーはどこで逃したのか全く気付かなかった。

憑石、錬成システムについても軽く。
全然出てこない敵も中にはいるがレベル上げ、資金稼ぎ、開放ポイント稼ぎも並行していると考えればそこまで苦にならなかった。終盤の敵が落とす武器は錬成にも使えるし高値で売れるのでやっぱりヴァレフォルの宝探しスキルは必須。
錬成システムは面白いと思ったけどランク別に表示するソート機能が欲しかった。連続して錬成する時は毎回ページめくりするのが面倒だった。


・二周目
難易度:難しい・エンカウント有り 街勢力:麝香商会寄り→ノーマル?(エピローグはカチュアとの会話のみ)エンド
クリア時のセリカのレベル132

能力を引き継いで二周目開始。ちょっとしたことだけど装備もそのまま引き継いだ状態で始まるのが有り難かった。(VERITAではまず全員分の装備を元に戻すところから始めた。)

麝香商会寄りの依頼を受けるだけでなく、一周目とは違う選択行動を取るように心掛けた。
・アリシアの凌辱シーンを発生させる
・ヨルマの護衛を引き受けない
・リリエムとの儀式を最後まで続ける
・ロカの誘いを断る
・レヴィアのダンジョン進行を助けない
・ラクチェ救出イベントをクリアしない

アリシアとレヴィアは凌辱シーンを発生させないとセリカとのHシーンも発生しないのが少し可哀想。特にアリシアはあんなに良い娘なのに…。

基本的な展開は同じなので既読スキップ多用でサクサク。
はぐれ魔神との遭遇とイベントフラグの為に常時女神ゲージを赤に保つようにした。
結果、4章でルー加入イベントが発生。そのまま上手く進めれば9章で正式に加入。

エウシュリーちゃんとのEXシナリオも並行して進行。メティサーナ→エウシュリーちゃんにしてこれが最終メンバーに。
本集めのイベントは一冊目が一番苦労した。人が通れるほど大きな鏡の奥に…とあるのでてっきり鏡に吸い込まれた先のダンジョンにあると思っていたらまさか鏡の奥に進める道が現れているなんて…。二時間近く必死に探しまわった自分が馬鹿みたいだった。

本の守護者との戦闘はどれも苦戦したけどその分達成感があった。これは一周目でのボス戦では味わえなかった楽しみ。近接攻撃禁止はストーリーの中で入れても面白かったと思う。
黄金樹の谷は流石に雑魚敵も強くて、オートで回している余裕は無かった。特に半万能属性で動きが早くて火力も高い敵(名前は忘れた)が厄介で、あれは武器が万能属性しかないエウシュリーちゃんの天敵。

最後のフラロウス戦は30分以上に及ぶ熱戦。ムールムール戦もそうだったけど最初はまともなダメージを与えられるのがエウシュリーちゃんくらいで無理ゲーかと思った。シュリの戦女神の符術が大活躍。

基本はセリカ、カウラ、エウシュリーちゃんの三人で攻撃。あわよくば連続攻撃・貫通などのスキルが発生するように祈る。
シュリは回復・補助要員。敵の攻撃には防御で備えてその後にすぐさま回復。アイテムも惜しげも無く使いまくった。
ヴァレフォルは回復が追いつかない時の補助役。余裕がある時は投擲で攻撃。
撃破時の平均レベルは128。相手のレベル的にもう少し上げるべきだったかもしれない。

フラロウスを撃破するとアリシアの店で各種パラメータを上げる秘石が個数制限無しで購入可能に。これにより各キャラクターの能力差がほぼ0になった。
今まで貯めに貯めた資金を使いまくって主要メンバーの攻撃・防御回数を90前後まで強化。
他にもMランクの装備を全て強化したりして二周目を終了。


・三周目
難易度:エキスパート・エンカウント無し 街勢力:商工会寄り→if(アビルース生存)エンド
クリア時のセリカのレベル200

まだ仲間になっていないリザイラとアビルースの加入を目標に商工会寄りで三周目開始。エンカウント無しなのでかなりサクサク。

メティサーナやルーとのフラグも忘れずに回収して順調に進めていった結果、7章のアビルースに向かう道中に黒い記憶の欠片のようなものが出現した。これは二周目では現れなかったので商工会寄りが条件?記憶の欠片を集めて水晶を壊してアビルースを撃破すると後の会話に変化が。終章のヴィーンゴールヴ宮殿を進んでいる時にイベントが発生して正式に加入。

リザイラ加入イベントは9章で発生。こちらもサリアが使徒化しているのが条件なので、ルドーン撃破イベントがある商工会寄りでないと発生しないと思われる。途中でルーとの会話イベントもあったので仲間にしているのが多分条件。
こうして二人を仲間にして機能開放をコンプ。

EXダンジョンにも再び挑んだがその前にまた散々強化したので苦戦することなくクリア。
その後に初めて慈愛と面恥の楽座に訪れたが、貰える経験値の多さに驚いた。マルウェンの指輪を二つ装備していると敵によっては一度で経験値を9999貰えるし、戦闘も一瞬で終わるのでレベル上げに最適。
154→200までのレベル上げが二時間くらいで終わった。そして満足して三周目を終わり。


・シナリオについて
時系列的にはVERITAの半年後。神採りのアペンドにロカが登場したように、神採りは本作とVERITAの間の物語。ロカのウィルと思しき人物についての発言には思わずニヤリ。

物語としての面白さはZEROやVERITAに比べると劣る。ただこれが悪いという訳ではなく、今回はそういう類のエピソードだから仕方ないという話。大方はプレイ前に予想していた通り。

戦女神シリーズは古神アストライアの肉体を持ち、神殺しと恐れられるセリカ・シルフィルが自身に降りかかる困難と因縁を断ち切り、永遠の時を生き続ける物語であり、この肝として膨大な時間経過と壮大なストーリー展開があると思う。
実際ZEROでは作品内で数百年経過したし、VERITAも神の墓場に閉じ込められている間は現実世界で50年近い時間が経過していた。

ところが本作の場合は一ヶ月弱という、極めて短い時間しか経過していない。舞台になるのも実質一つだけだし、これで話がこれまでのような壮大なものになるかと言われたらそれはまあ厳しい。名目上はあくまで先の戦いで傷ついたセリカの休養なので、そこから話を多岐に分岐させるのも難しかったのかなと思う。

(今回のレベルの上限は200とこれまでに比べて低く、終盤はまともにやるとレベルを1上げるのも一苦労だが、これは作品内で経過する時間の短さを考慮しているのかなと思ったり。
まともな戦闘をしたことがないシュリが一ヶ月と少しでレベル500になって帰ってきたらそりゃエクリアやマリーニャも驚くよね…。)

一応アビルース生存ルートのようなif展開もあるけれど途中とエピローグがちょっとだけ変わるだけで実質的には一本道。ロカの生存・死亡で大きく分岐するのかとも思ったがそんな事は無かった。

作品内での経過時間が短く、ボス戦がかなり楽だったこともあって、感覚的にはあっさり終わったつもりだったのだけど一周目クリアに40時間近く費やしていたあたり、時間を忘れてプレイしていたのだと自分でも驚いた。意識させずに時間を奪い取るあたりエウ作品の時間泥棒は一級品。
「あなたの全て(GW)を盗んであげる♪」

EXシナリオでは三神戦争や機工種族といった、これまであまり語られてこなかった話も出てきたので読み応えがあった。
そして何よりヴァレフォルが可愛い。

後はさらっと触れられた古神七魔神という存在は戦女神Ⅱのあらすじに登場しているので、これはリメイクを意識したものと信じたい。
結局ロカとルナ=クリアの関係はなんだったのか、シャマーラとマリーニャのような転生関係?など今回謎のまま終わった事を明らかにするためにもリメイクには期待したい。(大事なので二回)


・まとめ
戦女神は今でもプレミア化していて、且つ古い作品なので今からやるのは辛いと思っていただけに、今回のリメイクは本当に待望の作品でした。(数年前からやる的な雰囲気は匂わせていましたが)

非常に気の早い話ではあるけれど、このシステムを更に洗練させた戦女神Ⅱのリメイク、そしてその先に控えている完全新作を想像すると今から期待に胸が膨らむ。
今回でアビルースとの決着が着いたので戦女神ⅡではVERITAに登場した???(かつて打ち捨てられたセリカ自身の記憶?)との決着が描かれるのだろうか。「失われし記憶への鎮魂歌」というサブタイ的に。

これが終わったらイリーナの魂を求めて旅立ったリウイ達の物語を描いた幻燐Ⅲなんかも見てみたい。そして再びセリカとリウイが邂逅し、ナベリウスやリタも参戦する完全新作……なんて出たらいいな。自分で書いているだけでテンション上がってくる。
今作でハイシェラの声優が変更されたけど、何とか他の主要キャストが健在のうちに完結して欲しい。

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