dontiさんの「蒼の彼方のフォーリズム」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

一言で言えば青春部活モノなのですが、ルートによって全く別のゲームです。空を飛んで得点を競う独自の『フライングサーカス』というスポーツの話です。圧倒的な演出力で読み手を熱くさせる上手さは素晴らしいものがありました。以下、項目事の感想等。
【グラフィック:90点】
キャラ絵・背景・試合の見せ方等々、全て上質でした。
強いて問題点を上げるとすれば、あまりエロくなかったですね。



【システム:30点】
プレイに関するコンフィグは特に問題はないのですが
贅沢を言えばBGM鑑賞モードが欲しかったですね。

最大の問題は、プレイ開始後、期間を置いてディスク認証を求めるシステムです。
私の場合はプレイ開始後1週間くらいでディスク認証を求められたのですが
それまでの間はディスク無しで起動できることが最高に質が悪いです。

私は事前に情報を知っていたので、ディスクをすぐに取り出せる所に保存していましたが
通常であれば、エロゲはインストールしてしまうとパッケージごと
取り出すのがとても面倒な形で収納してしまいます。
そんなことくらい、エロゲをプレイしたことある人なら誰でも分かるでしょう。

つまり、悪く取ってしまえば、『sprite』というブランドは
明確な意図を持ってユーザーに対して、
奥深くに収納したパッケージを掘り起こしてきて
ディスクを挿入する手間を発生させたんですよね。

正直なところ、こんなシステムにするくらいならば
常時ディスクを要求された方が100倍ましです。

こんなユーザーに喧嘩を売っているようなシステムを採用したブランドに対しては
今後ずっと拭うことができない不信感が付き纏うことでしょう。
ディスクを叩き割ろうかと思う程度にはムカつきました。



【音楽:85点】
曲自体は90点レベルなのですが
『熱い所でボーカル曲を流す』という演出を多用し過ぎており
一部うんざりする場面がありました。



【演出:90点】
フライングサーカス中の見せ方が秀逸でした。
躍動感、ゲーム進行のわかり易さ等々
架空のスポーツにも関わらず、ユーザに自然と理解させつつも
同時に熱くさせる演出は早々出来るものではないと思います。
ただ、前述したボーカル曲の部分も含めて
演出過剰に思える部分はありました。



【テキスト:95点】
個人的に最も評価しているのはテキストです。
とにかく無駄がなく、すらすら読めるのが印象的。
シナリオにも関係してくるところですが
似たような展開が続く箇所はざっくりカットし
飽きを感じさせない構成になっているのが良かったですね。
他のブランドもこのような読みやすい構成にして欲しいところです。



【シナリオ:85点】
賛否両論ありそうなのがこのシナリオです。
とにかくルートによって全く性質が異なるので
全体の評価が難しいですね。


 『みさきルート:95点』
  個人的にはこのルートがメインルートでした。
  最も良かったのは、「みさき」と「主人公」の「恐れ」を
  上手く描いた点ですね。
  人間の弱いところを描く際は、さじ加減が非常に難しいと思うのですが
  ちょうどいい具合に表現されていました。

  また、このルートはシナリオの構成が秀逸で
  1つの部活を2つに分割するという発想が素晴らしかったですね。
  なかなか思いつく設定ではないと思います。


 『明日香ルート:75点』
  誤解を恐れずに大まかに言ってしまうと
  良くある天才のスポーツ漫画のようなシナリオです。
  順当に話が進むのでそこそこ面白くはあるのですが
  ラストの展開が超展開過ぎて開いた口が塞がらなかったのが大きな減点に。


 『真白ルート:80点』
  私が2番目に好きなのがこの真白ルート。
  正統派エロゲルートです。
  青春部活モノと言えば、大体の場合、全てが上手く行って終わりというお約束がありますが
  このルートでは大風呂敷を広げることなく
  あくまで真白の感情ベースで物語が進むため
  真白への思いも募っていくというものです。


 『莉佳ルート:GiveUP』
  霞がシナリオをぶっ壊してしまったので、読む気がしなかったですね。
  「それはギャグで言っているのか?」と突っ込みたくなる展開が続き
  完走できませんでした。
  莉佳自体のキャラと声は悪くなかっただけに
  シナリオが終わっているのがとても残念でした。


【声:85点】
声優さんの演技も一部見逃せない良さがありました。

最も印象的だったのは葵さん(CV緒方恵美)です。
上手く表現できませんが、言葉一つ一つに重みと、
主人公に語りかけているという強い意志や方向性のようなものを感じました。
エロゲなので別撮りだと思うのですが、その中でこの表現はすごかったですね。

また、以前から好きな声優さんの一人である澤田なつさんの演技も良かったですね。
今まで私がプレイしてきたゲームのキャラクター達よりも
可愛さ50%UPな演技で明日香がとても魅力的に見えました。

個別に上げると長くなるのでここで止めますが、その他の方々の演技も概ね良かったです。



【総評】
潤沢な予算と手間に裏付けされた高品質な作品だと思います。
テキストや演出面もほぼ文句の付けようのない出来で
比較的万人にオススメできる名作だと思います。

ただし時間差ディスクチェックを導入したことは絶対に許さない。

基本(92点) - 時間差ディスクチェック導入(-7点)=85点
としています。
新品/中古アダルトPCゲーム販売 通販ショップの駿河屋

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