Lumis.Eterneさんの「人魚の涙」の感想

俺得その4 人魚の涙
俺得1から3では、パソコンの美少女ゲームの最初期の作品を3作ご紹介しました。
で、このあとどんな作品をご紹介したらいいかなあと、色々考えました。単純に年代順に紹介しようとも思いました。
しかしですねえ、年代順に紹介するとしばらくロリゲーが続いちゃうんですよ。
その理由は「俺得その3 ロリータシンドローム」をお読みいただいた方ならわかると思うのですが、当時は時代状況として

  美少女 ≒ ロリータ

で、
しかも1982・1983年という年はロリコンが大ブレイクした年だったんです。
ですから、美少女ゲームファンの認識でも

  美少女ゲーム = ロリコンゲーム

だったんですよ。
もちろん、光栄のように独自の路線を突き進んだメーカはあったんですが、光栄の「オランダ妻」とか「団地妻」とかって
今から考えると一体どんな人を対象としていたのかよくわからないほどニッチな分野だったわけです。

それで、このまま当たり前に年代順に作品を紹介していくと似たような傾向の作品ばかりが続いちゃうんで、
書く方としても飽きちゃうんですよね。
なので、ここからは年代とか関係なく、気の向くままに書いていきたいと思います。ですから、時代的には結構跳んだりしますけど
許してください。



人魚の涙(帝国ソフト)

パソコンゲームファンの間で「日本初の同人ゲームは何か?」ということが話題になる時、必ずといっていいほど名前が挙がるのが
この「人魚の涙」という作品です。
確かに、自ら「同人ゲーム」を名乗った作品としてはこの作品が最初かもしれません。
ただし、私自身はコミケットや地元の即売会などで、これ以前(多分1983年12月)にカセットテープでゲームが頒布されてたのを
見たことがありますし、そのうちのいくつかを実際に買ったりもしました。
ただし、それらの作品のほとんどは内容的にはかなりひどくて、果たしてゲームと言っていいのかどうかさえも怪しいようなものでした。
まともな非商業作品で、これより早く発表されたものといえば、誰得シリーズでも紹介した「ONION SOFT」というサークルの
「まじゃべんちゃー」とかだと思います。ただし、このゲームは「同人ソフト」を名乗ってはいなかったと思います。



このゲームは、タイトルからもわかるように「人魚の涙をぺろぺろなめるアクションゲーム」です・・・うそですよ!
冗談でもこんなこと書いて本気にされたら困りますんで、速攻訂正しときます。

実際は、勇者が旅の途中で人魚の頼みを聞いたり助けたりするファンタジーAVGです。
システムは、当時としては主流の「コマンド入力式」です。「ミル」・「ハナス」・「タタク」などのコマンドをカタカナで入力する
もので、今の感覚ではかなり難しいと思います。

絵は、当時としては大変綺麗で、ゲームとしての出来もかなりいいと思います。はっきり言って、当時は商業ゲームでもこれよりも
出来の悪い作品はたくさんありました。
実は、それもそのはずで、このゲームはのちに美少女ゲームの金字塔とまで言われた名作ゲーム「カオスエンジェルズ」を作ったスタッフが
何人も参加しているのです。カオスエンジェルズをやったことのある方だったら、この「人魚の涙」の絵を見ただけでもピンと来る
のではないでしょうか。
なお、このサークルさん製作のゲームとして、九十九電気から「魔法使いの妹子(デシ)」という作品も発売されましたが、
こちらもなかなか出来の良い作品だと思います。
また、魔法使いの妹子の続編として「魔法使いの妹子Ⅱ」が帝国ソフト名義で発売されました。


玉石混交というのはどのような分野でもあることですが、当時の美少女ゲームでは特にこの傾向が強く、まさに「やってみるまでわからない」
状態でした。そして、同人ゲームにおいてはさらにすごくて、「ダイヤの原石」があたる可能性もありましたが、へたをすると
「ヘドロ」をつかまされる可能性もあったわけです。
そんな中で、このゲームを作った帝国ソフトやマジャベンチャーを作ったONION SOFTのように常に良質なゲームを提供してくれたサークルさんが
あったからこそ、その後の同人ソフトの隆盛もあったのではないかと思うのです。




ここからは、以前誰得シリーズで話題だけ振っておいて、自分でもすっかり忘れていたことを解決しておきます。

誰得シリーズの中で、「自分的エロゲー三大ミステリー」というのを書いたことがあります。
それは、

  ① きゃんバニシリーズ、謎の空白。

  ② 呪いのエロゲー「学園天国」。

  ③ 謎の同人ゲー「Pretty Girl」。

というもので、このうち①は未だに未解決で、たぶん永遠に謎は解けないでしょう。
②については「誰得第25弾」で解決済みです。
そして、③のことをすっかり忘れていたのですよ。「いつか書かせていただきます」なんて言っておいて!

それで、ちょうどいい機会なので「Pretty Girl」という同人ゲーについて書いておきます。

このゲームは、私が1986年夏に参加した地元の同人即売会で手に入れたゲームソフトなのですが、一体なんというサークルさんが
作ったのか全くわからないのです。
このゲームは、当時としては珍しくPC-6001用にカセットテープで頒布されていたのですが、どこにもサークル名が書いてないのです。

上の文章の中で、「当時の同人ゲーは下手をするとヘドロをつかまされる可能性もあった」と書きましたが、まさにヘドロそのものとしか
言いようのないソフトがこのソフトなのです!
世の中にはひどいソフトというのは数多くあります、しかしその多くはいわゆる「バグゲー」と呼ばれるもので、バグのためにゲームが
続行できないというものが多いと思います。

ところが!このソフトにはバグと思われるものは何一つないのです!
バグが一つもないのにもかかわらず、ここまでひどいソフトというのは私のエロゲー人生の中でもほとんど唯一だと思います。
あの「やきにくくりぷうぴ」でさえも、このソフトを基準にして採点したら80点くらいつきそうです。

この文章を読んでくださっている方の中には、私がかなりオーバーに書いている、と思う方もいるかもしれません。
しかし、私はこれっぽっちもオーバーに書いていません。それをわかっていただくために、このソフトの内容を出来るだけ忠実に
再現してみました。


  ゲーム開始
 
    ↓

  >スペースヲオシテ        8 (←謎の数字)

    ↓

  >385             8 (←謎の数字)

    ↓

  >ザンネン   (BEEP音)    8 (←謎の数字)


解説:ゲームを開始すると「スペースヲオシテ」と表示されます。
   スペースキーを押すと、「385」のように3桁の数字が表示されます。
   「ビー」とビープ音がして、「ザンネン」と表示されます。
   どうやら外れだったようです。
   その間、なぜか右側に「8」という謎の数字が表示されています。

   何度も挑戦しているうちにやっとあたりが出たようです。

  >スペースヲオシテ        8 (←謎の数字)

    ↓

  >555             8 (←謎の数字)

    ↓

  >アタリ!   (BEEP音)    8 (←謎の数字)


解説:「555」という数字が表示されたあと、「プッ」というビープ音が鳴り、
   「アタリ!」と表示されました。
   どうやらぞろ目の数字が当たりのようです。
   一体、何が起こるのでしょうか。

  >ハズカシイ           8(←謎の数字が点滅)

    ↓

  >ヌガサナイデ          8(←謎の数字が点滅)

    ↓

  >ワタシノオッパイキレイ?    8(←謎の数字が点滅)

    ↓

  >スペースヲオシテ        8(←謎の数字)

解説:最初私は、何がなんだか全くわけがわかりませんでした。
   そして、何度もやってるうちにやっとわかったのです。
   右側に表示されている「8」というのは女の子のことで、
   これがこのソフトのタイトルである「Pretty Girl」なのです。
   この「8」が点滅しているのは、女の子が服を脱がされている様子を表しているのです。

このソフトは、これが全てです。
このソフトのプログラムはBASICで組まれていましたので、「list」と打ち込んだらプログラムが表示されました。
なんと、32行しかありませんでした。
私はこのソフトを下回るひどい内容のソフトに、これ以降出会ったことがありません。
ですから、これが私が今までに出会った最低のソフトだと思います。
これを1000円で売るなんて信じられません。

Lumis.Eterneさんの「人魚の涙」の感想へのレス

>スペースヲオシテ        8 (←謎の数字)

これで1000円はちょっと、厳しいですね。
プログラミング入門本の例題5くらいで出てきそうな感じがしますw
しかし1文字で女の子を表そうというその気概は嫌いになれないところもあります。
自身ではなく人様の体験だからこんな事を言っていられるのかもしれませんが…

いやでも確かに 8 という数字は微妙に女の子っぽいような気がしますしね。丸っこいところがなんとなく。
当時既にAA文化があったのかどうか気になるところです。

人魚の涙はググったら画像があったので見てみました。
思っていたより普通に見れる可愛い絵でしたw8色ってやつでしょうか。
1984年/コミケ26か…30年近く昔の話になるんですね…
2013年01月24日02時10分37秒
4Dさん、お久しぶりです。レスありがとうございます。

この頃って「パソコンソフトで簡単に小遣い稼ぎ」と考える人が結構いた、ということ
なんでしょうね。そう考えると、なんかさびしいです。
でも、この時は内容自体のひどさもさることながら、こんなのにBASICで32行も使ってることに
驚きました。

  俺だったら20行で書いてみせる!

なんて思いました。
まあ。このソフトの唯一の救いは、メディアがカセットテープなので、他の用途に
使いまわせることでしょうね。
私の場合は、後々のことを考えてそのまま残していますが。

そういえば、日本最初のAAって何でしょうね。
これでないことは確かだと思います。

人魚の涙のCGは、当時の商業ソフトと比べても遜色ないと思います。
デジタル8色であることを考えると、十分だと思います。

1984年・・・今から28年前ですね。
この頃のコミケって、色々問題もありましたが、すごく面白かったです。
2013年01月24日21時54分05秒

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