えびさんの「つい・ゆり ~おかあさんにはナイショだよ~」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

絵22+文17+音17+他05 中途半端としか言いようがない。
eye★phonは、株式会社ランバ・アミューズ傘下のブランドということで、Cycなどと
は姉妹ブランド的な位置づけになります。
乙女ゲー系のMIOブランドや、ロープライス異種姦系のCYCLETブランドなど、ブラン
ドの性質特化と細分化の一環として、立ち上がったブランドと見て良いでしょう。
ただ、デビュー作は“方言モノ”で、第二弾がこの『つい・ゆり』という百合モノと
いう事で、今ひとつブランドの方向性が定まらないというか、むしろそういうどうい
う枠組みで出していくべきか悩ましいモノを、雑多に扱うための受け皿なのかもしれ
ません。
さて、そんな迷走というか、大人の事情というか、色々あって2013年夏発売予定だっ
た本作品は、立ち絵やギャラリーなど公開されておきながら、発売延期を経て2013年
冬に、一旦、企画が凍結状態となり、2015年冬に突如、再始動発表となって、2016年
春に晴れてお目見えしたという経緯があります。

うーん、これは地雷臭がしますねw


映像面・・・
cosmicによる原画の可愛さと安定感、淡いパステル調の色指定、主張し過ぎない落ち
着いたエロゲ塗り。
演出面こそ、物足りない部分はありますが、ミドルプライス帯としては、立ち絵のパ
ターンや一枚絵の枚数など、コスパも悪く無いかと。

数少ない欠点を上げるなら、非攻略なサブキャラの方が、ボクの好みだったくらいで
しょうかw


*音楽/声優・・・
先に述べましたが、株式会社ランバ・アミューズ傘下のブランドということで、BGM
群は一部(?)が使い回しです。
当方では、『妖神鎮め』との一部一致を確認。他にも『駄作』とも共通があるようで
す。
コスト削減の手法として、汲める部分はあるのですが、せめてCYCLETブランドの作品
との共用は避けて欲しかったところ。
もっとも、両方の作品では、かなり毛色が異なるので、本来なら同一ユーザーが両作
品に手を出す事の方が、想定外なのかもしれませんがw
ともあれ、BGM自体は、全体的に無難な印象でしたが、主題歌『Locus』はなかなか。
折倉俊則feat.瀧沢一留というコンビは、MIOブランドでは定番の組み合わせのようで
す。

キャストも、概ね無難といった感はあり、どちらかと言えば、過去作を思い出して見
ると橘まおは双葉役の方がハマったのではないかと思ってしまいました。
手塚りょうこは、流石の上手さを感じる部分もあったのですが、サブキャラであるの
で控えめな演技にも思えて残念。


シナリオ・・・
らぶらぶあまあまな百合ゲーだと思うなよ!

と言った感じに、鬱バッド・エンドが用意されているのですが、正直、要らなかった
ように思えます。

全般的に描写が浅く、テンポばかりが良いので、辛く重苦しいシーンでも、軽く流し
読めてしまうのが、読んでいる方としては、悪い意味で辛くなってしまいます。

前半は、二人がお互いの恋心に気付くまでの間に、二人のそれぞれの視点で物語が進
み、その中の選択肢によって後半のルートが分岐します。
二人が互いを思い遣る心のバランスが取れていればハッピー・エンド、どちらかに天
秤が傾けば、バッド・エンドとなります。
なお、この天秤は、ゲーム内でステータスで温度計のようなメモリ付きの指標で確認
できるので、選択肢を選んだらメモリがどちらに振れるか確認しながら進めると、攻
略は簡単でしょう。

完全にバランスが取れている状態(おそらく、±1メモリまで)なら、甘々なハッピ
ー・エンド。
±4くらいなら、ハッピー気味のノーマル・エンド。
±5以上なら、どちらか傾いているヒロイン側のバッド・エンド。

前半のこの選択肢が問題で、どちらを選んでも前半の基本的な展開には影響しないの
ですが、それならそれで選択肢直後のショートエピソードに、もう少し差を付けて欲
しいのですが、それもない為に、選択肢を選んだ意味が、先のメモリを調整するため
だけの作業に成ってしまっています。
メモリによる親切設計を止めて、もっと前半部分のエピソードでも選択した事での変
化を印象づける演出が出来ていれば、ヒロイン達の葛藤に共感でき、またそれ故に、
後半のハッピーにもバッドにも、意味が出てくるのではないかと思うのです。

そこをちゃんとしないのなら、一本道でらぶらぶハッピー・エンドだけで、良かった
ですよ、ボクは。

鬱展開自体も温めというか描写不足というか……
割りとあまりADVゲームとかに触れていない若い子なら、こういう可愛い絵柄でハッ
ピー/バッドの構成とか、ショッキングな作品が受けたりもするのかもですが、これ
くらいのモノを、今更、18禁であるエロゲとしてやられてもなー、と。

締めこそ、もう一つ締まらない感はあったものの、ハッピー・エンド自体は微笑まし
く描けていたと思うので、余計に残念です。

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