OYOYOさんの「大犯盛 ~痴態を曝け出した人妻たち~」の感想

名前も見た目もマスコットキャラも、まんま触手。そんな触手ブランドSYOKUが放つ第二弾は、触手とは縁もゆかりもない人妻モノ。何じゃそりゃと内心突っ込みを入れつつも、終わってみると楽しく遊べた。ただ、人妻ゲーと見ると物足りないかもしれない。なお、発売日は11月22日(「いい夫婦の日」)。狙ったのかしら。
スーパーマーケットのドキュメンタリーを撮る主人公・曳舟亨。彼は裏でスーパーの不正を暴くという密命を帯びていた。しかし途中から本業・AV監督に目覚め、仕事そっちのけで関係者のハメドリAV(素人企画)撮影に方向転換。奥様方に「出演交渉」を始めるのだった。

人妻凌辱というと粘ついたイメージと裏腹に、股間にバナナやキュウリをつっこんでみたり、女体盛りをしたりと作風はコメディ調。ノリを支えるのは亨のプロ根性と、相棒・乃々果の存在だろう。

この亨くん、AV撮影優先で人妻に大した思い入れが無い。最初など「人妻ばかりと言うのが少々おもしろみには欠ける」と言い出す始末。色恋に走ろうとか寝取ろうか、踏み込む姿勢を全く見せず、始終突き放した態度を貫く。そのためハードな攻めや調教も、さほど深刻に見えない。

そして本作のキモは、唯一の非人妻キャラ乃々果。亨を助け、手掛かりを与え、時には亨の代役を果たしてみせる。探偵小説のワトソン役と言ったところだが、無個性な助手と違い、型破りな言動で亨を驚かせ、ユーザーを楽しませてくれる。

この手の低価格凌辱作品では、尺の都合上どうしてもキャラがプロット進行のための装置になってしまいがち。だが乃々果は、歯車役をこなしながらも、小悪魔キャラとして活き活きと動きまわり、作品に適度な活気と緊張感を与えている。演技の幅が広い芹園みやさんをCV起用したのも慧眼。ヒロイン勢でひときわ輝いている。惜しむらくはそんな彼女がすんなりと靡いてきてしまうところ。もっと掛け合いや駆け引きを全面に押し出し、なかなか堕とせないラスボスになっていれば魅力倍増だったのではなかろうか。

Hシーンは39。CG40枚。シチュが分割でシーン登録される。薄味ながらバリエーションは豊か。メリハリも効いている。お尻・輪姦・乱交(ハーレム)あり。腹ボテは無し。中でも唯花と百合美のババ……年上コンビが秀逸で、高慢ちきな人妻を文字通り這い蹲らせる満足感を与えてくれた。愚息も大満足である。

特筆すべきは、一部シーンで痴漢モノのようなゲーム形式が導入されていること。選択肢でヒロインを絶頂に導けないとBAD直行(ヒロインの反応ですぐ成否が判るうえ毎回Qセーブできるので難度は低い)。相手を手込めにしている感じが増し、個人的には歓迎だった。どうせならもう少し本格的(マウスでグラフィック上の部位にタッチするとか)でも良かったくらいだ。

テキストは軽快で読みやすい。誤脱も許容範囲内。また通常会話時、頻繁にカットインが入る。たとえば柚美と話している状態で亨がお尻に視線を向けている場合、暗いカットインで柚美の正面絵が、明るいカットインでお尻のアップが表示される。臨場感を演出する効果的でユニークな手法である。最新技術に頼らずともちょっとしたアイディアで変化をつけようとする姿勢はぐっとくる。

一方、短所も割とはっきりしている。たとえばシステム面。ウィンドウサイズがアスペクト比固定のフルスクリーンとウインドウの2択。また、スキップ機能はあるもののCTRL等での任意スキップができないなど、少々不自由を感じる。

最大の問題は、ヒロインに設定ほどの人妻らしさが感じられないこと。旦那の影は見えず、子どもが出てくるのも百合美だけ。こずえに至っては人妻なのに処女で、処女膜を破ろうものなら大変なことになる(笑)。絵姿も年齢を感じさせず、設定に実感を持たせるような描写が余りに弱い。こだわりのない私ですらそう思うのだから、況や人妻スキーをや。訴訟沙汰を恐れて迂闊なことができない亨くんの苦しい立場は解らないでもないが、旦那と電話させるとか、もうちょっと人妻独特の色気や背徳感を押し出す手はあった。低価格路線はシチュこだわってナンボというのが私の持論だし、特に本作のようにターゲット属性を明確に打ち出している場合は尚のことその属性にフィーチャーすべきだろう。

キャラ個別ED等は無し。前述した通り亨の立場上これはこれでアリと思うが、なまじキャラが立っているぶん物足りなさを感じるかもしれない。私も本音を言えば、彼女たちのその後を少しくらい見てみたかった。ボリュームに対してキャラ数5というのも、掘り下げが浅くなった原因だろうか。

とはいえ総じてバランス良く作られていて好印象。乃々果の頑張りもあって実現した、楽しいノリが実に良い(特に百合美とのラブHを終えた後の亨のセリフは余りに見事で拍手してしまった)。贅沢を言えばどこかしら一点突き抜けたところが欲しかったが、それは次に期待だろうか。

なお、ディスクの「omake」フォルダ内にOPテーマ「Sweet Desire」をはじめ様々なデータが入っていた。見落とすと何となく勿体ないので未チェックの方はご確認あれ。

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