kei1004さんの「オフライン少女」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

グラフィック・楽曲・演出のクオリティが高く、その点は満足できました。ヒカリン最高!そして、ヒカリン以外のBADEND(個別ルート…?)は(CG以外)「見ない」ことを強くオススメします。
舞台は大阪日本橋。
アプリ開発、ロードビュー、アイドル、南北ジオフロント計画…様々な要素が絡み合い、一つの物語となってゆく。
現地を訪れたことはないですが、背景はおそらく写真を加工したもの?で、雰囲気がよく出ていたと思います。
登場したアニソンカフェ「アルカディア」は実在のお店みたいですね。
リッカを取り巻いて進んでいった本筋の話は、つっこみどころもあり特別すごい話ではなかったものの、
グラフィック、演出、音楽、なにより個性豊かなキャラクター達(方言キャラ多し、どのキャラも違和感なし!※関西圏の人間ではない奴の感想です)に支えられて、さくっと読み進めることができました。

そして絵が可愛い。
主線太めで少しほわっとした雰囲気。強いてあげるならこ~ちゃ、べっかんこうあたりが少し近いかな?って感じ。
全体通して崩れも見当たらず、とても好みでした。

さらに楽曲のクオリティが高い。
OPムービーを見たら、演出も相まって惹きこまれることでしょう。
ラストのライブシーンも良かったです。

グラフィック・楽曲・演出・キャラクター。
どれも自分好みで満足のいく作品でした。




ええ、個別ルート=バッドエンドを見るまでは…

※実際にプレイした順は、チサト→ユズ→トゥルー→リッカ→ヒカリン だったので、
 途中で「えぇ……」みたいな気持ちに襲われていました。


この作品の最大の問題点は、「雰囲気ぶち壊しバッドエンド」です。
まあ、適当なバッドエンドがブチ込まれている作品なんて山ほどありますよね。ブツ切りだったり。超展開だったり。
ただ、今作はバッドエンドが「個別ルート」なんです。誰かとフラグを立て、エロ(局部見えず、激薄)を見たらバッドになります。
リッカですらそうです。トゥルー(というか、物語の本筋。ナユタがリッカとくっついて終わる)でのHシーンはありません。
まあ、エロ薄の作品だとそういうこともままありますよね。形だけエロのための変なエンド。

しかし。
そのバッドエンドがみんな胸糞悪いんです。
何故かしらんが唐突にナユタが豹変し、すっっっごく気持ち悪くなる。
あるエンドではH後に賢者モードになり何もかもがどうでもよくなり。あるエンドでは性欲に溺れ。あるエンドではストーカー化。
わけがわからないよ。
本筋を読む限りではどもりすぎのヘタレ気味主人公だなあで済みましたが、バッドエンドのせいで印象が最悪。
どうせエロを入れるための適当エンドにするんだったら、いつの間にか問題が全部解決している超ご都合主義ハッピーエンドでもよかったじゃないですか。
本当にわけがわからないよ。
それらのせいでせっかくの良い雰囲気がぶち壊しとなり、本筋に戻ってからももやもやが残ったままでした。

というわけで、自分は個別はそもそも「見ない」ことをオススメします。スキップしてCGを見ればそれで十分。
どうしても見たいというなら…、本筋をクリアしてから、がいいと思います(それはそれで後味悪いでしょうが)。
唯一、ヒカリンルートだけは挿入歌もあり、スキャンダルが起きても前向きにアイドルを続けるヒカリンが素晴らしいので、胸糞だけど見てもいいかも。
ナユタストーカー化はこのエンドなのですが、ヒカリン、そんなやつ捨てて大正解だよ!


本筋についても少し触れましょう。
リッカが実は市長の隠し子で政治的な思惑があってイーグル社ともなんちゃらかんちゃら~というシナリオ面は無難なものだけれど、
クライマックスでライブシーンをきちんと描き、場面を見せることには成功している。

>同じ時、同じ街にいた若者達の陰と陽、友人・親子の『絆』、そして『言葉』が、
>音となり、メロディーとなり、歌になる。
(公式のストーリーより引用)

というテーマを描いていたことは伝わりました。
ただ、弱かったなあと思うところもいくつか。


まず、チサトについて。
ナユタと交互に視点が描かれて主役クラスか?と思わせておいて、ラストシーンで便利屋のような働きをする程度…
チサト視点が不要だったとは言いません。主人公達との交流や、音楽、家族の絆など、要素としては確かに必要な存在だったけれど、
色彩がないなんてご大層な設定まで必要だったかなぁ?と思いました。
もちろんきちんとルートがあれば良かったんですが、前述の通りチサトの内面に踏み込むとバッドにしかならないので…
父母との和解(というか単純な話し合い)もアッサリ終わっちゃいましたしね。

次にリッカ。
実父のあれこれを知らされ気持ちがうまくまとまらないときに、伯父=義父の日記と、義父が幼い自分と笑って写っている写真を見つける。
今まで育ててくれた義父への想いを自覚。その想いを胸に、仲間とともにステージで歌いきる。
この流れはいいんですけど。
この「義父さんのために」が、なんか唐突に出てきたように感じたんですね。
今そういう話だったっけか?と…。
えーと、うまく説明できないんですけど。
確かにリッカは伯父とはあまりうまくいってなかった。
でも実父側の騒動のごたごたがメインとなってしまい、伯父との話はそこまでピックアップされていなかったんです。
だから感動する場面のはずが、疑問が先にでてきてしまった。
伯父とリッカの決定的なすれ違いを描く→実は伯父=義父はリッカのことをめちゃくちゃ大切に思ってたんだよー→義父さんのために!
というベッタベタな展開くらいでよかったんじゃないかと。
いや、構造的にはそうではあったんですが、どうもうまく入り込めませんでした。

最後にもう一つ。唐突に出てくるポエムについて。
ナユタやその他人物が、唐突にポエム的な台詞を言う。
もちろん物語ですから、詩的な言い回しはアリでしょう。事実、ハジメあたりはうまくマッチしていたはずです。
しかし特にナユタのそれは明らかに浮いていました。
例をあげると、(これは個別=バッドでの会話ですが)

チサト「誰も、何も、私を覆う闇に光なんて差してくれない……」
ナユタ「俺でよければ、チサトの闇を照らさせてくれ……」
   「チサトの中に俺を入れてくれないか?」
   「俺たち、ひとつになるんだ……」

これを真面目な顔して言うもんだから正直笑いました。
(この時点では)真面目なシーンだったのでこういうノリか~と流しましたが、もう少し何かあったんじゃないかと…
本筋ラストにも、ナユタはリッカに俺は何日間なんちゃら秒好きだった!みたいなことを言うのですが、上手いこと言おうとして明らかに滑ってます。
これが作中でも何似合わないこと言ってるのと笑われて滑った(けどリッカの心には響いた)というならわかります。
でもそういうのはなく、ロマンチックな台詞として話が進む。やっぱり笑いました、合わなかったです。
まあこの点に関しては自分が冷めているだけかもしれません。



総括。
グラフィック・楽曲・演出は同人とは思えないクオリティでしたが、全体を考えると70点前後の評価が多いのも妥当、という感じです。
自分としましては、個別で本当に胸糞悪くなりはしたけれど好みの部分も多かったし、何よりもヒカリンという存在に敬意を表してこれくらいの点数で。
女キャラは皆かわいかったんですが、ヒカリンはドストライクでした。
アイドルであることにプライドを持ち、強気だけれど決して過度にツンとしてはおらず、仲間やライバルにもきちんと向き合ったうえで、夢に向かってただ真っ直ぐに進み続ける。
こういう自分をしっかりと持ったキャラに弱いんです。
CVもバッチリ、とても魅力的なキャラでした。ヒカリン最高や!!!!!!


(ヒカリンに限らず、CVはほぼ全員素晴らしかったです。リッカとチサト役の人のみここに登録されていましたが、その他はよくわからない人が多いです。おそらく別名義でしょう、声優に詳しくないので情報が欲しいですね)
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