isumiさんの「first complex」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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【女性向け】目を閉じて耳を塞いで、それでも一歩ずつでも歩いていこう。大切な、大好きな人と一緒に
ここは来良瑞学園――。
ここが私のこれからの生活の要。
そして、新しい人生の幕開け。


両親の都合で新しく来良瑞学園に転校してきた神坂実幸(主人公)。
両親も家に滅多に帰ってこない。友達もいるかいないかわからない。心のよりどころは可愛がっていた猫のハヤテだけだった。
前髪でいつも自分の顔を隠して、慎ましやかに、かつ地味に……そう暮らして行くのがなによりも安心が出来た。それが、自分を守る唯一の城壁だった。
しかし転校初日に、校則違反としらず、髪型に関して注意をしてくれた人の手を思い切り振り払ってしまう。その人は実は、冷酷無比と名高い生徒会長で……!?
内向的な少女が送る、引っ張られるような疾走純愛ラブストーリー!

(以上、作品紹介ページより抜粋)
ある事情により顔を見せることに異常な恐怖感を抱いてしまった内気な少女が周りの人によって変わっていき、恋をしていくお話。
主人公の変化はまるで娘の成長を見守るような父親の気分が味わえ、そして攻略キャラとのぎこちなかったり不器用だったりするやり取りにはニヤニヤできるのですが……。
以下は各ルートの感想です。詳細はそこで。

・志水ルート
当て馬当て馬アンド当て馬。胃が痛い!
当然主人公と攻略キャラと当て馬キャラという図式ならば、当然主人公は攻略キャラとくっつくわけですよ!
はなっから当て馬キャラはあくまで当て馬キャラでしかないのですよ。
で、その当て馬キャラが鼻持ちならない子だったらいい気はしませんがまだ見ていられる気がします。
しかし本作における当て馬キャラはですね、今までの主人公を変えてくれた本当にいい子なのですよ。
見ていて本当に辛かったです。だって攻略キャラの気持ちは完全に主人公に向いているわけですし……。
あそこのシーンでは裏切り者と叫んでひっぱたいてくれたほうがどんなに気が楽だったことか。
そしてその当て馬展開を抜けてもさらに待ち受けるのはまたもや当て馬展開。
その前の志水の行動に唐突さがありいい感情が抱けず、正直言って向こうのほうが魅力的でした。
それにしてもこのルート、思い返してみると別のキャラルートのような錯覚を覚えてしまいました。
どっちかというとトゥルーよりも1番目のノーマルルートにくらっときてしまいましたし。

・蔀ルート
2通りの展開があるのですが片方のルートは上と同じく読んでいて辛かったです。
そもそも三角関係というのは片方を選べば片方が泣くという図式が確定していて(みんな仲良しお友達エンドは論外)、そのため片方と仲良くすると片方の顔がちらつきます。
それとこのルート主人公の鈍感っぷりがちょっとシャレにならない、それこそカマトトという単語がちらつくレベルで他のルートとの落差が激しく評価がだだ下がりしました。
それと同時に三角関係の片割れの評価も……。
すべてのルートをプレイしてみるとどうしてあのような行動に出たのかはわかるのですが、それで主人公の気持ちを無視しているようで、どっちかというと負けたくないという気持ちが前に出ているようで少し不快でした。
もう一つのルートは艶さが4ルート中一番でした。特にキスシーン。
キャラクターはいいのですがシナリオ展開に泣かされたキャラでした。

・灰原ルート
異質。多分ツンデレキャラだという第一印象を抱くと思います。
しかしこのルート自体どす黒く、彼自身もツンデレという言葉で片付けるにはどす黒く醜く、抱えている闇は底知れないです。
後半は学園物、しかも全年齢ではなかなかに重い展開ではないでしょうか。
だけど主人公が彼のために何かしようとする献身っぷり、そして不器用な歩み寄りは見ていて微笑ましく、微糖ながらもしっかり甘さを堪能できます。
他のルートでは攻略キャラに主人公が引っ張られるようにして変わっていくという感じでしたが、このルートでは主人公が自分で立ち上がって引っ張り、引っ張られながら変わっていくという感じで楽しめました。
会長シナリオに次いでお気に入り。

・一寸木ルート
仏頂面、無愛想萌え!……は置いておいて、第一印象最悪からの恋愛っていいですよね。
このルートでは主人公の根源に関わる部分が明かされていきます。
無愛想で厳しい会長にビクビクしつつ、でもそれだけじゃないことにドキドキして……と主人公の心境の変化が微笑ましいです。
告白が終着点ではなくそこからお互いをさらに知っていくという展開がいいですねぇ。
会長も会長で主人公の何気ない言葉に顔を赤らめたりと、勝手にやってろよーもーとこっちまで幸せな気分に。
ただ中盤以降のシリアス展開は最後の方が二人の問題ではなくもっと大きな問題になってしまい、ちょっとそれてしまった感はありますが、安西先輩のかっこ良さで相殺といったところでしょうか。
それにしても普段甘いセリフを言わないキャラからの甘いセリフはこっちまで照れてしまいますね。


と、以上のように非常に萌えて萌え転がってニヤニヤしてしまう部分と、萎えのビッグウェーブが押し寄せてくる部分とがあり評価が難しい作品でした。
多分私が三角関係や当て馬展開を苦手としているというのもあるからでしょうが。
しかし主人公の一生懸命さ、そして灰原ルートの微糖ながらもしっかり甘い展開、そして会長の不器用・仏頂面萌えの破壊力は素晴らしくニヤニヤプレイできトータルでは大満足でした。
そして最後に本作一番の不満点を呟いて終わりたいと思います。


……なぜ渡良瀬君が攻略できない!!!!!!!
共通ルートでは出番が多くて、地味ながらも主人公の変化にいち早く気づいてくれて、ほとんどのルートで陰ながらサポートしてくれる……なのになぜルートがない!
志水ルートでの存在感は彼が攻略キャラと言っても過言ではないでしょう。
ましフォニで沙凪が攻略できず嘆いている方の気持ちがようやくわかりました。
FDを切に希望します。

(点数の内訳:基本点75点、ニヤニヤ+3点)

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