Predawnvagabondさんの「九十九の奏 ~欠け月の夜想曲~」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

素材は良かったのだが、それを生かしきれていなかった。
九十九神を主軸とした伝記的な設定は非常に良かったのだが、素材の良さを十分に生かせていなかった。

まず、残念なことの1つとして、九十九神と人間の関係が中途半端だと感じた。
伝記的な恐怖感や神秘性を重視するのか、九十九神と契約した人間たちのバトルを重視するのかもう少しはっきりした方が良かったと思う。

その反面、主人公の欠けた記憶や、謎が徐々に埋まっていく部分は良かった。
それと、九十九神と人間の対比が印象に残った。

ただ、良かったことは間違いないのだが、必要最低限の説明しかされていないのは残念だった。
大体の謎や、登場人物の意図、思惑は解明されるのだが、物語を深めるためにもっと、設定を掘り下げて欲しかった。
例えば、主人公が白蛇の九十九神の契約者として選ばれた理由や、全部で12体出てくる九十九神が何故、干支にちなむのか、といった理由付けが欲しかった。
他にも、扱いの軽いというか、描写の少ない九十九神もいたりと、もう少し色々と説明してくれれば、もっと世界観は深まったと思うのだが。

シナリオは基本的に一本道で、ヒロイン毎のシナリオの差は少ないのだが、回想やCGやバッドも含むエンドを見ようとするなら、何度も同じシーンを読む(スキップする)必要があり、煩わしく感じた。
ルートの分岐も結構適当な印象で、選択肢次第では、一周で攻略ヒロイン3人と体の関係を持つことも可能である。一応、複数ヒロインと関係を持つと、若干エンドが変わるので、何も考えてないわけではないと思うのだが、回収するとするなら、何週もする必要があるので、結構な作業である。
選択肢も多く、何度も同じ場面を読むのは苦痛だと思うので、個人的には攻略サイトを参照しながらプレイした方が良いと思う。
コンプリートするのにそれなりの労力を要したので、忘れてしまいそうだったが、全体のテキスト量はフルプライスとしては、少なめだったと思う。

Hシーンは玉梓を除けば一応全員あるのだが、きちんとしたENDがあるのは、伏姫、愛那、花蓮の3人だけである。

また、誤字が結構目立つ。助詞の間違いといった小さなものから、酷いものだと、主人公が女言葉で喋るものまである。


キャラクターは魅力的に描かれていた。
伏姫の日常と、真面目なシーンでのギャップや、にこやかな愛那の裏に隠されている闇、花蓮の素直になれないが故の主人公へのイタズラなど、ヒロインの描写は良かったと思う。
残念ながら攻略ヒロインでは無いのだが、義姉の鳴も非常に魅力的だった。
ただ、伏姫と鳴の二人を除けば、出番が少なかったのが残念だった。
基本的に、主人公、鳴、伏姫の3人で事に当たることが多かったので、せめて、メインヒロインである花蓮や愛那には、もっと出番が欲しかった。


グラフィックのクオリティは素晴らしかった反面、CG枚数は全部で67枚と少なかった。
出来が素晴らしかっただけに、少ないのが余計に悔やまれる。
普通の立ち絵の他に、愛那にのみ、非常に可愛いSD立ち絵があるのだが、他ヒロインにもSD絵が欲しかった・・・。

Hシーンは全部で16回。
内約は伏姫3回、愛那4回、花蓮4回、鳴1回(自慰シーン)、聖月1回、聖月&李砂のレズプレイ2回、公式のHP上には紹介されてない美琴1回。
ただし、メインヒロイン3人もオーラルのみというシーンもあるので、本番まであるHシーンとなると1~2回である。

システム面では、フルスクリーンでもそこまでゲーム画面を大きく出来ないのは残念だった。
それと、スキップを多用しなければならないような構成なので、シーンジャンプが欲しかった。
演出は素晴らしく、特に玉梓が初登場するシーンは非常に良かった。


・総評
設定や、世界観は良かったのだが、それが生かしきれてないと感じた。
テキスト量や、CG枚数はフルプライスとしては少ないと感じた。

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