toto712さんの「平グモちゃん-戦国下克上物語-」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

過去のライアーが持っていた「作りたいゲームを作る。」というコンセプトを久々に味わえたゲーム。ぼく的には松永久秀と三好長慶ら三好家中との軽妙なやりとりが非常にお気に入り。歴史好きならぜひプレイして欲しいがこのメーカーらしくエロには全く期待できないのでご注意を
かつてライアーが得意としていた歴史ものが久々にリリースされるとあって、発売直後から意気込んでプレイしました。その意気込みが半分挫折しかかったのにそれほど時間は掛かりませんでしたが・・・

さてこの平グモちゃんというのは、歴史の詳しい方なら知っていると思いますが、松永久秀が所有していた名茶器の一つ平蜘蛛の茶釜から採っているのは言うまでもありません。松永久秀は織田信長に叛いて居城の信貴山城に攻められた時、この茶釜と共に爆死したというのは有名な話です。そんなストーリーですから、正史どおり進んでいったとしたらハッピーエンドにはなりようがないわけですが、この松永久秀。戦国三大梟雄の一人ということもあって波乱万丈の生涯を送っているわけで、いくつかもの分岐点があります。歴史好きなら一度は頭に思い浮かべたことのあるIfの世界。このIfこそがこのゲームの主眼でありライターがやりたかったことであります。

ただ織田信長上洛以前の畿内が舞台となるわけで非常にマイナーで少々の歴史好きでは元ネタが分からないというのが難点・・・まあライアーのファンならこの程度は付いてきて当たり前でしょうが、それでも三好家の武将たち(三好義賢・安宅冬康・十河一存。久秀の弟である松永長頼、篠原長房ら)や超マイナーである松永久秀の家臣(高山友照〈高山右近の父〉岡国高・土岐順次ら)の事績を知っていないとIfが楽しめないのが辛いところ。まあぼくはこの頃の混沌とした畿内情勢は昔から大好物でしたので非常に楽しめましたが。

そんなぼくでも攻略には一苦労というか半ば挫折しかかりました。もちろん正史どおり進めていけばグランドエンドには辿りつけます。ただこのゲームの一番面白いところは数々の歴史のIfを集めることでありこれが本当に難しいのですね。しかもこのメーカーならではの虫(バグ)も湧いている始末で結局集められなかった歴史のかけら20%くらいは攻略サイトのお世話になることになりました。

そんなわけでめでたく巻物がすべて埋まり達成感を感じたのですが、よく考えるとタイトルにあった平グモちゃんはほとんど印象に残らなかったのは意外。あの印象に残る金田まひるボイスを以ってしてもこれですから、他の声優だったらどんな悲惨なことになっていたのやら。これではメインヒロインの名が泣くというものですが、まあこのゲーム。ヒロインはすべて脇役以下の扱いなので仕方ないといえます。というかこのゲームの事実上のヒロイン?は三好義興でないかと思ったりするわけですが・・・

総括

何か取り留めのない感想になってしまったのですが、歴史好きならぜひプレイして欲しいゲームということでネタバレは極力避けたということでお許しください。ライアーの過去作である行殺新撰組のような笑いは少なめですが、戦国時代の大きな謎の一つである「あの裏切りを決して許さない織田信長が叛服常ない松永久秀に限ってなぜ許したのか。」という答えをライアー(岩清水新一)流に用意しています。恐らくこれがやりたいがためにこの題材を選んだと思うのですが、その回答の是非はともかく往年のライアーの持ち味である「作りたいものを作る。」という意思がストレートに出たゲームだと思います。総合的にはとても高い点数を付けられるものでないことは確かですが、ぼく的な思い入れを含めて高得点を与えたいと思います。

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