imotaさんの「牝犬発情記 ~かげりゆく日常~」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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山文京伝の血を受け継ぐ正統派獣姦作品。そうそう、こういう普通の感じがいいんだよ!
獣姦なんてディープな趣味に目覚めるというには、やはりそれなりの出会いが必要だと思う。
私にとってそれは、今や大ベテランとなった山文京伝の商業デビュー作だった。

息子が拾ってきた一匹の犬を世話をする羽目になった母親が、エサをあげた後に突然犬からの愛撫を受けてしまう。
何とか中断するも、その巧みな愛撫に牝の本能は目覚め、翌日洗濯中に襲われて肉棒まで受け入れてしまい、牝犬として堕ちてゆく──
はずが、大人の事情で後編は普通のエロマンガになっちまったぜHAHAHA

それまで犬一匹見かけぬパピポ誌上に突如現れた衝撃たるや、LO創刊号に戦車漫画を描いたRAITA氏並であったが、やはり商業の壁は厚かった。
氏も単行本で忸怩たる思いを吐露し、確固たる地位を築いた後、満を持して獣姦作『かげり』を、MC獣姦NTR長編『Sein』を生み出す。
今や月野定規同様にババ専と見られる氏であるが、以前は多彩な属性技を駆使して変態紳士を養成していたのだ。

エロ漫談義はここまでにしよう。

他の方が指摘したように、本作は副題や設定に山文作品へのオマージュを感じるが、ニヤリとする程度のもの。
異種姦、特に犬姦にこだわるDeltaが、今更つまらないパクリなどしないだろうし、元々ありふれた題材。
過去2作は男性視点の調教で、前作は女性視点のラブラブ。本作の位置づけはその中間で、隙のないラインナップに近づいた。

原画は、異種姦に定評のあるブッチャーU氏を起用。濃い目の絵柄な印象だったが本作は随分と違っていて、塗りの影響の大きさを再認識。
シナリオは、多分HARE氏がメイン。実況とリズミックな喘ぎで変化をつけ、女性視点でのエロ導入の発情ぶりも良し。
声の鈴音華月さんは、最強絶頂アヘは少しだけ物足りないが、我慢声等の緩急は上手く、流されヒロインにも合っていると思う。

私が、多分同士も一番気になるのは、ヒロインの堕ち方がどれだけエロいかであろう。

正直、和姦寄りの話なのでそれほど期待はしていなかった。
凌辱系のように拒絶・絶望・諦念・快楽・性奴・愛奴と段階を作りづらく、犬も賢いが畜生故に性行為にバリエーションを出しづらい。
2シーン目にして本番、その後の爛れた日常性活を見て、H3O氏と同様に「こりゃ即堕ちかー」と思ってしまった。

しかし、預かっていたワンちゃんと突然の別れの後、エロインとして本領を発揮し始める。

「あれは一時の熱病、もう忘れなきゃ…」と元の日常に戻るも、夫の帰りが遅く身体も求めらぬ日常は、前以上のストレスに。
熱烈アピールでようやくセックスするも、何故かワンちゃんと比べてしまい、満足できなくなった自らに驚く。
家で一人オナニーするも気が晴れず、外でワンちゃんに触れ合って気分転換するも、性的な対象として見始める自らに驚く。

いよいよ煮詰まり、近所の大型犬へバター片手に夜這い。「まるで変態みたい…」ってそのものだよ!
ずっと我慢し、待ち望んだ快楽を得て見事リバウンド。飼い主の不在情報ゲットの晩に、積極的にフェラ&騎上位で念願の本番!
しかし何故か早い帰宅の奥さん。正気に戻って逃げようにも犬ペニスのコブが抜けない…!っておい。身の破滅と裏表の快楽で更に絶頂。

流石に懲りたのか夜這いは自重、しかし勢いを増す情欲はますます理性を追い込んでいく。
とはいえ万年発情期ではなく、普段はちゃんと主婦だが一旦スイッチが入ると…で、行為後は冷静になって自己嫌悪と葛藤。
この揺り戻しが地味ながらボディブローのように効き、冒頭の独白「いつの間に、こんな後戻りできなくなったんだろ…」へと繋がる。

いや最初に「犬相手なら浮気じゃない…?」と思った時点で、掛け違えたボタンをアロンαで接着してるよ!
この嫌悪感のなさはファンタジーだが、「時々いるんだよ、アンタみたいな根っからの牝犬がな」という台詞の通りなのだろう。
夫の知人と電話中に襲われ、結局最後までした後、何気なく、だが初めて犬の精液を舐める女。これは本物と言うしかない。

いつの間にか、牡犬の前では熱に浮かされた顔をするようになり、
いつの間にか、「身の破滅=夫に迷惑ががかる」が「身の破滅=もうワンちゃんと交尾できなくなる」になり、
いつの間にか、変わっていく自分に恐怖するよりも、牝へと解放されていく喜びを感じるようになる。

この辺りの常識書換ぶりが、MCライターおくとぱす氏と親交のあるHARE氏らしい仕事だ。グッド!
アナルの方も期待をさせつつ、結局ロクに本番ないのもらしい仕事だ。ガッデム!

そうだ、肝心のもう一方、ワンちゃんズについても語ろう。

最初は名前で呼ばない事に違和感があったが、「かわいい」対象にまとめる事で複数と関係するのに抵抗をなくすオンナの知恵、
そう思うと違和感がなくなり、逆に独白の端々に自らを丸め込む部分も見えて、そのズルさにニヤニヤしてしまった。
って犬の話だろ!

犬の外見はブッチャーU氏だから今更のツッコミ所もなく、尾結合も(見えないけどペニスのコブも)当然完備。
人間と犬だから当然言葉は通じず、セックス中も齟齬がしばしば。
だからこそ、公園の茂みに繋がれたワンちゃんをアナルオナニーで必死に誘惑し、ようやくの成功に喜びもひとしお。
初めてフェラされる異常事態で吠えそうになるも、気持ち良くて即大人しくなるあたりの現金っぷりも犬らしい。

ワンちゃんにも素人犬と玄人犬がおり、訓練された方には当然ブリーダーがついている。

そのブリーダー氏に獣姦バレしてしまうのが、本編の後半~終盤。
行為はより過激化するが、それ以上にヒロインを女でなく牝犬として扱う、徹底した変態美学が素晴らしい。
そもそも見つけた時点で脅迫も可能なのに、「交尾したくなったらここへ来い」とメモを渡すだけとか濡れるッ!
過激な行為の果てに牝犬がどうなったのかは伏せるが、らしい終わり方だったと思う。


<まとめ>
単純に1シーンだけなら、『犬姫姦々』『淫烙の巫女』のインパクトには敵わないが、構成でエロく魅せる作品。
ダウンロード専売に、大人の事情やニッチなエロゲを作る情熱を察したなら、何も言わず買ってほしい。
獣姦こそ二次元ならではのリアルなファンタジー、食わず嫌いはもったいないわん!

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