isumiさんの「ボクの唄」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

死者と生者、残したもの残されたもの
「僕は彼女との約束を守れなかった」
心を通わせた二人は、死という絶対的な境界によって分けられてしまう。
朝雲雪は、日々の生活に絶望し、ただ怠惰に人生を過ごし、
柊ハルは、絶望的な世界でありながら、生者より強く真実を知りたいと願っていた。
彼と共にある人々は、それぞれの絶望と希望を抱きながらそれでも必死にこの世界で何かを探し求めていた。
やがて、人の生と死に触れたハルは自分自身の答えにたどり着く。

ハルがたどり着いた答えとは何か?
そして、ハルと雪、俊哉が辿り着く場所はどこなのか?

これは、残された者と残してしまった者の物語。

(以上作品紹介ページより抜粋)

前作は終始一貫した閉塞感や重苦しさがあり、ちょっと非現実的な要素はありながら(ラストはアレですが)鬱々青春モノという印象でした。
で、本作は幽霊仲間(?)の瑠偉やヒカリ、ミドリとドタバタしつつ仄暗さはありながらもちょこっと明るい印象。
ヒカリとミドリとそして瑠偉とのやり取りは予想外に面白く、途中の仄暗さを和らげつつ引き立てていました。
多分生者と死者の対比が根本にあるのですが、死者として大先輩の瑠偉の言動にはハルと同様納得の行かないものがあれど、何となくわかってしまうようなそんなものがあり興味深かったです。

ただ前作までの積み重ねがあったとは言え、あのオチの付け方には疑問があります。
焦点が前作のキャラではなく新キャラにあてられているせいか前作キャラと本作の繋がりが薄く、それであの結末にもって行くのは唐突感が。
「残されたものと残したものとの物語」とはパッケージ裏に書かれていた文章ですが、もしそうであるなら雪と俊哉を中心に描いたほうが良かったのではないかと思います。
それにあっさりと幕が下ろされてしまうので余計にえ?これで終了なの?と思ってしまいました。
あの結末からはどうしたって苦いものが残りますがエピローグは欲しかったですね。
また前作のネタばらし要素もあるのですが、これがキャラの言動から匂わせつつ……ではなく実はこのキャラは〇〇だったんですよー!と後半で次々明かされるので後付け設定にしか思えなかったのも……。
これは前作関連だけではなく本筋に関わるところでもそのように感じました。
多分主人公はわかっているけどプレイヤーには明かされないのでそう感じてしまったのかもしれません。

前作と同じく仄暗さは好みなんですが、結末までの「タメ」がもう少し欲しかったですね。
このタイプの終わり方は好みだからこそそこが不満に感じられました。
設定、グラフィックは良かっただけに不満点が残ってしまうのは残念です。

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