Accord4312さんの「ゆきいろ ~空に六花の住む町~」の感想

ネタバレ感想を見たくない場合、文字を背景色に設定することが可能です。 → 設定変更

**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

この作品が「ねこねこの中ではあまり評価されていない」とたまに聞くのはやはり連続して似たようなものを出しているが故なのか。長文は酷い駄文。「ぺろぺろ!ぺろぺろしますからぁ!許してくださいぃ!」
個人的にはねこねこ初プレイということもあり悪いという印象はまったく抱かなかった。
「伝統のみずいろシステム」などと銘打っていることもあり過去作の雰囲気を踏襲してますアピールは良くも悪くも変わらないということを見せつけてしまうことになるのは残念かもしれないが。

全体的に短めにできている&章立てが割と多めに区切られている という要素によって一つ一つのイベント内での中だるみというものを感じさせなかった構成はよかったように思われます。
また、既に経過した章であれば「はじめから」でいつでも見れるのは個人的にありがたいですね。

エロはまぁ、お世辞にも使えるとは言えないが、求めるものでもないです。
ただ、樹奈ちゃんと翠子センパイは存分に堪能させていただきました。

予告やデモムービーなどで見られる「六華」の話はそこまでシナリオの根幹を築くわけではないが、最初と最後にしっかり〆る存在としてはなかなかにいい題材だったと思う。
この手の「単純なように見えて、ずっと心に残るような奥深い創作」というのはなかなかできないもの。
紙っぺらのようなそれっぽい話が根幹になる作品が多い中ではこの部分は高評価すべき点だと思います。


そして作品全体を通して思うことであるが、この作品の真に評価されるべきことは、主にマル√を中心に現れる設定の上手い利用やその読後感もそうであろうが、何よりは「ささいさ」に重点を置いた文章だと思う。

エロゲユーザーというのは概して慣れてくるとよほどボイスにこだわりがあるという人以外はさっさとクリックして大筋の文章の意味だけつかんでしまえば先に読み進んでしまう。
それだからこそ、本来メーカーが30時間はかかるであろうと想定して作っている作品であっても発売日の夜にはクリアしているユーザーも多く見受けられるのであろう。私にも、そのような点があるのは事実である。
ただ、どのルートもにも共通しているのが、「ささいさ」の表現の細かさなのだ。

ボタン一つ掛け違えるだけ。たったそれだけのささいなことで、未来なんて変わってしまう。
どんな平凡に見える未来であっても、それさえもささいなことの連続で出来上がった奇跡の未来。

そう示すかのようにこの作品はひとつひとつの行動を丹念に描いているように見える。悪くとればそれは話としての展開を遅々とさせる最たるもので、ユーザーの大多数が「ええからはよ話進めろ」と言いたくなるものであることに疑いはないのだが。

最近の方のゲームをやるたび思うが、どんどんと展開の突飛さの平均値が上がっているように思う。
ユーザーの目を引くためには致し方ないというのもあるかもしれない。
ただ、それらは全て、些細なことの表現が上手くできてからこそのものであるということを、果たしてどれくらい考えられているのか。
いちエロゲーマーでしかない自分が考えるのもおこがましいが、そんなことを考えたくはなるような気もする。


そして一応各ルート雑感メモをそのまま貼り付け。ヨコは√終了時にこのルートのみなら何点かを個人的につけた点数。

ちとせ 72
→無難。真中だけあって無難、
ただ、王道をついていることに間違いはないので、きれいに圧縮されたという方が正しい気はする

あきら 65
特に何もなく。
いろんなヒロインのまねをしてみよう的なのは悪くなかった。

樹奈 83
見守るしかなかった「友達の兄」。
ずっと見つめていた。そして、ずっと、悩んだ。
恋愛ゲームのよくある流れに敢えて沿わず、ただ、王道ははずさず。
すごくうまくできていたと思う。
他のゲームに比べたらささいな理由なのかもしれない。ただ、このルートのすごさはその「ささいさ」と、それに悩まされる姿をうまく描くこと。
物語は、空想だ。ただ、非現実じゃない。
◎よく言われるが、人間関係はただきれいにこなせるだけじゃ意味がない。崩壊するギリギリのラインを弁えた上で、その中で自由に変形できることが大事なのだ。

翠子 77
・関係って脆い
・動機の最初など忘れがち、王道の展開ではあるが突っ込みどころとしてよく言われる展開でもあるが、この手の話でこういう結論は◎
・樹奈でも感じた「ささいさ」。そこをしっかり描いている。
・表と裏は、常に真逆。でも、表がなきゃ裏はいない。
☆冒頭戻りはこう使うからこそ意義がある。この一瞬さ、それこそがベストなのではないか。
☆「雪は、私たちに元気だしなよって励ますエール。笑ってる人たちへの、ご褒美なんだよ」
△ただ、最後でこう出すのがうまいとは言いながらも、弱い部分は否定できないんだよなぁ

深雪 78
・大漁叶丸
・なにこれいつばくはつするの?
◎ボタン一つ掛け違えるだけ。たったそれだけのささいなことで、未来なんて変わってしまう。どんな平凡に見える未来であっても、それさえもささいなことの連続で出来上がった奇跡の未来。
☆たとえ時間は巻戻らず、やり直すことが無理だったとしても。掛け違えてしまったボタンならば。一つ一つはずして……また最初からかけ直せばいいだけ。
☆誰かが泣いてるから、六花さんも心配しているよ
△期待し過ぎた感もあってちょっと消化不良。ただ、うまく作りこんだ話だなぁと。今まで現実路線で走ってきた話のはずなのにしっかり非現実を盛り込んでしかも違和感なくつくりこめてるのはすごい。


点数にも表れている通り、樹奈ちゃんが個人的には圧勝です。
翠子センパイも声優といいキャラといいシナリオ展開といい悪くなかったのですがあくまでルートの出来としては優等生的な立ち位置で。

この手のシステム、話が続くと飽きてしまうというユーザーの真偽を確かめたいというわけではないですが、ねこねこ作品にはいろいろ手を付けてみようかと思います。
1月のすみれももちろん買うからね!
新品/中古アダルトPCゲーム販売 通販ショップの駿河屋

長文感想へのレスを書くには
 ・ユーザーIDを有している
 ・COOKIEが有効である
 ・COOKIEを有効にした状態でログインしたことがある
 ・5つ以上一言コメントを書いている
 ・長文感想を書いたユーザーが長文感想へのレスを許可している
の5つの条件を満たしている必要があります。

コメントデータ

このコメントはだいたい949回くらい参照されています。