Visiongroveさんの「想いのかけら -Close to-」の感想

主人公とメインヒロインがいなければ全て丸く収まった。
遊那(主人公の彼女)が何かに気付いて道路に飛び出し車に轢かれそうになった所を主人公が助けた事で事故に遭い幽体離脱。刻一刻と死が迫る中、元の体に戻るには彼の事を愛している人の協力が不可欠と判ったが、当の遊那は事故のショックで記憶を失っている上に彼が見えない。主人公は何とか記憶を取り戻すべく生き霊のまま行動を開始するというもの。

基本的には選択肢と一部移動選択がある普通の恋愛ADVだが、ルームパートと称するゲームパートでは遊那の部屋の物を調べたり動かしたりして彼女の記憶を取り戻す手助けをする。これがルートの分岐条件にもなっているため適当にプレイしているといつまで経っても目的のルートに入れない。実際に分岐を確定する調査は僅か数回。それ以外はやり込み好きのためのアイテムと化していて全く調査しなくても良い場面すらある。正直余り効果的に使われていない。

話は非常に短く1ルート2時間以内に終わる。主人公は自分が助かるためなら相手をしつこく追いかけ嫌がられても幽体離脱しているのだから仕方がないと開き直る最低の人間。メインヒロインである遊那は喜ぶと「にゃー♪」、怒ると「わん!」と、犬猫語を話すお前は小学生かと言いたくなる程幼い言動を連発。これらを無視して飛ばせば正味1時間を切る。余りにも展開が性急で感情移入する間もなく終わってしまう話が多い。麻衣編は遊那編をクリアしないと解放されない。また4人全員クリアしないと最後の話は解放されないが、この2つの話はおまけと言うより最早蛇足でしかない。また前述通り遊那編も彼女の言動から怒りが先立つため、まともに楽しめるのは翔子編と小雪編だけと言っても過言ではない。因みにこの2人はEDが2つ用意されていて全ED数は7つある。

絵がロリっぽいせいか主人公等、高校生であるはずの人物が中学生にしか見えない。重過ぎる作風にならないための配慮かも知れないが少々無理がある。

音楽は生死を彷徨う主人公を反映してかキャラテーマを除き悲壮感を伴う曲が多い。

システムはサイバーフロント汎用ADVで必要なものは一通り揃っている。クリアすれば達成率の確認や話の途中からプレイを始めるショートカット等が使用可能になるが、途中から始めると見られないEDも一部あるので注意。

気になる点は十字キーでスキップが解除される事。ルームパートでカーソルを移動させながら調べていると意図せず解除してしまう事がある。それなのに未読を読んだ直後はスキップ有効化ボタンが機能しない。また特別な演出もないのにED直前になると強制自動送りになるのも苛々する。

幽体離脱という無茶な設定のためか、最後まで無茶なまま話が終わっている。主人公と遊那が高校生らしい言動をしていればまだ読めた作品だったかも知れない。

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