boningenさんの「春季限定ポコ・ア・ポコ!」の感想

ALcotらしい適度な軽さと読みやすい文章、そして桐谷華氏の演技が光る駄妹藍。音楽を題材にしてある為か、BGMや音楽の出来が良いのも評価。
文章量は短すぎず長すぎず。丁度良い。

部活動や音楽が題材となっているが、どちらの要素も薄めなので本格的なものを期待してはいけない。
適度な軽さと短さが最たる特徴の作品なので、そういった物を求める方はここで回れ右することをお勧めする。

先にも述べたようにシナリオとしてはそこまで濃いものではないので物足りなく感じるかもしれないが、文章の読みやすさのおかげか、退屈だと感じることはなかった。

通常の掛け合いではコメディ要素がそこそこあるが、この部分はあまり私には合わなかった。ただし駄妹藍の勢いだけは好き。桐谷華氏の演技力の片鱗を窺うことが出来る。

夏海以外の二人のルートに関しては特筆すべき点のない平凡な出来だが、
システム上最後に攻略することになる夏海のみはシナリオの出来が頭一つ抜けており、読了感は悪くない。

余談ではあるが、カラオケの場面では「Clover Heart's」等過去のALcot作品の主題歌を一瞬歌っている場面があり、過去作品をプレイしたことのある人には思いがけない特典となっている。


お気に入りの音楽は

BGM
・「春花彼方」
・「春花彼方-on piano-」
・「新しい調べ-off vocal-」

音楽
・「Aliare」…OP
・「新しい調べ」…ED


システムは2011年発売を考えれば妥当な出来。

デフォルトでは全画面時に解像度が変更されてしまう古い作品にありがちな設定となっているが、サポートツール内のエンジン設定にて「擬似フルスクリーン制御」の項目を常に使用するに変更することで解像度の変更を回避することが出来る。

マスター音量や改行時ボイス停止といった機能も備わっているので比較的古い作品であるにも関わらず不便さを感じることはなかった。

唯一残念だったのはスキップ機能の仕様か。場面が次へ進む度に既読スキップが停止してしまう為、その都度スキップを選択しなければならない。
ルートの制約上どうしても初めからやり直す必要があるため選択肢のセーブデータを使用することも出来ない。

本作品にはユニークな機能として「ブースト」というものがある。これは演出やテキストの表示速度を速くするといったものではなく、音声が2倍速となる。
時間のない社会人の為に実装されたのかもしれないが、折角の声優の演技が台無しになってしまうのは宜しくない。
壊れたテープのような、ヘリウムを吸ったような音声となってしまう。




総評としてはあまり小難しいものは読みたくないが物語性を完全に捨てたキャラゲーは退屈といった方に向いた作品となっている。
非常に読みやすい作品なので、特に読みたい作品がないといった人にも良い時間潰しとなるだろう。

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