Lumis.Eterneさんの「ロリータ 野球拳」の感想

俺得その1 ロリータ〔野球拳〕
以前私は、PC98・MSX2などのWINDOWSが一般に普及する前に主流だったハードをプラットホームとして発売されたゲームを
「誰得シリーズ」としてご紹介してきました。この誰得シリーズでご紹介できた作品はおよそ150本で、終わってみると
すぐに「まだまだ紹介したいゲームがいっぱいあるのに」ということを実感してしまいました。
そこで、このたび誰得シリーズが完結してからほぼ1年7ヶ月が経ちましたので、「そろそろ、ほとぼりが冷めただろう」
ということで、「俺得シリーズ」を始めさせていただくことにしました。

これは、友人から指摘されたことなんですが、誰得シリーズの「誰得」が、ゲームそのもののことだと誤解されるんじゃないか
ということで、これは私にとってはちょっと意外な指摘でした。
誰得シリーズを読んでくださった方ならご理解いただけるのではないかと思いますが、
誰得シリーズでご紹介したゲームというのは、確かに知名度などは非常に低いものも多いですが、どれも私にとっては
思い出深い大切なゲームばかりです。ですから私は、これらのゲームそのもののことを、まちがっても「誰得」などとは
言いません。「誰得」とは、私の感想文のことを言っているのです。
ですから、「俺の思い出のゲームを誰得とか言いやがって、許せん!」なんて怒らないでくださいね、それは誤解です。


この「俺得シリーズ」では、誰得シリーズよりもさらに幅広いゲームについてご紹介していきたいと考えています。
具体的に言うと、こんな感じになると思います。

  ・PC98・PC88を中心とするMS-DOSのゲーム。

  ・MSX2・FM7・FM-Towns(Marty対応)のゲーム。

  ・ファミコン・スーパーファミコン・PC-Engineなどのコンシューマーのギャルゲー。

  ・同人ゲーム。


ただ、誰得シリーズはかなりハイペースに投稿できたと思いますが、この俺得シリーズに関しては、同じようなペースで投稿するのは
多分無理だと思います。まあ、ぶっちゃけ仕事上で色々責任が増えちゃったんですよ。ほんと、時間がない・・・。
というわけなので、ゆっくりのんびり投稿していきたいと思います。

あと、感想文の内容なのですが、基本的に「ゲームをやった感想」というよりも、「作品の紹介」という色合いが強くなると思います。
また、感想にしても私の「エロゲーノート」というメモ帳に書かれている「やった当時の感想」ということになるでしょう。
ですから、基本的に「今このゲームをやったならば」というような、今と比較しての感想はほとんど書かないと思います。
多分、あんまり意味ないと思うんですよね、当時のゲームを今と比較するのって。ハードの性能とか、ゲームというものに対する
考え方とか、あまりにも違いすぎるんです。

また、この時代のゲームについて書くというのは、「この当時の自分」を思い出すという作業でもあるんですよね、
ですから、どうしても当時の思い出話などの「どうでもいい話」や「痛い話」が多くなってしまうかもしれません。
なので、そういうのを許容いただけない方は、お読みにならないほうがいいかもしれません。

あと点数についてですが、さすがに今のゲームと同じ採点基準を適用するのは無理だと思いますので、この「俺得・誰得」の基準で
付けさせていただきます。

  80・・・・・・・最高点
  70~79・・・・傑作あるいは極めて良作
  60~69・・・・かなりの良作
  50~59・・・・良作
  40~49・・・・凡作あるいは惜しい作品
  30~39・・・・駄作あるいはものすごく惜しい作品
  29以下・・・・・商用作品としては失格

大体こんな感じになると思います。




さて、ここからが「ロリータ〔野球拳〕」の感想です。
このゲームは、高知県にあった「パソコンショップ高知(PSK)」というお店が1982年に発売したパソコンゲームです。
この頃って、ソフトウェア会社ではなくこういうお店がパソコンソフトを作ったり、ということが結構ありました。
たとえば「桃太郎電鉄」で知られる「ハドソン」も、もともとは札幌でアマチュア無線機器などを売っていたお店でした。

私は基本的に、自分のお金で買ったゲームの感想しか書かないことにしています。
感想を書くことって、ほめたり貶したりすることも含まれるわけですから、新品か中古かはともかく、せめて自分のお金で買うことが
最低のマナーだと思っているからです。
しかし、この俺得シリーズでは敢えてこのルールを曲げさせてもらいました。
実は、このゲームなどは私が買ったものではなく、もともと家にあったもの(家族が買ったもの)なのです。
「女子寮パニック」の感想を読んでいただいた方ならお分かりかと思いますが、当時の私は4000円というお金を出せるような年齢では
ありませんでした。何歳だったかは、敢えて伏せさせてください。
そんなわけですから、当時私は家族に隠れて家族の所有するゲームをこっそりやっていたのです。
ちなみに、私がこのメーカーのゲームを初めて自分のお金で買ったのは「ファイナルロリータ」でした。


このゲームは、タイトルの通り「野球拳」です。
この頃は、野球拳のゲームってすごく多かったです。パソコンショップで石を投げると野球拳に当たる、というくらい。
多分、プログラムが単純で組みやすいのが一番の理由だと思います。
むしろ、1985年頃まではトランプや花札・麻雀など、後にメインとなるゲームはほとんどなかったと思います。

このゲームは、

  女の子の部屋に忍び込んで、野球拳で勝負!

という内容なのですが、単なる野球拳ではすぐに終わってしまいます。
これは、以前も書いたことなのですが、この当時はこのようなゲームを(このゲームの場合は)4000円という決して安くない値段で
買ってもらうためには、ある程度長い時間遊べるようにしなければならなかったのです。
で、このゲームの場合もプレイヤーに少しでも長く遊んでもらうような工夫がいくつかあります。
具体的に言うと、

  あんまり連続して勝つと、おまわりさんがやってきて捕まってしまう。

  服を脱がしていくごとにだんだん女の子が強くなる。

こんな感じです。ですから、このゲームは女の子を「スッポンポン」にするのは結構大変でした。
特に「最後の一枚」になったときの女の子が鬼のように強いのですよ。
まあ、こういうのは「長く遊べてうれしい」というよりも、「なかなか勝てなくてむかつく」という感じでした。


私は、このゲームが「日本初の美少女ゲーム」なのではないか、と考えています。
確かに、これ以前にも「エロいゲーム」というのはありました。私が初めてやったエロいゲームは、AppleⅡ用のゲームでした。
しかし、この「ロリータ」以前のゲームって、グラフィックが劣悪だったり、実写取り込みだったりテキストのみだったりで、
言うならば「アダルトゲーム」であって、とても「美少女ゲーム」と呼べるものではなかったと思います。

それに対して、このゲームは日本(もしかしたら世界)の漫画界のロリコンの先駆者である「吾妻ひでお」さんの絵柄を多分に意識しています。
私の家にも、吾妻さんのコミックスがたくさんありましたので、私はこのゲームをやったとき「あー!吾妻ひでおだー!」って、
すぐに思いました。この頃は、吾妻さんが原画を書いていると本気で思ってました。

このように、吾妻さんを意識していることからも、このゲームが当時のロリコンをターゲットに絞った作品であるのは
明らかです。まあ、その前にタイトルが「ロリータ」なのですから、その時点で明らかなんですけど。

先ほど、吾妻さんは日本の漫画界のロリコンの先駆者であると書きましたが、実は彼はテレビアニメにおいてもロリコンの先駆者
なのです。それまでも、小さな女の子が主人公のアニメはたくさんありましたが、それらは全て子供向けのアニメで、
その子供向けのアニメに「大きなお友達」が興奮していたわけです。ところが、吾妻さん原作の「コロコロポロン」や
「ななこSOS」は、最初から大きなお友達を意識して作られています。日本のテレビ界において、このようなアニメはおそらく
これらが最初だったのではないかと思います。

また、もともとの「ロリータ」の定義では、女の子の年齢は13歳~14歳くらいだと思うのですが、私たちが考えるロリコンの
対象年齢というのはそれよりもずいぶんと低年齢に広がっていると思います。
少なくとも、エロゲーや漫画・アニメ・ラノベなどの世界では8歳~15歳くらいまでの幅があるのではないでしょうか。
私が考えるに、これは吾妻さんや沖由佳雄さんなどの先駆者が、最初にペド(ペドフィリア=幼女性愛)をも含めた概念として、
ロリータを打ち出した影響も大きいのではないでしょうか。

ちなみに余談ですが、吾妻さんの作品で「やどりぎくん」という作品があります。
この作品には、ぐうたらな主人公に健気に尽くす子持ちの未亡人が出てくるのですが、この未亡人がむちゃくちゃかわいいのです。
子持ちの未亡人好きの方でしたら萌え死ぬこと請け合いですよ。


このように、この「ロリータ」という作品はパソコンゲームにおける最初の美少女ゲームであり、同時に最初のロリコンゲームとして
極めて重要な作品だと思います。このゲームのインパクトが非常に大きかったので、翌年にあのENIXが「ロリータシンドローム」という
超問題作を作るわけです。


2013/01/17 訂正

上の文の中に、吾妻ひでおさんの作品として「チョッキン」と書きましたが、
これは「やどりぎくん」の誤りです。
謹んで訂正させていただきます。
ただし、「チョッキン」のヒロインもなかなか健気で可愛いですよ。

Lumis.Eterneさんの「ロリータ 野球拳」の感想へのレス

 はじめまして。
 貴重な情報を提供して下さってありがとうございます。
 なにぶん私が生まれてすらいない時代の作品の話で、何かを申し上げるなどと畏れ多いことですが、1つだけ私にも情報提供できることがありますので書かせて下さい。

>もともとの「ロリータ」の定義では、女の子の年齢は13歳~14歳くらい
 ロリータの語源であるナポコフの小説のヒロイン「ロリータ」は12歳です( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BF )。
 また、精神医学でいう「小児性愛」は13歳以下に対する性行為を指すものであるそうです( http://yucl.net/man/255.html )。こちらはロリコンとは直接は関係のない情報となりますが。
2013年01月18日04時56分35秒
dovさん、レスありがとうございます。

ご指摘の件についてですが、

>>もともとの「ロリータ」の定義では、女の子の年齢は13歳~14歳くらい

この部分がちょっと分かりにくかったようですね。
この、

>もともとの「ロリータ」の定義

というのは、「ロリータコンプレックスという言葉の元になったナボコフの作品では」という意味ではなく、
「吾妻ひでお以前のロリコンたちの定義」ということを言いたかったのです。
当時は、ロリータとかロリコンとかいう言葉は、ほぼオタク界隈でしか語られてはいなかったもので。
つまり、

 吾妻以前
    ペド ← 12歳 → ロリ

このように、ある程度線引きができていたのが、

 吾妻以降
    ペド  ← 10歳
       8歳 ←  ロリ  → 15歳   
       
このように、ロリの下限が下がって、ある部分でペドと重なっちゃったということなんです。

しかし、あらためて見直してみるとわかりにくかったですね、すいません。


ただ、これはあくまで私見なのですが、ナボコフの「ロリータ」におけるロリータの描かれ方というのは、
多くの日本人から見ると少しばかり大人びていると思います。
欧米人って、日本人なんかと比べると同じ年齢でも少し老けて(大人びて)見えたりしますよね、
こんな感覚が

  ナボコフのロリータ → 12歳

  吾妻ひでお氏以前のオタクたちの考えるロリータ → 13~14歳

という、微妙なずれにも繋がっているんじゃないかと思います。
さらに重要なことは、私を含めたオタクたちの意識の中では、けっこうロリータと制服(セーラー服)って
セットになっちゃってたんですよ、少なくともこの頃は。
なので、当然

  ロリータ = セーラー服の中学1年生

みたいなのが、なんか「王道」として出来上がっていたようなところがあったと思います。
まあ、言ってしまえば

  セーラー服 → ロリ

  ランドセル → ペド

こんな感じでしょうか。

以上、答えになりましたでしょうか。
2013年01月18日21時33分57秒

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dov