haru_haruさんの「水夏弐律」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

先が見えることに恐怖を覚える。前作とはまた違った空気の漂う作品
まず始めに、
投稿者は水夏(2001年発売)に対して高い評価をしている。
あのノスタルジックで趣深い作品を愛してやまない一人である。
無印版でのライター呉に惹かれているのもある。
勿論そのためか、弐律に対してプレイ前までは期待と同じくらい不安もあった。

以下はプレイ後の感想である。


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それにあたって略称の説明から
弐律=水夏弐律(2011年発売)
前作=水夏(2001年発売)
1章=ヒマワリのオマジナイ
2章=飛び出せ報道部
3章=親は子を子は親を
4章=名無しの女の子
紅葉√=???ルートのこと(全ルート攻略時に解放)
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各章を通して驚いたことはシナリオ構成だ。
前作では各章でキャラクターの登場はあるものの他の章には深く関わらなかった。
しかしながら弐律では絡む絡む絡む。とにかく絡む。
各章の登場ヒロインが別の章に登場するのは当たり前で、影響どころか話の根幹まで関わってくる。

例として、1章のヒロインを救うのが2章のヒロインであり主人公である。
群像劇と問われると必ずしも全員が同じ方向性を見ているわけでもないので違うという結論になる。




それに伴い、物語の進み方も前作とはかなり変わってきている。

前作では1章をクリア後、2章に進む事ができる。
3章をするためには1章と2章を読み切ることが必須である。

では今回の弐律はどうか?
大まかだがこういったシナリオの進み方をする。
1章→4章→1章→4章→1章→2章→4章→1章(ラストシーン)→4章→・・・
各章の問題が発生し、それを解決する前に次の章に映る。
勿論選択肢は存在しない。
完全なる一本道である。
各章で主人公ヒロインが違うため出来た荒業なのかもしれない。


シナリオの面ではどうか、
前作であった怖さも別の形で健在。
感動する箇所もいくつかありました。そういう投稿者もとある箇所で泣きましました。


ちなみに投稿者の好きな章は3章。
好きなキャラクターも3章の遥なのでどこの章で泣いたかはご察しください。
前作水夏ほどではないが、今回も危ない方面で変なキャラクターが多い中、
唯一の救いが遥さんでした。ちゅっちゅ。



さてそろそろプレイ後一番引っかかった箇所。(これは良い意味でも悪い意味でも)
短文感想のところにも書きましたが、プレイしていて先が読める箇所が多かった気がします。
数分後に起こる展開が予測できます。
しかしそれもあってなのか、一刻一刻と近づくその出来事まで恐怖を覚えながらプレイすることになりました。

例として3章より
3章ヒロインの遥が酒に溺れる父に変わり、お金のない家のため、父の夢のために己の全てを投げ出して水商売をするシナリオがあり
そのシナリオにおいて、遥が必死に貯めた通帳を父親が見つけてしまうというシーンがあります。

勿論その後、父親は娘が貯めた数百万というお金を一瞬で無くしてしまうのですが、
この展開は大半のユーザーなら予測できると思います。

物語というものは落ちが見えるととたんに面白みがなくなるように捉えられがちです。

しかしながらここでは、
遥の尋常ではない努力や、父親の冷たさやダメさ、BGMの効果などの影響もあり、とても暗さが伝わります。
あんなに頑張って得たお金をためらいもなく使う父親に対して、我々ユーザーはただ見るだけ。
全てを投げ出したにも関わらず嘆き悲しむ遥を、我々ユーザーはただ待つだけ。
刻一刻と迫るその瞬間まで精神力を削って行きました。

知らないモノに不意に直面すること。
知っているモノに直面するその時間を待つこと。
どちらが怖いのでしょうか。

つまるところ、死が見える名無し(前作・弐律)はとてもつらい生涯を送っていたのだろうと、
今更になって更なる思いがこみ上げてきます。



こういった先の見える作品というものは多々あるものの、ここまで深く考えたのは今回が初めてかもしれません。
これは水夏弐律であったからこそ表現できたことなのでしょうか?




さて、ここまで書いていてなんでありますが、この先の読める展開からくる怖さというものは
ライタさんの実力不足による副産物的な怖さなのか、意図して狙ったものなのかはわかりません。
今後もこのライタさんの作品が出るようでしたら是非プレイしてみたいと思います。







ここまでプレイ後の熱が冷めないまま感想を書いてきました。
あまり長文感想を書くことがなかったため非常に読みにくく理解しにくいかもしれません。
後日、追記や文章の修正等をするかもしれません。

ここまで読んで頂きありがとうございます。



最後に――

さやか先輩&蒼司さん結婚おめでとうございます。
(私のさやか先輩を……)

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