bichigusoさんの「Hyper→Highspeed→Genius」の感想

ネタバレ感想を見たくない場合、文字を背景色に設定することが可能です。 → 設定変更

**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

サイトウケンジ氏の作品では一番好きかもしれない。
カンパネラのレスターがそれはもう大嫌いだったので内心不安でしたが、久司郎は好感の持てるキャラでした。
面白い奴ですし、ラッキースケベに積極的だったのもポイント高い。
敢えて言うなら立ち絵が(特に腰のあたりが)丸みを帯びていて、オナベのような外見的キモさが。
悪魔図書館(セーブ/ロード)と高速思考(選択肢)をメタ的に絡めていたのはいいですが、本編中ではあまり有効に使っていた気がしません。
高速思考の「一部の存在(主人公)は標準的に持っている才能」という説明が最初よくわからなかったのですが、久司郎だけじゃなく他のゲームの主人公ということね。

実際は中弛みもありますが、1話がそれほど長くないので「話が進んでいる」「テンポが良い」とうまいこと錯覚させられます。
そういう区切りを設けていなかった場合、一部ルートはかなり眠くなったのではないかと。

攻略ヒロインは多いけどハズレがいませんでした。
しかしルートで言えば、光理=水無月>皐月>>>>>>ジュライ
後にプレイしたルートほど面白かったというのは評価に大きく影響しています。
水無月3人の絆には泣かされるし、翠名も光理が居なければ正ヒロインのポジションでしょう。(姫乃は裏)
最初にやったからかもしれないですが、ジュライは既に思い出せないほど薄いし特にバトルが詰まらなかった記憶。
いや本当は覚えていなくもないですが、サクラバッドの方は悪魔図書館の本持ち出してそんな使い方出来るの?という反則技がいきなり出てきて呆然、グッドの方は使い古した政略結婚でしかも茶番。
メイン格のヒロインがこれでは目も当てられない。
アイリスのような敵意バリバリで年下生意気キャラは嫌いな部類だし、カエデは他のルートで遭遇すると隙がなくて万能感がいけ好かない。
好きなヒロインを順位付けしたとしてもこの三人の最下位争いになります。
それでも各々個別ルートで可愛気を見せてくれる(そしてボロを出す間も無く終わってくれる)のでハズレとまではいかない辺りが本作の特徴。
無理に山場を作ってキャラに変な行動を取らせて魅力を殺すような個別ルートより、キャラを気に入らせて好きでいさせたままさくっと終わらせる個別ルートの短さが有利に働いていると思います。
皐月はキャラ一点勝負。
どみるに望んでいたゲームがここにありました。
加えて翠名のわざとらしいまでのツッコミ演技は癖になる。
この声優さんには珍しいタイプのヒロインで、そこにハマってしまいました。
夢子の素直さというのは好感が持てるし、何よりエロCGがムッチムチで一番エロい。
詩子のキャラはあまり好きではないですが、ムードの作り方がうまい。
翠名より前からずっと見ていたとか、野望は知っていたけどだからこそ憧れたとか、夕暮れの図書室での初キスとか、本の告白とか。
普通の"恋愛してる感"は詩子が一番でした。
水無月はヒロインも良ければ話も面白いといういいとこ取り。
姫乃のギャップ萌えと、久司郎こそが探し求めていた相手だという説得力は一級品。
実力のある無能力者なら水無月学園には沢山いたでしょうが、世界を変えるという強烈な願望まで備えていたのはいなかったのでしょう。
グッドもバッドもいい感じ。
パティは面白いが好みとしては真ん中くらいの位置。
聖女候補連合軍作ってしまって、これサブキャラでやってしまっていいの?という豪華さでしたが、経過が省かれて納得。
寡黙・実直・素直と三拍子揃ってオマケに巨乳の京香は好きなヒロインではかなり上位。
光理ルートはもう序盤からズルい。
聖女候補の個別はバッドルートの方が心に残る内容で、その流れを引きずったまま分岐時点からやり直すもんだから切ない切ない。
世界が破滅するとわかっていても、もう一度この子と結ばれたいと思ってしまいます。
それは個別を再プレイすればいいとして、ここまで何度も光理が消えていくのを指をくわえて見ているしかなかった悔しさ・悲しさを晴らしたい。
エロに関しても、光理に関しては冒頭からずーっとお預けを食らっているような状態。
そんな思いでプレイするも、光理との恋人期間が非常に短かかったのが残念。
そして今度は消えるのは主人公の方。
「一人でいる明智家の寂しさ」が想像出来てしまうから辛い。
エピローグのタイトルが「光速思考の守護者」であることから、ラストシーンに二通りの解釈が出来ます。
一つは、久司郎が真のハイパーハイスピードを獲得して無限の可能性の中から道を見付け戻ってきたという見方。
この考えだと「お客人」という呼び掛けが冒頭での悪魔図書館の利用案内にあるようにプレイヤーに対する物に聞こえてしまってちょっと失敗しているかなとも思います。
もう一つは、観測者(プレイヤー)を認識したのでそれを通して"明智久司郎の物語"にまた浸ることが出来るから喜んでいるという捉え方。
こちらの場合、真のハイパーハイスピード能力者はプレイヤーであるということになります。
どちらにせよ、"本物の光理"の救済と両親との和解(または完全な決別)という久司郎の家庭問題投げっ放しは心残りです。

Hシーンが10人で14回は余りにも少なすぎる。
メインは3回でサブでも最低2回は用意して欲しいです。
1シーンでCG3枚になっているところを2シーンで4枚という風に振り分けて。
今回基本CGが101枚でSDがなく原画も二人いるのだから、差分減らしてそっちへリソース回してもらいたかった。
CGといえば、姫乃は正面から描かれた1枚絵だと紛うことなき美少女なのに立ち絵がイマイチな感じがします。
具体的には横顔の頬から顎へのラインと顔のパーツの寄り方がよくないのかなと。

余談ですが、能力は10代のうちしか使えないという設定にしたお陰で1年生組はどうしても18歳未満になります。
つまり3年生組が19歳だとしても2学年下の1年生は17歳ということに。
早い人は4月に誕生日を迎えるのだから、3年生が20歳になる年というのは考えづらい。
個人差があるとしても10代の間しか能力が使えないという常識は統計的な事実なのでしょうから、大多数に合わせて学校の仕組みも作られる筈で。
それに卒業から能力が消えるまでそれを活かした仕事に就くというのにも矛盾してしまいいます。(翠名という実例も)
また、光理が久司郎と同じクラスであることの説明で年齢(生年月日)が学年と連動しているシステムを明かしているので、年齢と学年は無関係だという逃げ道もありません。
自縄自縛。
しかしこうやって考えると小・中等部のようなものがあって然りと思うのですが、そこには全く触れられませんでした。
新品/中古アダルトPCゲーム販売 通販ショップの駿河屋

bichigusoさんの長文感想へのレスは許可されていません。

コメントデータ