armchairさんの「闇色のスノードロップス」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

最終的に気に入ったからこの点をつけたものの、他の人が同じ点数をつけていたら「本当にそんな面白かった?」と聞きたくなる、そんな感じの作品。少なくとも絶賛はできない。
(※くれうたは未プレイなのでちょっととんちんかんなこと言ってるかもしれません、そんなときはコメントください)

正直、途中までは若干首をひねらざるをえない出来だった。陵辱ルートは描写自体は悪くはないもののかなりあっさり終わって拍子抜けだし、純愛ルートは三角関係を上手く書けているとは到底言えない。
ネタバレ感想で言うのもなんだけど、恐らく期待されていたのはこの辺の要素で、ここら辺を求めてプレイする人にはおすすめしにくいものがある。



なぜこの作品を気に入るに至ったかというと、同人からわざわざリビルドした理由がシナリオ上明確に示されていて、その内容が自分の中でとてもしっくりきたから、だ。



純愛ルートはさておき、(原作にもあったと思しい)雪乃・茜の陵辱ルートをやりながら思っていたのは、「これ、結局椿さんがメインになるべき話だよな」ということ。
いずれのルートでも決着は、愛娘・悠依を陵辱され怒りに我を忘れた椿の暴走によってなされる。(…よね?w)
ヒロインとの恋愛も葛藤もすっとばして椿さんによって物語の幕引きがなされるのであれば、主人公は元より各ヒロインもいらない子でしかなくて、本当に必要なのは椿さんと悠依の母娘関係の描写だ。
そして歩美の(同人と大体同じ内容らしい)TRUEルートで、椿さんのあんなシーンを見れば、もうこれは完全に『くれうた』は「母親」の物語である、と思わざるをえない。しかしそれにしては無駄な描写が多い、かつ必要な描写が全く足りていない。つまるところ、何がやりたいのかはっきりしない印象を受けていたのである。


そんな感想を抱きつつプレイを始めたのが、商業で追加された(と思しい)悠依ルートと歩美ハッピールートだった。

出産に耐えられるかも分からない身体で娘を産むと決意し、母親となった悠依。
自身が母親となる覚悟を固め、思い出の中の母と別れを告げた歩美。
そして彼女らを母として見守り、見送った椿。
この二つのルートは、まさしく、彼女ら母親と娘の物語であった。

その内容を描くのに充分なシナリオだったかというと素直には頷けないのだが、プレイ中ずっと引っかかっていたことに対して明確なアンサーが返ってきたことに感銘を受けてこの作品が好きになった、という次第。『くれうた』を母娘たちの物語として完結させるために、Irisスタッフはこの作品をリビルドしたんだな、と。(母親の物語であるなら、主人公をはじめとした男連中がクズばっかりなことにも意味が見出せるというもの)

歩美ハッピー終盤の決意シーンは結構お気に入り。


そんなこんなで、高すぎると思いつつどうしても80点未満をつける気にはなれなかった。自分だけの良作、という表現がしっくりくるかもしれない。
自分以上の高得点を入れる人がこれからできれば、どこがよかったのかをぜひ聞いてみたく……。


どうでもいい追記:Meeon手掛ける主題歌は大好き。実はサントラのために買ったような部分も…

さらに追記:しばらく置いてみて、やはり自分のプレイした他の作品の点数と比較して違和感があったので下方修正しました。

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