dakuryuさんの「Worlds and World’s end ~ワールズ・エンド・ワールズエンド~」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

自分のリアル終わってると漠然と思ってる人向け?
もう朝が来ることのない夜の世界に心ならずも巻き込まれた人々を描いた作品です。
夜の世界のリアリティはやや希薄。
夜が続いても気温が下がり続けない旨の言及はあるものの世界の有り様は曖昧。
食糧事情や長期的な展望のディティールは描かれない。
目覚めなくなった人々が痩せたり、腐ったりしそうなものだけど何も言及はない。
リアリティある極限状況を感じたいならスワンソングには全くかなわない。
例え見せ場でも、その裏にどうしようもない静けさが世界を覆っている。

どうやら夜の世界は朝が来ない終わった世界らしいです。
これは先に希望の見いだせない終わった世界での生き方を描いた作品ということ。


ネタバレですが夜の世界は実は日常世界とは別に存在します。
日常世界から切り離され忘れられたのが夜の世界。
夜の世界に巻き込まれた人々は日常世界の人々から忘れ去られています。
日常世界と夜の世界は時間の流れが違います。
日常世界で1年過ぎ去っても夜の世界では1月も経過しません。

最終章は日常世界に残ったヒロインと夜の世界に巻き込まれた主人公のメールのやり取りがメインとなります。
最終章で日常世界のヒロインは次のような動きをします。
1 日常を過ごしていたヒロインがメールをきっかけに忘れていた夜の世界の人々を思い出す。
2 その人々と過ごした過去の思い出を懐かしむ。
3 夜の世界の主人公と揺らぐ世界でつかの間の邂逅を果たす 
4 学校の卒業をきっかけに夜の世界からも卒業する決心をする。
日常世界に住むヒロインにとって夜の世界はもはや交わることのかなわない「過去」でした。
「過去」を思い出したヒロインは満足だったと思います。
ですがそれでも卒業しなければならないのが「過去」というものです。
「過去」と交わらないのはリアルでも同じ。
自分が「日常世界」にいると考えるプレイヤーにとって、この物語は「過去」との訣別を描く作品になりそうです。


…そして、自分が「夜の世界」にいると考えるプレイヤーにとってはこれは「終わった世界での過ごし方」を教えてくれる作品になります。
先に進む「日常世界」を遠くに眺め、終わった世界なりに小さな希望を繋ぎ細々と生きていく。
そんな有様を淡々と描いています。
最終章の見せ場まで日常世界にとられてけっこう酷いですけどね。


☆ #複数主人公## ☆
☆ #和風ウェイトレス##碧 ☆

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